新監督&新キャストたちが新たな風を吹き込んだシリーズ最新作『トランスフォーマー/ビースト覚醒』。要注目のキーパーソンたちのインタビューをお届けします!(文、インタビュー・斉藤博昭/デジタル編集・スクリーン編集部)カバー画像:Photos by Getty Images

ドミニク・フィッシュバック(エレーナ役)

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プロフィール
1991年3月22日、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。スポークン・ワード詩人や作家などマルチに活躍。

舞台やドラマなどで活動したのち、2018年に『Night Comes On(原題)』で長編映画デビュー。出演作に、BAFTAの助演女優賞候補となった『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』(2021)、主演を務めたPrime Videoのオリジナルシリーズ「キラー・ビー」(2023)などがある。

“エレーナは素のままで演じられた部分が多いです”

─世界中で大人気の「トランスフォーマー」シリーズに参加したわけですが、役に選ばれた率直な気持ちから聞かせてください。

信じられなくて、飛び上がって喜びました(笑)。もともと大作映画に出演したいという野心はありましたが、さすがに自分がバンブルビーやオプティマスプライムと同じスクリーンに映し出されることまでは想像していなかったんです。

私は15歳から本格的に演技を始めて、大学に進学しても演劇をずっと学んできました。ですから夢に向かって一生懸命がんばってきたことが報われた気分ですね。

─もともと「トランスフォーマー」の世界には詳しかったのですか?

じつは子供の頃からアニメはあまり観ていなくて、「ビーストウォーズ」や、それ以前の「トランスフォーマー」のアニメとも無縁の生活でした。

ただシャイア・ラブーフのファンだったので、実写の1作目は映画館へ観に行きました。そこで『私もいつかこんな映画に出てみたい!』と真剣に感じたのを今でも覚えています。

─今回のエレーナ役ではかなりハードなアクションにも挑戦しています。

今まで考えていなかったのですが、私はアクションスターになりたいのかもしれません。それくらい今回はアクションをこなすのが楽しかったです。もう少しアクションを勉強したい気持ちにかられましたね。

それも含めて、エレーナ役で大きな達成感が得られたのは「どうなるかわからないけど、とにかくやってみる!」という、恐れ知らずの度胸が備わったからだと感じます。

─共演のアンソニー・ラモスと同じく、あなたもブルックリン育ちです。演じるうえで何かメリットはありましたか?

ブルックリンには独特の地元愛があって、私たち住民はつねに「もっとブルックリンをみんなに知ってもらいたい」と考えています。ですから、地球の運命がブルックリンにかかっているという今回の設定には、かなりテンションが上がりました(笑)。

とにかく映画にブルックリンが出てくるだけで、家族や友人が盛り上がるんです。そんな雰囲気を頭に描きながら、エレーナ役は素のままで演じられた部分が多いですね。ブルックリン育ちがプラスになったのは間違いありません。

─その他に、これまでのキャリアが本作にどのように生かされましたか?

舞台の経験が役立ちました。舞台ではまわりに何もないところで、モノローグで芝居したりします。それは今回の撮影にも通じていました。

目の前にいないロボットに対し、目線を指示されたりしながら、感情をむき出しに演じたからです。自分の頭の中で想像しながらの演技は、演劇でトレーニングを積んだからこそ、やりとげられたと感じます。

─アンソニー・ラモスと共演した印象は?

アンソニーとはもともと仲が良く、笑いのツボが同じ。だから一緒にいるだけで楽しかったです。エレーナとノアが初めて会うシーンの撮影でも打ち解けすぎていて、監督から「仲良くしすぎないで!」と怒られたくらいです(笑)。

トベ・ンウィーグウェ(リーク役)

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プロフィール
1987年3月8日、テキサス州・ヒューストン生まれ。ラッパー、歌手。ミシェル・オバマ(元大統領夫人)やビヨンセをはじめ世界中から注目を集める存在。

2022年、グラミー賞にノミネートされたほか、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)の音楽にも参加。同年にNetflixのオリジナルシリーズ「Mo/モー」で本格的に俳優デビューした。

“僕の演技はオスカーに絡むかもしれませんよ(笑)”

─あなたは本作のエンディングにも曲を提供しているミュージシャンですが、映画は初出演。リーク役のためにどんな準備をしましたか?

NYやブルックリンのアクセントに自信がなかったので、参考になりそうな映画を観て勉強しました。そして現場でのセリフ回しは監督が助けてくれたんです。(半分、ジョークっぽく)一応、何かに備えて腕立て伏せや腹筋のトレーニングも積んでおきましたけどね(笑)。

─「トランスフォーマー」シリーズということで、撮影現場のスケールも予想以上だったのでは?

スケール自体は、ある程度予想したとおりでした。驚いたのはスタッフの数。これだけの人が完全分業で、しかも分刻みで完璧に仕事をこなす姿に圧倒されましたね。

─完成した作品への率直な感想を聞かせてください。

自分が出てるから贔屓目かもしれませんが、シリーズ中で最高傑作になっていると感じました。アンソニー(・ラモス)はプエルトリコ版トム・クルーズに見えましたし、僕の演技はオスカーに絡むかもしれませんよ(笑)。

─続編が作られたら、また参加したいですか?

もちろんです。できたらリークがもっとたくさん活躍する物語がいいですね。主役でも問題ありません(笑)。

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『トランスフォーマー/ビースト覚醒』
2023年8月4日(金)公開
2023/アメリカ/2時間7分/配給:東和ピクチャーズ
監督:スティーブン・ケイプル・Jr. 
出演:アンソニー・ラモス、 ドミニク・フィッシュバック、ディーン・スコット・バスケス、トベ・ンウィーグウェ
声:ピーター・カレン、ロン・パールマン、ピーター・ディンクレイジ、ミシェル・ヨー

©2023 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, TRANSFORMERS AND ALL REL ATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO.©2023 HASBRO

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