真犯人は、亡霊か、人間かー。
名探偵ポアロが挑んだのは、理屈が通用しない超常現象?
全世界で20億冊以上出版され、「世界一売れた作家」として認定された“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお全世界で愛される“名探偵ポアロ”シリーズ。アカデミー賞脚本賞受賞(『ベルファスト』)歴を誇るケネス・ブラナー(監督・製作・主演)による、『オリエント急行殺人事件』『ナイル殺人事件』に続くシリーズ最新作が、本作『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』。世界一の名探偵ポアロが最新作で挑むのは、亡霊の仕業としか説明のできない“人間には不可能”な殺人事件。
ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチアで流浪の日々を送る名探偵ポアロ。ハロウィーンの夜、最愛の娘アリシアを亡くした元オペラ歌手ロウィーナ・ドレイク(ケリー・ライリー)は、もう一度娘の声を聞きたいと願い、霊能者のレイノルズに降霊会の開催を依頼する。ポアロは「死者の声が話せる」と断言するレイノルズ(ヨー)の“超常現象”を暴くために、ロウィーナが所有する朽ちた屋敷での降霊会に参加することに。
解禁された映像では、ポアロが疑惑の目を向ける中、事件のキーマンである霊能者レイノルズが死者との会話を試みる降霊会の一部が描かれる。ロウィーナの亡き娘アリシアに「声を見つけて」と話しかけるレイノルズの周りを招待客が囲むなか、ポアロは一歩引いた場所から彼らの様子を伺っている。「誰かいるの?」と問いかけたレイノルズが空中で指を曲げると、誰も文字盤に触れていないにもかかわらず、鈍い音と共に「Y(イエス)」の文字がタイプライターに打たれる。
周囲は一斉にどよめき、ロウィーナの家政婦オルガは「こんなのよくない」とうろたえ、アリシアの元婚約者マキシムは「気づかないだけ」と、それぞれに苦悶とも驚愕とも区別のできない表情を浮かべる。招待客たちが恐怖に支配されていく中、レイノルズが更に、「誰かに苦しめられた?」と聞くと、再び「Y」の文字がタイプライターに打ち込まれる――。
今年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアジア人初のアカデミー賞主演女優賞を獲得したミシェル・ヨーは、死者の霊に向けた「聞いています」という印象的な囁き声が耳に残る、エキセントリックなレイノルズという役柄に挑戦している。
脚本に惹かれて本作の出演を決めたというヨーは「脚本には恐怖があり、あらゆる影の背後に何かが潜んでいるような感覚があります。ポアロが自分の正気を疑い始める、そこが脚本の最も巧妙な部分でした」と語っている。また、ブラナーは、そんなヨーを「レイノルズは死者と会話できると信じている霊能者。作品に大きな重みをもたらすんだ。それは代償を伴うものであり、彼女はそれがどのようなものであるかを見事に表現してくれたよ」と絶賛している。
『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』
9月15日(金)劇場公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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