日本のエンターテインメントを支え続ける名優・光石研、12年ぶりの映画単独主演作『逃げきれた夢』が6月9日(金)より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほかにて全国公開となる。本作の公開を記念して、近年公開された観客の心を奪い続ける、名バイプレイヤーたちの主演映画5作を紹介!
画像1: 光石研主演『逃げきれた夢』公開記念!名バイプレイヤーの確かな演技力が光る主演映画5選
画像2: 光石研主演『逃げきれた夢』公開記念!名バイプレイヤーの確かな演技力が光る主演映画5選

第34回ぴあフィルムフェスティバル、第70回ロカルノ国際映画祭新鋭監督コンペティション部門をはじめ国内外の数々の映画祭を受賞している、二ノ宮隆太郎監督の興行デビュー作で第76回カンヌ国際映画祭ACID部門正式出品されるなど公開を前に盛り上がりを見せている『逃げきれた夢』は、人生のターニングポイントを迎えた男が新たな一歩を踏み出すまでの可笑しくも切ない希望の物語。本作で主演を務めるのは、『あぜ道のダンディ』(2011)以来、実に12年ぶりの映画単独主演となる光石研。

近年、光石のように名バイプレイヤーと呼ばれる俳優たちの主演作が続々公開されており、いずれも作家性と話題性を兼ね備えた良質な日本映画ばかり。多くの作品で彩りを添えてきたバイプレイヤーたちは主演の立場になっても、その確かな演技力で多くの観客の心を鷲掴みにしている。

近年の名バイプレイヤーたちの主演映画5選

滝藤賢一主演『ひみつのなっちゃん。』(2023)
亡き友人の秘密を守るために奮闘するドラァグクイーンたちを描くコメディー。友人の死をきっかけに集まった3人のドラァグクイーンが、故人の秘密を知らない遺族のため、普通の中年男性として葬儀に参列する旅路を描く。滝藤の美しいドラァグクイーン姿も話題となった。ドラァグクイーン仲間として渡部秀、前野朋哉が共演している。

高橋克実主演『向田理髪店』(2022)
高橋克実の映画初主演作。直木賞作家・奥田英朗の同名小説を映画化。寂れた町で理髪店を営む親子を軸に、過疎化や少子高齢化、介護、結婚難など様々な問題に直面しながらも懸命に生きる人々の姿をユーモアが溢れたタッチで描く。福岡県大牟田市で撮影された。監督・脚本は「純平、考え直せ」の森岡利行。共演は白洲迅、板尾創路ら。

佐藤二朗主演『さがす』(2022)
「岬の兄妹」で国内外の映画業界に衝撃を与えた片山慎三監督の長編2作目にして商業デビュー作。ユーモラスなパブリック・イメージを封印し、不穏な言葉を残して娘の前から姿を消した父を佐藤二朗が演じ、彼が直面する苦悩や、人間の善悪の曖昧さを説得力あふれる演技で見事に表現。ミニシアターランキングで実写では4週連続となる第1位に輝いた。

篠原ゆき子主演『ミセス・ノイズィ』(2020)
隣人同士の些細な対立が大事件へと発展していく様子を描いたサスペンスドラマ。映画『共喰い』や『浅田家』、『罪の声』などでバイプレイヤーとして数々の作品に出演していた篠原ゆき子主演作。映画公開時期に連続ドラマ「相棒」へのレギュラー出演も始まり、篠原の知名度も人気も急上昇。映画も口コミが広がり、3か月以上のロングラン上映を達成した。

松重豊主演『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』(2019)
松重豊の映画初主演作。作家・ヒキタクニオの実体験を綴った本作は、今まで日本映画で取り上げられることのなかった妊活をテーマにした意欲作であると同時に、困難が立ちはだかっても明るく前向きに乗り越えていくヒキタ夫妻の姿を、ユーモアを交えて描き出した作品。妻役をドラマ「HERO」で部下役だった北川景子が務めたことも話題になった。

『逃げきれた夢』
6月9日(金)より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほかにて全国公開
配給:キノフィルムズ
©2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ

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