日仏共同製作によるニコラ・フィリベール監督最新作『ON THE ADAMANT』（英題）が、本年度ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、最高賞である金熊賞を受賞した。日本公開は2024年予定。
ロングライドが共同製作として参加
日常の中にあるかけがえのない瞬間を優しさの溢れた眼差しで描く現代ドキュメンタリーの名匠ニコラ・フィリベール監督。『ぼくの好きな先生』（02）でフランスのみならず、日本でも2003年に異例の大ヒットを記録した。近年では2018年『人生、ただいま修行中』が11年ぶりに日本で公開され、若き看護師たちの奮闘の日々を捉え、多くの感動をよんだ。
5年ぶりとなる新作『ON THE ADAMANT』は、パリ中心部セーヌ川に浮かぶ、精神に障がい持つ人々を受け入るデイケアセンターの日々を描いている。自主性を重んじ、絵画や音楽、詩など自らを表現することで癒しを見出していく患者たち、彼らに寄り添って働く看護師・職員らを優しい眼差しで捉える。本作は、ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、最高賞の金熊賞を受賞した。
日本公開は、2024年、春 ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか、全国公開。配給はロングライド。『ぼくの好きな先生』以降、監督と21年の交流を持つ配給会社ロングライドが共同製作として参加している。
『ON THE ADAMANT』（英題）
監督：ニコラ・フィリベール
配給：ロングライド
2024年、春、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国公開
©TS Productions / Longride
