CG一切なし!演劇の舞台表現を参考に撮影!
世界中で一時塗料が不足するほど“ピンク尽くし”で作られた巨大セットや、アカデミー賞衣装デザイン賞受賞デザイナーが手掛ける衣装の数々など、こだわり抜かれたビジュアルや世界観でも話題沸騰中の本作。この度公開されたのは、そんな本作でお気に入りシーンに挙げる観客も多い、バービーランドと人間界を行き来する際の可愛すぎる“移動シーン”の舞台裏を収めたメイキング映像。
「移動シーンの撮影は、最高に満足のいくものだった」とグレタ監督も確かな手応えを明かしているこちらのシーン。2つの世界を行き来する際には、バービーの愛車であるピンクのコルベットを始め、船、キャンピングカー、自転車、スノーモービル、ロケットなどさまざまな移動手段が使われる。
船に乗る時はセーラー服、ロケットに乗る時は宇宙服といったように、乗り物が変わるたびに背景やバービーたちの衣装がチェンジ。「箱ごとにシーンが入っているの。バービーとケンにシーンを通過させて、次の箱のシーンに行くというようにしたかった」とグレタ監督が語るように、ひとつひとつのシーンがそれぞれ美しい絵画のように映し出されている。
さらに、これらのシーンではCGを使わず、演劇の舞台表現を参考に、セットと舞台装置を用いて撮影を実施。たとえば水の上をボートで進むシーンでは、布にセロハンを貼って水のきらめきを表現したり、背景の絵はスタッフが実際にロープを引っ張って動かしたりと、マーゴット・ロビーも撮影の裏側を説明しながら思わず笑ってしまうほど、その作業はどこまでもアナログだ。ケン役として本シーンにも登場したライアン・ゴズリングは「昔の無声映画の表現方法を使っていた。カレル・ゼマン監督作品のようだ」と、アニメ・特撮の巨匠の名前を出しながら興奮気味に撮影を振り返っている。
ほかにもメイキング映像には、こだわりのセットの中で楽しそうに撮影に臨むマーゴット・ロビーやライアン・ゴズリングの貴重な姿や、人間世界でのバービーの持ち主サーシャ役のアリアナ・グリーンブラット、バービーを生み出したマテル社のCEO役のウィル・フェレル、本作の美術を担当したのサラ・グリーンウッド(『アンナ・カレーニナ』『美女と野獣』など)のコメントも登場。映像の中ではグレタ・ガーウィグ監督が「映画『バービー』の舞台は大胆かつ繊細に、ぶっ飛んだ世界にしたかった。観る人にはただ楽しんでもらいたい!」とコメントもしている。
日本に先駆け全米公開を迎えた本作は、週末3日間の興行収入1.55億ドル(約218億円)を記録し、日本でも大ヒットした『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を越え、2023年に公開されたすべての映画でNo.1となるロケットスタートを切り、週末の興行成績は4週連続でNo.1を記録。
また、現地時間8月13日(日)の時点で全世界累計興行収入は12億ドル(約1728億円)を突破。公開からわずか17日で10億ドルに到達し、『ハリー・ポッターと死の秘宝PART2』(19日で到達)を抜いて、ワーナー・ブラザース映画史上最速のペースとなった。今年公開作の全世界累計興行収入ランキング2位にすでにランクインし、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(14億ドル)の記録も目前に迫っている。(※数字は全て BoxOfficeMojo 参考)
そして、ついに8月11日(金)に日本でも公開。『君たちはどう生きるか』『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』など既に年間のTOP10 の興行収入を記録している大作がひしめく中、週末の興行収入は3日間で1.9億円を突破した(初週3日間興行収入 190,939,600円、動員126,916人)。
また、映画『バービー』関連商品は完売が続出しているという。映画版のドールは、発売から10日足らずでメーカー在庫がほぼ完売。OPIが発売したバービーとケンをイメージした9色のネイル商品は7月1日に発売後、約1か月で完売。またアパレル商品も絶好調で、ZARAは発売後約1か月、クロックスのコラボ商品は、発売後約2週間で完売するなど映画以外でも大ヒット。コラボレーション雑貨を多く取り扱う「PLAZA」では、全店舗での大型プロモーションを行い、商品は予測より120%の売れ行きで、プロモーション第2弾の開催を願う声も上がっている。
『バービー』
大ヒット上映中
配給:ワーナー・ブラザース映画
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