カバー画像:「エクストラポレーションズ:すぐそこにある未来」AppleTV+で独占配信中
今月のおすすめ
エクストラポレーションズ:すぐそこにある未来
ハリウッドの豪華俳優競演!
2070年までの地球に起こりうる深刻な環境問題を洗練された映像で描く
メリル・ストリープ、エドワード・ノートン、ダイアン・レイン、フォレスト・ウィテカー、マリオン・コティヤール、トビー・マグワイア、ケリー・ラッセル、『フェイブルマンズ』(2022)のジャド・ハーシュ、「ゲーム・オブ・スローンズ」のキット・ハリントンなど超豪華キャストが集まった、大スケールの社会派SFドラマ。
地球温暖化が深刻になった近未来の2037~2070年、世界各地で繰り広げられる8つの物語を、それぞれほぼ異なる登場人物によって描くアンソロジー。2037年、環境破壊のせいで地球全体の平均気温は毎年、上昇するようになり、海水が氾濫したり、野生動物が次々と絶滅の危機に瀕するなど、地球の運命はどうなるのか。
各話で主人公になる、海洋生物学者レベッカ(シエナ・ミラー)、妻が科学者であるジョナサン(ノートン)など、様々な面々の苦悩を描いた人間ドラマの側面が強く、大人の共感を呼ぶ。
各話の舞台になるのは、米国のマイアミ、英国のロンドン、南米のコロンビア、インドのムンバイ、イスラエルのテルアビブなどいずれも実在する土地。現実である地球温暖化をリアルに描く一方、未来ならではのメカも登場するなど本格SFとしても楽しめる。
注目キャラクター
イヴ (メリル・ストリープ)
クジラと会話ができる海洋生物学者レベッカの老いた母親。意外な秘密を娘に隠し続け、それを知ったレベッカはショックを受ける。演じるストリープはレベッカが海で交流するクジラ、イヴの声も演じ、さすがの存在感。
見どころ1:回を重ねるごとに伝わる気温上昇の怖さ
各話でストーリーが完結する、アンソロジー形式のドラマだが、第1話から順番通りに見てほしい。地球の気温(海の水温も)が少しずつ上がることの怖さが伝わるし、レインが演じるマーサ、ミラーが演じるレベッカ、ハリントンが演じるニコラスのように複数回に出てくるキャラもいる。特に第7話は、ウィテカー、コティヤール、マグワイア、エイザ・ゴンザレスが共演という、映画のような豪華キャストだ。
見どころ2:企画は脚本家スコット・Z・バーンズが担当
企画を担当したのは『ボーン・アルティメイタム』(2007)『コンテイジョン』(2011)『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2021)などで活躍してきた脚本家スコット・Z・バーンズ。かつて地球温暖化などの環境破壊を題材にした『不都合な真実』(2006)をプロデュースしたこともあり、同様に環境問題を心配する大物俳優たちは、出演オファーを快諾した。
エクストラポレーションズ:すぐそこにある未来
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コンサルタント
『イングロリアス・バスターズ』(2009)『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)でアカデミー賞の助演男優賞に2度輝いたクリストフ・ヴァルツ主演のサスペンス。あるゲーム会社の社長が殺され、同社にコンサルタントだという不気味な男性パトフ(ヴァルツ)が現れる。
コンサルタント
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テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく シーズン3
シーズン1・2がエミー賞のコメディシリーズ作品賞に輝いた秀作のシーズン3。米国人テッド(ジェイソン・サダイキス)が監督になった英国のサッカーチームAFCリッチモンドは不調を脱し、プレミアリーグに復活するが、引き続いて苦難は多い。
テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく シーズン3
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レナベーション
ジェレミー・レナーが負傷する前、昨年に収録していたリアリティショー。かねてから世界に恩返しをしたいと願っていたレナーは、トラックなどの廃車を修理して再利用しようと挑む。ヴァネッサ・ハジェンズ、アンソニー・マッキーらがゲスト出演。
レナベーション
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