2013年にPlayStation®3専用タイトルとして発売された人気サバイバル・アクションゲームをベースに、ゲームシリーズのクリエイティブ・ディレクター、ニール・ドラックマンと「チェルノブイリ」の脚本・製作総指揮を務めたクレイグ・メイジンの共同脚本によって製作されたHBOオリジナルドラマ「THE LAST OF US」。
字幕版は本日3月13日にいよいよ最終回が配信、日本語吹替版も第5話が配信とクライマックスに向けさらなる期待が高まるなか、ゲーム版と同様に主人公・ジョエルとエリーの吹き替えを務める声優の山寺宏一と潘めぐみが本ドラマの見どころやお互いの印象について語った。
単なる焼き直しじゃない!ドラマ版ならではの新たな魅力
―ドラマ版でのジョエル、エリー役の続投が決まって
(山寺)「正直、ゲーム版をやっていてよかったと思いました(笑)。やっていたからこその恩恵ですから。もしゲーム版をやっていなくて、このドラマを観たら、『これ、絶対にやりたかったのに...』と悔しがったに違いない。それぐらい素晴らしい作品に関われて、本当に嬉しいです」
(潘) 「毎秒毎秒ぐらいの勢いでTwitterに『ラスアス観た』という書き込みが上がっていく。それを見るのが嬉しくて...。こんなにも“ラスアス”の吹き替えを楽しみにしてくれていたんだなと実感しています」
―ドラマ版の映像を観た時の印象
(山寺)「ゲームの映像を観た時、『実写みたいにリアルだ』と思いましたが、ドラマ版は『ゲームの世界観そのもの!』と感じました。しかも、映像以上にストーリーが素晴らしい。ゲーム版の単なる焼き直しではなくて、よりリアルな物語になっていたことに驚きました」
(潘) 「私は再現度の高さとスケールの大きさ、そしてディテールの細かさに驚きました。特に、ドラマならではの新たな解釈や改変が加わったことでより現実味のある内容になり、感情移入してしまうキャラクターも増えました」
―ジョエル役のペドロ・パスカル、エリー役のベラ・ラムジーについての印象
(山寺)「『まさに、彼こそジョエルだ!』と思いました。ジョエルはパンデミックが発生し、娘を亡くしてから20年もの歳月を生き抜いてきた。タフで冷静であり、時に熱くなるという人間くささをゲーム版で感じていましたが、ペドロさんによってその人間くささがより増した気がします。そんなペドロさんがどう演技するかをくみ取り、それを声で再現しようと考えました」
(潘) 「オリジナルのエリーに愛着がある方から見ると、最初こそドラマでは違う印象を持つかもしれませんが、みるみるうちにエリー本人にしか見えなくなっていくと思います。14歳のエリーは無邪気なところもあれば、口が悪くて性格がとんがっているところもあるけれど、根は思いやりのある優しい子。そして、彼女は身元が不明で、自分自身も母親のことを知らない。そんな背景はまだ語られてないんですけど、ベラさんがそこにいるだけで、エリーが生きてきた時間がありありと見えてくる。吹き替えにあたっては、ベラさんが演じるエリーに寄り添っていこうと思いました」