ドラマ「ストレンジャー・シングス」シリーズで遅咲きブレイク!
デヴィッド・ハーバーの今までのキャリアに注目
1975年、アメリカはニューヨーク生まれのデヴィッド・ハーバー。現在48歳のハーバーは、元々舞台俳優としてキャリアをスタートした。2005年の舞台「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」では第59回トニー賞助演男優賞にノミネートされるなど、その演技力は当時から高い評価を得ていたことがうかがえる。その後、映画『ブロークバック・マウンテン』(05)や『007 慰めの報酬』(08)、『イコライザー』(14)といった話題作に立て続けに出演するも、大きな役どころには恵まれず、主に脇役としてキャリアを築いてきた。
そんな中、ハーバーに転機が訪れる。2016年より始まったNetflixのドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」への出演だ。本作でハーバーはメインキャラクターであるジム・ホッパー署長を演じ、エミー賞にもノミネート。世界的なヒット作に出演したことで、彼の知名度も急上昇。当時40歳、メインキャストを演じた作品の世界的なヒットに恵まれたハーバーは、その後次々と話題作に出演していくことになる。
人気コミックシリーズを原作とした2019年公開の映画『ヘルボーイ』ではなんと主演を務め、全身のフルメイクアップにより荒々しく奇天烈なアンチヒーローを演じた。続いてマーベル作品『ブラック・ウィドウ』(21)では、ロシアのスーパーソルジャーであるアレクセイ/レッド・ガーディアンをユーモアたっぷりに演じたことも記憶に新しい。
そして『バイオレント・ナイト』(22)では、プレゼントを配っている途中でひょんなことからテロリストと闘うことになってしまった“本物”のサンタクロースを演じ、サンタが悪人どもをバタバタと倒していく痛快バイオレンス活劇を盛り上げた。
悪魔のようなアンチヒーローから不謹慎なサンタクロースまで様々な役を演じ、肉体的にも感情的にもキャラクターになりきって表現しようとするハーバーの姿勢は、批評家たちからコミックファンまで多くの人々を夢中にさせている。
『グランツーリスモ』ではチーフエンジニアを熱演!
そんなハーバーの映画出演最新作『グランツーリスモ』が、9月15日(金)に全国公開される。
1997年にPlayStation®用ソフトとして誕生し、全世界でシリーズ累計9,000万本(※)を売り上げる大ヒット中のリアルドライビングシミュレーター「グランツーリスモ」シリーズ。リアルなクルマの挙動をそのまま再現した本シリーズは「オリンピックEスポーツシリーズ」や「国体・文化プログラム」の競技種目にも選ばれている。
世界中にいる同ゲームのトッププレイヤーたちを、本物のカーレースに出場するプロレーサーとして育成するため、競い合わせ、選抜するプログラム「GTアカデミー」。本作は、同プログラム内で繰り広げられる想像を絶するトレーニングやアクシデントの数々を潜り抜け、主人公のヤンが実際にプロレーサーとしてデビューする衝撃の実話を映画化した作品だ。
ハーバーが演じるのは、レーサーを目指すゲームのトッププレイヤーたちを指導するチーフエンジニアのジャックだ。この作品で自身が演じるジャックについてハーバーは「GTアカデミーが始動した時点では彼は懐疑的です。ゲームプレイヤーたちに対して辛くあたり、彼らが成功することを望んでいないようにも見えます。でも心の奥底では、ヤンに成功してほしいと感じているんだと私は思います。これは彼にとって、世界を相手にした戦いなんです」ジャックに起こる心情の変化についてコメントしている。
また、ハーバーは「かつてチーフエンジニアだったジャックが、今はメカニックになっています。ある悲劇によるトラウマのせいで、チーフエンジニアの役割を負うことができなくなってしまったんです。でも、このスポーツを深く愛していた彼は、メカニックとして15年間ピットに座り、その才能を活かせないままでも脇から見守ってきた。素晴らしい人だと感動しました」とジャックの姿勢に感銘を受けたことを明かしている。
監督には『第9地区』などのディストピアSF作品で注目を浴びたニール・ブロムカンプ、キャストにはGTアカデミーを発足するダニー役にオーランド・ブルーム、主人公ヤン役に『ミッドサマー』のアーチー・マデクウィが名を連ねる。注目のスタッフ・キャストとハーバーがどんな化学反応を起こしているのかも要注目だ。
『グランツーリスモ』
9月15日(金)全国の映画館で公開
監督:ニール・ブロムカンプ
脚本:ジェイソン・ホール
出演:デヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルーム、アーチー・マデクウィ、ジャイモン・フンスー
日本語吹替版テーマ曲:T-SQUARE「CLIMAX」