模擬裁判「無辜ゲーム」から一転。舞台は法廷に!
映画の原作は、原作者・五⼗嵐律⼈が第62回メフィスト賞を満場一致で受賞後、現役司法修習生時代に刊行した同名小説「法廷遊戯」。「ミステリが読みたい!」2021年版新⼈賞受賞など、ミステリー界の新星として話題を呼んだ作品だ。裁判ゲームで実際に起こった殺人事件をきっかけに、登場人物たちの仮面の裏に隠された真実が暴かれてゆく。映画では『神様のカルテ』『白夜行』の深川栄洋が監督を務め、脚本を『総理の夫』『流星ワゴン』の松⽥沙也が手掛ける。
ロースクールに通い、法曹の道を目指す主人公の「セイギ」こと久我清義(きよよし)役を永瀬廉(King & Prince)、セイギの幼馴染で同じく法律を学ぶ織本美鈴(みれい)役を杉咲花、「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判を司る天才・結城馨役を北村匠海が演じる。
名門・法都大学でロースクールの同級生であるセイギ(永瀬廉)、美鈴(杉咲花)、馨(北村匠海)の3人が中心人物となって展開される本作。セイギたちのクラスでは、「無辜(むこ)ゲーム」と呼ばれる模擬裁判が日々繰り広げられていた。このゲームはクラスで起こった事件の罪を申し立てたい生徒が原告に、在学中に司法試験に合格した学校イチの秀才である馨が主宰者となり、残りのクラスメイトたちも参加者として放課後の校舎裏の敷地に集まって開かれる。
ある日、セイギの“過去”を暴く内容のビラが撒かれクラス中が騒然とする中、告発者へ異議を申し立てるため、セイギは幼馴染であり現場近くに座っていた美鈴を弁護人に指名し、「無辜ゲーム」を開くことに。その内容は、当時16歳のセイギが殺人未遂の疑いで逮捕されていたという衝撃のものだった。
ロースクール卒業後、セイギは弁護士に、馨は大学へ残り法学の研究者と別々の道を歩んでいたが、久しぶりに「無辜ゲーム」を開く、と馨に呼び出されたセイギが学校の裏へ向かうと、そこには馨の死体と、ナイフを手に放心する美鈴が。美鈴はセイギへ「お願い、私を弁護して」と話し、一切口を聞かなくなってしまった。ただの模擬裁判だったはずの「無辜ゲーム」だった、2つのゲームの間に隠されていた衝撃の事実とは。
解禁された場面写真では、生徒たちのろうそくの灯りに囲まれる中、美鈴を真っすぐに見つめるセイギの姿が。ビデオカメラで録画する生徒の隣では、法服を着て冷静にただずむ馨の姿もあり、「無辜ゲーム」の厳格で異様な雰囲気が写し出されている。また、裁判所で被告人となった美鈴と、弁護士として美鈴を守る立場のセイギの姿や、殺害されたはずの馨がナイフを手に美鈴と対峙する、意味深な場面も収められている。
『法廷遊戯』
2023年 11月10日(金)全国公開
配給:東映
Ⓒ五十嵐律人/講談社 Ⓒ2023「法廷遊戯」製作委員会