「インディ・ジョーンズ」シリーズ最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が6月30日(金)より公開中。この度、本作の大ヒットを記念して、ハリソン・フォード演じる主人公インディ・ジョーンズの声を担当した村井國夫、インディの宿敵フォラーの声を担当した井上和彦、発掘屋サラーの声を担当した宝亀克寿、そしてインディと行動を共にする少年テディの声を担当した木村皐誠ら日本語吹替版声優陣が舞台挨拶に登場した。

村井「今は皮肉を言っているな、今はアクションのシーンだなというのが、声だけでわかります」

日本ではオープニング3日間で興行収入が6億4771万0010円、448,489人の動員を記録し、週末興行収入No.1を記録。世界同時公開となった本作は、アメリカでも興収約6千万ドル(日本円:約86億7千万円※1ドル=144円,7/3付けBox office mojo調べ)を獲得し、初登場No.1スタート。さらに世界の多くの国でNo.1、全世界興収約13千万ドル(日本円:約187億2千万円※1ドル=144円,7/3付けBox office mojo調べ)となり全世界興収もNo.1の大ヒットスタートとなった。

画像1: 村井國夫

村井國夫

42年間インディ・ジョーンズの声を担当した村井は、ファンからの人気と支持も絶大。本作が最後のインディへの声優ということについて、「本当にハリソンの声は長い間やっています。『スター・ウォーズ』シリーズのハン・ソロ役の声が最初なのですが、もう何本ハリソンの吹き替えをやっているかわからないくらい。40年以上ハリソンの声を演じてきましたが、一緒に年をとって、色々な道を一緒に歩んできました。呼吸とか表情とかもわかりますし、今は皮肉を言っているな、今はアクションのシーンだなというのが、声だけでわかります。今回、最後のインディということで寂しい思いです。ですが、あのお年でよく演じられたなと思いました。本当に演技がお上手で、僕たちにはとてもできないですね。インディそのもののようです」と、愛情たっぷりに語り会場から共感を集めた。

画像: 井上和彦

井上和彦

続いて、マッツ・ミケルセン演じる本作のヴィラン、フォラーを担当した井上和彦は「今までのマッツさんは悪役が多いですが、これまでの悪役とは全然違う味を出しています。ただ悪いのではなく、自分の信念を突き進んでいく、悪いけど時々チャーミングなところとか、ちょっとドジなところが見えたりします」と本作を振り返った。

さらに井上は、世界最大級のポップカルチャーイベント「大阪コミコン2023」で、マッツがイベント参加のために来日したときに実際に対面したとのことで「僕は『ハンニバル』シリーズからマッツさんの声を担当していますが、『ドクター・ストレンジ』(2017)公開の際に、劇場でマッツさんと共にご挨拶をさせて頂いたときが初めての対面でした。マッツさんとバックヤードでお会いすると、“YOU ME!?”と気さくに話しかけてくださり、サインも頂きました」と話し、さらに「今年の5月に大阪コミコンでお会いした際も、ステージが終わって僕を見つけるなり、“MY VOICE!MY VOICE!”と寄ってきてくださいました。そして、今回マッツさんはドイツ語を話しているのですが、僕にも『君もドイツ語を話したのか?難しかっただろ?』と言われていたので、そこも見て頂けたらなと思います(笑)。本当にチャーミングで可愛らしい一面もあり、もちろんかっこいい方ですので、また声を担当できて嬉しく思います」と、貴重な対面秘話を明かした。

画像: 宝亀克寿

宝亀克寿

そして、ファンからの人気も根強いサラーの声を担当した宝亀は「初めてのサラーなので、過去の『インディ』シリーズを穴が開く程見て研究しました。インディとサラーは、積み重ねてきた友情や阿吽の呼吸があって、サラーも考古学を好きで発掘や研究もしているので、その雰囲気を意識しました。今回インディ最後の冒険物語に参加できたことは、すごくいい思い出になりました」と、シリーズへの想いを語った。

画像: 木村皐誠

木村皐誠

最後に、インディの相棒役で『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』でキー・ホイ・クァン演じたショート・ラウンドを彷彿とさせる謎の少年・テディの声を担当した木村は「すごく難しかったです。!インディといえば壮大なアクションが多いので、どこにテディがいるのかと映像の中を耳で探しながら、息遣いやセリフを言いました。他のキャストとの距離感を大事にして、ヘレナやインディとの関係性も意識しながら、収録をしました」と、アフレコ当時のことを振り返った。

ハリソン「日本語版インディを演じるあなたの声を聞けてうれしかった」

本作で描かれる、インディが生涯をかけて追い求めた“運命のダイヤル”は、彼自身の根幹をも揺るがす壮大な冒険へと物語を導いていくが、そんなインディのように“運命を変えた出来事”を問われると、村井は「妻との出会いです。そろそろ金婚式。とても素敵な人で、ずっとフォローしてもらっています。テレビのスタジオで、初めて出会ったシーンも覚えていますよ」と愛妻とのエピソードを明かした。

声優陣のトークで大盛り上がりの会場だったが、ここで主演のハリソン・フォードから、42年間もの間インディの声を演じた村井に感謝の想いを伝えるサプライズメッセージが!「日本語版インディを演じるあなたの声を聞けてうれしかった。長旅に付き合ってくれてありがとう。いつかお会いしたいです」と優しく語りかけるハリソンの言葉に、村井の目には思わず涙が。まだ実際には会ったことが無いという村井だったが、サプライズに感極まった様子で「感激しました。お互いいつまでも元気でいて、次の作品でも僕が吹き替えをしたい。本当にありがとうございます」と、目を潤ませながら感謝を述べ、さらに「突然にハリソンさんからメッセージを頂いて感激しております。40年近いお付き合いで、僕もお会いしたいと常日頃思っていますが中々チャンスがなく…今回も期待していたのですが残念です。ですが、本当にあなたと一緒に色々な作品をできて本当に嬉しく思っています、同じ俳優としてスケールやスキルも違いますが、あなたの作品を何本も見ながら演技の勉強をさせてもらっています。本当にありがとうございました」と、ハリソンに向けてもメッセージを送り、日米のレジェンド同士がお互いへの想いを交換した。

画像2: 村井國夫

村井國夫

【ハリソン・フォード サプライズメッセージ全文】

日本の皆さん、國夫さん、こんにちは。インディ役の日本語版声優として―シリーズに貢献してくれてありがとう。1作目から参加していただき、本当に感謝しています。日本語版インディを演じるあなたの声を聞けてうれしかった。長旅に付き合ってくれてありがとう。いつかお会いしたいです。でも今は、さらなるご活躍をお祈りします。

最後に、これまでのインディとの思い出を振り返りながら、村井が「感動的な話も色々ありましたし、このインディが最後になるかと思うと、寂しいです。みなさんも子供の頃からシリーズを見ているかと思いますが、本当によくできていますよ。私も“蛇は嫌いなんだ!”というお決まりのセリフを言えたのが嬉しかったです(笑)お茶目なところもあれば強いところもあるインディの姿をぜひご覧頂いて、どうぞお楽しみになってください」と、会場のファンに向けて感謝の言葉を贈り、大盛況の中でイベントは幕を閉じた。

画像: 「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」本予告編【インディが人生をかけて探し求めた秘宝“運命のダイヤル”とは…】6月30日 全世界同時公開! www.youtube.com

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」本予告編【インディが人生をかけて探し求めた秘宝“運命のダイヤル”とは…】6月30日 全世界同時公開!

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『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
大ヒット公開中
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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