あのマッツ・ミケルセンが大阪にやってきた! 数多くの人気セレブが参加した第一回大阪コミコン2023。中でも一番人気だったのはマッツ・ミケルセンさん。サイン会、撮影会のチケットは即ソールドアウト。会場内での物販でもマッツ・グッズは飛ぶような売れ行き。そしてコミコン2日目の13時半からのステージにマッツさんが登壇。ステージは立ち見あわせて2000人ほど収容できるんですが満席状態でした! このステージのMCを担当した僕の方からこのステージの熱狂ぶりについてレポートします。(文・杉山すぴ豊/写真・野村信重/デジタル編集・スクリーン編集部)
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いきなりの投げキッスで会場のテンションはさらにUP!

ファンの大歓声を受けステージに現れたマッツさん。いきなり会場のファンに向けて投げキッス。これだけでもファンのテンションはあがります。さらにマッツが手を振る度にワー! キャーの声。思わず僕は「30分マッツさんが手を振るだけのステージの方がいいかも」と言ってしまいました。

そして日本語で「コンニチワ、オオサカ」と挨拶、さらに2017年の東京コミコンに次いで今回の大阪コミコンに参加した理由は「日本のファンはとても優しくて愛らしいからです」と。もう会場は拍手喝采です。本当にファン思いのいい方なんですね。

それで最初の質問は「そんなにいい人なのになんで映画やドラマだと悪役が似合うんですか?」にしました。これに対し「僕のアクセントが変わってるからじゃない」とジョークで返した後「自分はどのキャラも単なる“悪役”だとは思っていません。コインの表裏といいますか、ダークサイドにいる人間を演じているんです」。確かにマッツさんが演じるキャラはすべてに“厚み”がありますよね。

「ハンニバル」は自分のキャリアにおいて重要な作品

今回のステージ、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』の公開も近いので、その話をメインで聞こうと思っていました。しかし多くのファンにとってマッツさんと言えば忘れてならないのは今年10周年を迎える「ハンニバル」。そこでこのドラマの思い出について聞きました。

「自分にとってそれこそ1000ぐらいの思い出があると言っても過言ではありません。映画は撮影が終わると解散してしまいますが、3シーズンも関わったドラマなので何年も共演者やスタッフたちとまた顔を合わせる。だから絆が強くなるし、自分自身も役に深く深く関与します。そう「ハンニバル」とは自分のキャリアの中でも最も重要な作品の一つです」

この言葉に会場にいた「ハンニバル」ファンの方々から大きな拍手が。(なおこのステージのバックヤードに、「ハンニバル」でマッツさんの日本語吹替を担当している井上和彦さんがサプライズで駆けつけてくれました。マッツさんにとっても嬉しい再会だったようです。

インディ・ジョーンズの出演の経緯は嘘みたいな本当の話

そしていよいよ『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』についてです。マッツさん自身から出演する経緯についてビックリするような話が聞けました。

「友人と“007もマーベルもスター・ウォーズもハリポタも出たよね。あと残っているヒット・シリーズってインディ・ジョーンズかなあ”と話していたら、その1週間後にオファーを受けたんですよ! 子どもの頃から大好きなシリーズだったから本当に嬉しかったですね」

すごい! 瓢箪から駒といいますか、奇跡のような話ですね。ハリソン・フォードと会った時の印象については「僕がセット入りした時、彼はあのジャケットと着て鞭を持ってインディ・ジョーンズの格好をしていたんです。そうハリソンに会う前にインディに会った、というわけです(笑)」

「列車のシーンは楽しみにしててください」

では今回、マッツさんはどんなキャラを演じるのでしょうか?

「映画の内容について詳しくここで説明してしまったら皆さんを殺さなきゃならないですが(笑)、実は僕もまだ自分が登場したシーンしか見てなくて、どんな風に完成するのかとても楽しみなんです。クレージーでビューティフルな映画になると思います。」

「ちょっとだけ言うと僕が演じるフォラーというのはインディと因縁の宿敵です。科学者で193040年代にドイツにいて、という設定だけでなんとなく皆さんピン! ときますよね(笑)」

「僕の出番の中では列車での長いシーンがありますが、本当に美しくドラマチックです。皆さん、このシーンを楽しみにしてください」

実は『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』について主要キャストがその内容について話すというのは、この大阪コミコンのマッツさんのステージが初めてです。

「皆さん、素敵です。いまのままでいてください」とマッツさんからのメッセージ

それにしてもマッツさんは、ハンニバル博士で007やドクター・ストレンジと戦い、デス・スターを設計した人でもあり、しかも魔法使いのグリンデルバルドであり、今度はインディ・ジョーンズの敵というわけですから本当にすごい。

そんなマッツさんに、ではこれからチャレンジしてみたい役柄は?と聞いたら「ゾンビ!」と即答。「ただのゾンビだとすぐ死んじゃうから、ゾンビが主役のドラマがあったらぜひ」。これもまた『インディ・ジョーンズ』みたいな奇跡が起こって、近々ゾンビ映画のオファーがマッツさんに行くかもしれません(笑)。

あっという間の30分でした。最後にマッツから日本のファンへ一言いただいたのですが、それがまた皆を胸アツにするメッセージでした。

「日本の皆さんは本当に素晴らしい、そして日本は素敵な国です。だからどうかずっとずっとそのままでいてください! 僕はまた来ますから!」

この言葉にさらに大きな歓声と拍手の嵐。こうしてマッツさんのステージは終わりました。マッツさんからファンへ、ファンからマッツさんへの思いが十分伝わった至福の時間でした。次にまたマッツさんとお会いできる日が楽しみです。

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文中では掲載しきれない画像を一挙公開!

画像: オープニングステージ恒例の鏡開きにてミリー・ボビー・ブラウンと Photo by Getty Images

オープニングステージ恒例の鏡開きにてミリー・ボビー・ブラウンと

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