1970年代後半から1990年代前半に日本でも大人気だったハリウッドやヨーロッパの若手スターたち。彼ら・彼女らは日本の人気歌手や俳優と同様に、部屋にポスターを張ったり、切り抜きを下敷きに入れたりされる“アイドル”でした。スターチャンネルでは、そんなアイドルスターに胸をときめかせた世代に“あの頃”を思いだしてほしい!という不定期シリーズ「ぼくらの青春アイドルスター」を、巻頭グラビアを飾った当時の人気海外スター・カルチャーを象徴する雑誌“SCREEN”との連動企画で3月よりスタートします。その第1回は80年代に大ブームを呼んだフランスの妖精、ソフィー・マルソー!
(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

熱狂的だったソフィーの人気の凄さ

画像: 熱狂的だったソフィーの人気の凄さ

ソフィー・マルソーは1980年の大ヒット・フランス映画『ラ・ブーム』で一躍人気者になったティーンスター。日本には1982年に上陸した本作で、公開前に初来日を果たしたソフィー。SCREENでは早速フランスが生んだ新星に密着取材して巻頭グラビアを飾ったところ大評判に。当時、ブルック・シールズやテイタム・オニールといったアメリカのティーン女優たちが人気ナンバーワンを競っていたところ、フランスから来たキュートなソフィーの魅力は親しみやすく、あっという間に翌年の人気投票で女優第1位を獲得!

画像: 初来日時、本誌巻頭グラビアを飾ったソフィー

初来日時、本誌巻頭グラビアを飾ったソフィー

その後も長くSCREENの表紙やグラビアを何度も飾り、CMにも起用されるトップアイドルとして君臨。やがてソフィー自身は数々の出演作で演技派へと脱皮し、いまやフランスを代表する大女優に成長。それでも彼女の名前を聞くと、キュートなティーン時代を思いだすファンはまだまだ多く、淡いノスタルジーも感じさせる貴重な存在なのです。

大ヒット『ラ・ブーム』2作がHDレストア版でTV初放送!

ソフィーが世界中に旋風を巻き起こした青春ロマンス
『ラ・ブーム[HDレストア版]』(1980)

画像: © 1980 Gaumont - Dassault Multimedia
© 1980 Gaumont - Dassault Multimedia

1980年代初頭、フランスで一本の青春映画が450万人を動員する大ヒットを記録し大きな話題に。その映画にはアラン・ドロンやカトリーヌ・ドヌーヴといった大スターは一人も出演していなかったが、オーディションで選ばれたソフィー・マルソーというまだ10代の新人が初めて主役を演じ、仏映画界にフレッシュな旋風を巻き起こしたのだ。日本でもその話題と共にソフィー自身が来日してスマッシュ・ヒット。挿入曲「愛のファンタジー」(リチャード・サンダーソン)も大ヒットした。ソフィーを支えるのはクロード・ブラッスール、ブリジット・フォッセーなどベテラン勢。監督はクロード・ピノトーが担当。

『ラ・ブーム』あらすじ

画像1: 『ラ・ブーム』あらすじ

歯科医の父と漫画家の母の元で育った13歳の少女ビック(ソフィー)は、新学期を前にしてパリに引っ越してきた。そんな彼女は早速同級生にブーム(パーティ)に誘われて出席すると、マチューという男子と出会い惹かれていく。初めての恋にワクワクしたりドキドキしたりのビックだが、そんな時、彼女の両親にも大きな事件が? ビックは青春の入り口で人生の喜びと悲しみに触れていく……。

80年代当時の若者たちのファッションやブーム(パーティ)の様子などが興味津々!

