夢見るOLが大冒険へ! ロマンス&アクション大作
英国の刑務所から脱走した国際的なインド人テロリストが、英印の関係を切り裂くため、英国王室が保有するインド産ダイヤモンドを盗み出したインド人に多額の報酬金を支払うと宣言する。それに乗ってダイヤモンドを盗み出したのが主人公のラージヴィールであった。
しかしながら彼はダイヤモンドを持って逃走したため、テロ組織やインドの諜報機関に追われるようになる。山間の田舎町で退屈な仕事をして過ごす夢見がちな女性ハルリーンは運命的にラージヴィールの逃走劇に巻き込まれ、共に国際指名手配されてしまったことで、一転して大冒険の毎日を送るようになる。
元々ロマンス映画を得意としていたシッダールト・アーナンド監督は、米映画『ナイト&デイ』(2010)をリメイクしたこの『バンバン!』でアクション映画に挑戦し、見事2014年最大のヒット作の一本にした。アーナンド監督はこの後、『WAR ウォー‼』(2019)などのアクション映画を立て続けに成功させている。
主演はリティク・ローシャンとカトリーナ・カイフ。インドを代表する美男美女で、既に『人生は二度とない』(2011)で共演し、相性の良さを証明していた。リティクは原作の主演トム・クルーズを倣って全てのスタントを自分で演じた。最新のマリンスポーツであるフライボードをしながらの演技は世界初だ。そのシーンの撮影中にリティクは事故に遭って怪我を負ったが、すぐに復帰し、再びスタントに臨んだというエピソードは伝説と化している。
見どころ1:あの『ナイト&デイ』がインドでリメイク!
トム・クルーズとキャメロン・ディアスが共演した米アクション映画『ナイト&デイ』のリメイクで、原作に勝るとも劣らないアクションシーンが最大の見どころだ。
もちろんインド映画的なアレンジも随所になされており、両作品を見比べてみると国民性の違いがよく分かって面白い。
たとえば家族の使い方はインド映画ならではで、そのおかげでエンディングの後味が変わっているし、原作にはなかった復讐という要素も追加されている。
見どころ2:カルト的人気の超絶ダンス! 「Tu Meri(君は僕のもの)」
リティク・ローシャン主演の映画では、彼の超絶ダンスを堪能できるダンスシーンも大きな楽しみだ。
『バンバン!』では、序盤に主演二人の運命的な出会いを演出する「Tu Meri」が日本のインド映画ファンの間でカルト的人気を獲得した。実のところ『バンバン!』はファンの間では「『Tu Meri』の映画」とまで呼ばれてきた。別のダンスシーン「Uff(あぁ)」もかわいい曲だ。
ちなみに本国インドではバラード「Meherbaan(慈しみ)」が一番人気のようだ。
注目スター
カトリーナ・カイフ
1983年生まれ。父はインド人、母は英国人で、国籍は英国。出身地は香港で、中国、日本、フランス、スイス、東欧諸国などを転々として幼少期を過ごした国際人。
美しさと可愛さがバランスよくミックスした美貌が何よりの魅力。スーパーモデルを経て2003年に女優デビューし、2005年前後から急速に国民的アイドルに成長した。
日本公開作には『命ある限り』(2012)、『タイガー 伝説のスパイ』(2012)、『チェイス!』(2013)などがある。
2023年8月2日(水)発売
『バンバン!』
ブルーレイ:5,280円(税込)
DVD:4,290円(税込)
封入特典:ポストカード
映像特典:日本版予告
提供:SPACEBOX
発売元:フルモテルモ
販売元:ハピネット・メディアマーケティング
©Fox STAR Studios