マイケル・マイヤーズと同様にシリーズを代表するアイコンであるローリー
殺人鬼ブギーマンことマイケル・マイヤーズが再びハドンフィールドを襲った事件から4年。自身のトラウマと向き合い、孫のアリソン(アンディ・マティチャック)とともに幸せを手に入れようとするローリー(ジェイミー・リー・カーティス)は、穏やかな生活を送っていた。だが、悲しい過去をもつ孤独な青年コーリーが、4年間忽然と姿を消していたマイケルと遭遇したことから事態は一変。ヤツはまだ生きていたのだ。人々の心の弱さに、マイケルが静かに忍び寄る。長年の因縁に決着をつけるべく、マイケルと最後の対決に挑むローリーだったが、その先には壮絶な闘いが待っていた。
前作に引き続き監督・脚本・製作総指揮を務めるのはデヴィッド・ゴードン・グリーン。キャラクター原案・製作総指揮・音楽をシリーズ生みの親である巨匠ジョン・カーペンターが務める。
当時20歳でシリーズ1作目『ハロウィン』(1978)に出演し、映画デビューを果たしたカーティスは、その後も『ザ・フォッグ』(カーペンター監督作/1980)や『プロムナイト』(1980)といったホラー作品に立て続けに出演し“絶叫クイーン”として注目を集めた。かつて、彼女の母親である女優のジャネット・リーもまた『サイコ』で“絶叫クイーン”と称されていた。
カーティスが40年以上演じるローリー・ストロードは今やブギーマンと並ぶホラー映画のアイコンとなり、彼女の輝かしいキャリアを決定づける役柄となった。同じ役を44年演じるという偉業は、ルーク・スカイウォーカーを演じるマーク・ハミルや、インディアナ・ジョーンズを演じるハリソン・フォードと肩を並べるほど。
低予算で撮影期間もわずか17日ほどだったという第1作目からシリーズ化し、これほどまでに人気を誇る作品に成長したことにはカーティスも予想外だったという。「新3部作の製作が決まり、再びローリーを演じることになって以来、私はずっと考え続けていた。“なぜ私なの?なぜローリーとマイケルは、これほど長い間、評価されているの?”とね。結局はローリー自身の魅力がそうさせているのだという思いに至ったし、そのことを感謝して受け入れることにした。そして、ローリーが幸せになることを多くの人が願っているんだと気づいたの」と、カーティスは振り返る。
マイケルに家族を奪われ、幾度も苦難に立ち向かおうとするローリーの力強さは、単なるホラーの枠を超え、人々を勇気づけてくれた。ローリーがホラー映画のアイコンであるように、カーティス自身の存在も本シリーズにおけるアイコンだ。
製作陣をサポートし、時には母親的な存在として振る舞い、きつい撮影現場の士気を上げてくれたとグリーン監督も感謝を込めている。まさに役と一心同体で歩み続けてきたカーティス。果たして、ローリーはマイケルとの因縁を断ち切り、過去と決別することができるのか。最終決戦の時、来たる!
『ハロウィン THE END』
配給:パルコ ユニバーサル映画
公開表記:2023年4月14日(金)、TOHOシネマズ 日比谷、渋谷シネクイントほか全国公開
Ⓒ2022 UNIVERSAL STUDIOS