映画『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』が7/21(金)よりシネマート新宿ほか、映画『アウシュヴィッツの生還者』が8/11(金・祝)より新宿武蔵野館ほか全国公開。この2作品をはじめ、今夏劇場公開されるナチス・アウシュヴィッツを題材とした映画5本を一挙紹介。

ナチスの非道と負の歴史が二度と繰り返されないことを願い、毎年相次いでナチスやアウシュヴィッツを題材にした映画が続々と公開されている。ドキュメンタリーから感動のヒューマンドラマやエンターテインメント、風刺のきいたコメディまで、映像作品のジャンルは様々。そして今年も夏にかけてナチス・アウシュヴィッツを扱った作品が5作品も公開となる。いずれも負の歴史に新たな面から光を当てる衝撃作ばかりだ。

『コロニアの子供たち』(6月9日より公開)

少年が隔離された施設で不可解な出来事に遭遇していく、チリのピノチェト政権下での実話を映画化。ナチス残党によってチリに設立された拷問施設「コロニア・ディグニタ」を舞台に、施設に入った少年の目を通して隠された負の歴史を描いた。

奨学生としてコロニア・ディグニダの学校に通い始めた少年・パブロは、入学してすぐに集団を統治するパウル様の"お気に入り"に選ばれる。しかし、それは彼にとって地獄の日々への入り口だった。地域から隔離された謎の施設で遭遇する、あまりに不可解な出来事の数々。闇に触れた少年は、どのように現実と対峙するのか。

画像: 映画『コロニアの子供たち』予告編◆2023年6月9日(金)~全国ロードショー! www.youtube.com

映画『コロニアの子供たち』予告編◆2023年6月9日(金)~全国ロードショー!

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『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』(7月21日より公開)

世界的ベストセラーにもなったシュテファン・ツヴァイクの小説「チェスの話」。自身もユダヤ人だったことから、1933年にヒトラーがドイツ首相に就任後、ナチスの支配が迫り亡命。その後「チェスの話」を執筆、完成直後に自らの命を絶ったことから、「命をかけてナチスに抗議した書」として世界的ベストセラーとなった傑作を映画化。

主演は「帰ってきたヒトラー」のオリバー・マスッチ、監督はフィリップ・シュテルツェル。監禁された公証人が1冊のチェス本を武器に命をかけてナチスとの心理戦に挑む。ナチスのゲシュタポと囚われたヨーゼフ、ヨーゼフとチェス世界王者。過去と現在の二つの対決が息もできないほどスリルに満ちた駆け引きが進むにつれて、衝撃の真実が明かされていく。

画像: 7/21(金)公開『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』予告篇 www.youtube.com

7/21(金)公開『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』予告篇

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『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』(7月28日より公開)

かつて16歳で家族とともにアウシュビッツ収容所に送られたという過去の体験を持つ、女性初の欧州議会議長となったフランスの政治家シモーヌ・ベイユの生涯を描く。

1974年、パリ。カトリック人口が多数を占め、男性議員ばかりのフランス国会で、シモーヌ・ベイユは圧倒的な反対意見をはねのけて中絶法の可決を実現させる。1979年には女性として初めて欧州議会議長に選出され、理事たちの猛反対にあいながらも「女性の権利委員会」を設置。女性のみならず、弱者の人権のために闘い続けるシモーヌの過去にはかつてアウシュビッツ収容所に送られ、“死の行進”、両親と兄の死を経て、それでも生き抜いた壮絶な体験があった。

画像: 『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』予告 www.youtube.com

『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』予告

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『アウシュヴィッツの生還者』(8月11日より公開)

アウシュヴィッツを生き抜いたハリー・ハフトに隠された壮絶な過去を息子アラン・スコット・ハフトがつづった実話をもとに「レインマン」の名匠バリー・レヴィンソン監督が映画化。

1949年、ナチスの収容所から生還したハリーはアメリカにわたりボクサーとして活躍する一方、生き別れになった恋人レアを探していた。自分の存在をレアに知ってもらうためにハリーは記者の取材で「自分が生き延びた理由は、ナチスが主催する賭けボクシングで、同胞のユダヤ人と闘って勝ち続けたからだ」と告白し、一躍時の人となるがレアは見つからない。ハリーはその後引退。14年後、別の女性・ミリアムと新たな人生を歩んでいたハリーにレアが生きていると知らせが届く。

画像: 映画『アウシュヴィッツの生還者』予告編 | 8.11(金·祝)公開 www.youtube.com

映画『アウシュヴィッツの生還者』予告編 | 8.11(金·祝)公開

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『破壊の自然史』『キエフ裁判』(8月12日より公開) ※同時公開

「国葬」「ドンバス」「バビ・ヤール」で知られるセルゲイ・ロズニツァの新作で過去の記録映像を全編に使用して歴史を再構成するアーカイバルドキュメンタリーで「セルゲイ・ロズニツァ<戦争と正義>2選」と題して2本同時公開。

『破壊の自然史』は第2次世界大戦末期の連合軍によるドイツへのじゅうたん爆撃を記録。ナチスドイツの犯罪と敗戦国としての贖罪意識によって、戦後長くにわたり空襲の罪と責任について議論されることができなかった社会について考察する。『キエフ裁判』は戦勝国が15名のナチスドイツ関係者を裁いたウクライナでの国際軍事裁判を再構成。

画像: セルゲイ・ロズニツァ《戦争と正義》2選 Ⅰ破壊の自然史 Ⅱキエフ裁判 www.youtube.com

セルゲイ・ロズニツァ《戦争と正義》2選 Ⅰ破壊の自然史 Ⅱキエフ裁判

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『ナチスに仕掛けたチェスゲーム』 7月21日(金)シネマート新宿他全国ロードショー
© 2021 WALKER+WORM FILM, DOR FILM, STUDIOCANAL FILM, ARD DEGETO, BAYERISCHER RUNDFUNK
『アウシュヴィッツの生還者』 8月11日(金・祝)新宿武蔵野館ほか公開
© 2022 HEAVYWEIGHT HOLDINGS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. 
配給:キノフィルムズ

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