素朴な外⾒からは想像もつかない狂暴な殺⼈兵器と化して暴れまくる⼥⼦⾼校⽣の無敵の強さと、予測不能のストーリー展開が観る者を釘付けにしたバイオレンス・アクション『THE WITCH/魔⼥』。その創造者たるパク・フンジョン監督には、同作品をユニバース化するという壮⼤な構想があった。そんな“魔⼥ユニバース”の幕開けを告げる『THE WITCH/魔⼥ ー増殖ー』(5月26日(金)全国公開)は、前作と同じ世界観を共有しているが、名もなき少⼥が新たな主⼈公として登場する。今回、少女役として主演に抜擢された新生シン・シアのインタビューが到着。初主演に抜擢されたオーディションについてや、初めての映画撮影について語ってくれた。(カバー写真:Kayoko Yamamoto)

監督に薦められた『ハンナ』も役作りの参考に!

―今回、少女役を演じるにあたって監督から何かリクエストはありましたか。

「(少女は)研究所の中にずっといたので、人の感情を受け入れたりすることに全く慣れていないので、表情を作るときに“無”の表情にしてほしいリクエストがありました。演じる時にはその点を注意しましたね」

――役作りはどのようにされましたか?

「実はわたし、普段は表情が豊かな方なので、無表情と言われてもどの程度が無表情なのか中々分からなかったんです。自分としては無表情のつもりでも『表情があるように見える』とよく言われました。なので、家で自分を撮影して『これが無表情かな?』とか色々な表情を作ってみながら無表情を探っていきました」

写真:Kayoko Yamamoto

――本作はアクションやバトルの部分が、すごくフィーチャーされていますね。アクションやトレーニングの部分で印象に残っていることはありますか。

「アクションの準備をする過程は、大変でもあり楽しくもありました。初のアクションでしたし、一人ではなく大勢の人たちが段取りを決めて、合わせていきながらのアクションにも慣れていなかったので難しい点もたくさんありました。でも私の場合にはアクションするときに何かエネルギーをたくさん使うというよりも、超能力を使うので、私の超能力を受けて倒れたり飛んでいったりする皆さんがかなり苦労していたと思います。撮影している時には相手役の皆さんに感謝でいっぱいでした」

――SF映画やスリラー映画を普段からご覧になりますか?今回、少女の演技をする際に参考にした作品はありますか。

「スリラー映画などは好きでよく見ています。それに限らず例えば超能力を使うものですとかヴァンパイアが出てくるものですとか、人間が持っている力以上の力を持っているものが出てくる作品が好きで良く見ています。また、今回少女役を演じるにあたって監督の方から参考にと挙げてくださった作品がいくつかあるのですが、その中の作品で『ハンナ』という作品を見て今回参考にしました」

――ある意味、念願が叶ったという部分もあるんでしょうか?

「はい、そうです!幸せです!(日本語で)」

――実際に人間以上の力を持った相手を前にしたとき、どんなリアクションを取ると思いますか。また、もし超能力を得られるとしたらどうしますか?

「実はちょっと臆病というか怖がりなので、そういう相手がいたらリアクションなんか見せるというよりかは多分遠くに離れていると思います(笑)。もしそういう力を持つことができるとしたら、あまり乱用してはいけないと思うので、ふだん力は隠しておいて必要な人がいたらその時に使って助けてあげたいです」

――142カ国で配給が決まっており、配信サービスを通して世界中の方も本作を観ると思います。今、韓国映画は世界的にも注目を集めていると思いますが、シン・シアさんご自身も韓国作品への注目度が高まっていると感じていますか?

「さまざまな授賞式などでも韓国の作品が取り上げられていますし、大勢の皆さんが韓国作品を好きでいてくださっているんだなと分かる気がします。私がこのように今回日本にプロモーションで来たことも私にとってはとても不思議でとても貴重な経験です。韓国映画がこんなに多くの人たちに愛されていて本当に感謝しています」

画像: 監督に薦められた『ハンナ』も役作りの参考に!

――次回作や今後のキャリアについて何かお考えでしたらお聞かせください。

「私は今回初めての作品として『THE WITCH/魔女 ―増殖―』と出会えて本当に感謝していますし嬉しく思っています。それと同時に責任感もすごく大きくなりました。次に観客の皆さんにどんな姿を見せたらいいのか、そのために色々と準備しなければいけないと思って色々と悩んでいます。撮影中に、ここはまだ未熟だな、この部分が足りないなと感じた所もどんどん改善していきたいですね」

PROFILE
シン・シア

1998年5月12日生まれ。これまで、長編映画の出演はなく、本作が初めての主演作。3度にも及ぶオーディションと5回以上の監督のミーティングを行い、1408人の中から魔女に抜擢された新鋭シン・シア。子どものような純粋さと破壊的な力を併せ持つ、危険で繊細な精神を見事に表現した。“平凡な高校生だったジャユンとは違い、少女はこの世から隔離されて生きてきたので、感情表現を持たないんです。表情の変化を大きくつけられないので、目で多くを物語るよう努力をしました” と、絶えず鏡とセルフカメラを見ながら、少女の表情を作るために努力したという。新鮮で神秘的なシン・シアという新たなスターに韓国映画界の期待が高まる。

『THE WITCH/魔女 ―増殖―』5月26日(金)公開!

画像: 『THE WITCH/魔女 ―増殖―』本予告 www.youtube.com

『THE WITCH/魔女 ―増殖―』本予告

www.youtube.com

『THE WITCH/魔女 ―増殖―』
5月26日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー
脚本:監督:パク・フンジョン
出演:シン・シア、パク・ウンビン、イ・ジョンソク、キム・ダミ
配給:ツイン
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