画像2: 『ラ・ブーム』あらすじ

ちょっぴり大人になったソフィーが再びビック役を好演
『ラ・ブーム2[HDレストア版]』(1982)

画像: © 1982 Gaumont -Dassault Multimedia
© 1982 Gaumont -Dassault Multimedia

前作の大ヒットを受け、2年後に作られたシリーズ第2弾。ビックは15歳になった設定で、ソフィーも可愛い少女からちょっと大人の雰囲気も醸して成長。と同時にビックの周りにはマチュー(アレクサンドル・スターリン)の他にも気になる男子が登場。特にフィリップ役のピエール・コーソはソフィーと共にキャンペーンで来日し、日本のファンにもハンサムぶりをアピールした。他にまだ若手だったころのランベール・ウィルソンもフェリックス役で共演する。父役クロード・ブラッスール、母役ブリジット・フォッセーらも前作からそのまま再登場。監督もクロード・ピノトーと、息の合ったメンバーが再集合。

『ラ・ブーム2』あらすじ

画像1: 『ラ・ブーム2』あらすじ

15歳になったビック(ソフィー)は、夏休みを美しい田園風景のバイエルン地方でホームステイしていたが、大好きなひいおばあちゃんの誘いで大都会パリに一足先に戻ることに。その旅の途中、パリ行きの列車内で出会ったのがフィリップというハンサムな青年。ところが彼とパスポートを取り違えるハプニングが発生。これが元でフィリップと再会したビックは彼と付き合うことになるが……。

背景に登場するロダン美術館、リヨン駅、パリ5区や6区などの名所にも注目!

画像2: 『ラ・ブーム2』あらすじ

ソフィーの魅力をもっと知りたい人はこの2作にも注目!

大物と共演する歴史ロマン大作で初々しいソフィーの魅力爆発
『フォート・サガン』(1984)

画像1: © 1984 STUDIOCANAL - APPALOOSA Dvpt - France 2 Cinéma
© 1984 STUDIOCANAL - APPALOOSA Dvpt - France 2 Cinéma

ジェラール・ドパルデュー、カトリーヌ・ドヌーヴ、フィリップ・ノワレというフランス映画界を代表する大物たちと、まだまだ瑞々しい若手だったソフィーが、大砂漠を舞台に共演した壮大なベストセラーの映画化。監督はアラン・コルノー。

画像2: © 1984 STUDIOCANAL - APPALOOSA Dvpt - France 2 Cinéma
© 1984 STUDIOCANAL - APPALOOSA Dvpt - France 2 Cinéma

フランスが植民地拡大のためにアフリカに軍勢を派遣した1911年。アルジェリアに赴いた陸軍中尉サガンは遊牧民の舞台を訓練していた。そんなサガンに大統領のいとこにあたる貴族令嬢マドレーヌは身分違いでありながら好意を寄せる。そんな中、サガンに辺境の地で戦う友軍の救援で、サハラ砂漠への出動命令が下る。

才人ズラウスキー監督と組んだ大人な味わいの愛のドラマ
『ソフィー・マルソーの愛人日記』(1991)

画像: © 1990 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - OLIANE PRODUCTIONS
© 1990 - TF1 DROITS AUDIOVISUELS - OLIANE PRODUCTIONS

ソフィーが長年のパートナーとなるアンジェイ・ズラウスキー監督と組んだ作品(日本劇場未公開)で、天才音楽家ショパンと彼を取り巻く女性、交遊のある芸術家たちの人間模様やロマンスを描く。ソフィーはジョルジュ・サンドの娘ソランジュを演じる。

愛人である女流作家ジョルジュ・サンドの家で暮らす作曲家ショパンは、音楽と真摯に向き合う毎日だったが、一方で死の影に怯えていた。そんなショパンに婚約者がいながら思いを寄せるサンドの娘ソランジュは、心から芸術家としての彼に尊敬の念を抱いている。そしてショパンの元をドラクロワやデュマといった芸術家たちが訪ねてくる……。

3月のスターチャンネルでは、そんなソフィーのキュートさを存分に味わうことのできる4作品を特集放送!

画像: 3月のスターチャンネルでは、そんなソフィーのキュートさを存分に味わうことのできる4作品を特集放送!

【STAR2 字幕版】
2023年3月16日(木)~ 3月19日(日)21:00~ 4日連続放送
2023年3月25日(土)11:20~ 一挙放送(全4作)
Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX」にて2023年3月10日より順次配信予定

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