「ジョン・ウィック」が活躍する殺し屋たちの世界では、様々な決まり事や重要な設定が存在します。これらを理解してから、『コンセクエンス』を観ると、より深くシリーズ全体を楽しめること間違いなし! ここではぜひ知っておきたいキーワードを厳選して解説します。(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)

ガンフー

画像: ジョンが得意とする特殊な格闘術

ジョンが得意とする特殊な格闘術

銃(Gun)とカンフーを組み合わせた造語で、「ジョン・ウィック」シリーズで広まった架空の格闘術。

もともとは『男たちの挽歌』(1986)などのジョン・ウー作品における、現実には“ありえない”ガンアクションを指す言葉だったが、「ジョン・ウィック」ではそれを“ありえそうな”レベルにまで発展させた。

軍隊式の格闘に実用的射撃術を組み合わせたもので、武術と銃撃を臨機応変に繰り出し、敵を倒す。ジョン・ウィックはその達人であり、複数の敵と戦う際に何度となくこの術を披露してきた。

主席連合

画像: 主席連合の全権を担ったグラモン侯爵

主席連合の全権を担ったグラモン侯爵

世界有数の犯罪組織が結びついて出来上がった、地上最大の闇組織。ニューヨークやイタリア、ロシア、中国、日本などの12の犯罪組織の長が“主席”を務め、運営されている。

主席の上には組織全体を統括する首長が存在するが、面会するのはとてつもなく困難で、ジョンでさえ苦労した。

主席連合の影響力は絶大で、殺し屋の世界では絶対的な権力を持つ。その掟に反した殺し屋は裏社会では仕事ができず、命の補償もされない。

ネットワークは恐ろしく広く、ネットや電話、ラジオなどを通じて瞬時に、懸賞金の変動などの最新情報が流布される。

コンチネンタル・ホテル

画像: コンチネンタルホテル・NYのフロント

コンチネンタルホテル・NYのフロント

殺し屋専用の会員制ホテルで、主席連合の下部組織と思われる。発祥地はローマで、これまでのシリーズで確認されただけでも、同地とニューヨーク、モロッコ、大阪にチェーン展開しており、他にも存在する可能性は大。

表向きは高級ホテルで、宿泊客の要望に柔軟に応え、仕事用の武器をも用意してしまう、恐ろしいまでのホスピタリティを誇る。

ただし、ホテル内での殺しは御法度で、禁を破った殺し屋には死の粛清が待っている。すなわち、そこにいるすべての人間が、ジェントルであることを求められるのだ。

聖域解除

画像: 聖域解除によって コンチネンタルホテル・大阪は戦場に

聖域解除によって コンチネンタルホテル・大阪は戦場に

「コンチネンタル・ホテル」の項のとおり、ホテルでの流血沙汰は固く禁止されている。いわば“聖域”なのだが、主席連合はこれ解除する権限を持っている。

たとえば、コンチネンタルの側が連合の方針に反したとき。シリーズが進むほど、ジョン・ウィックは主席連合の脅威とみなされていくが、ホテルが彼を匿うことは連合にしてみれば反逆行為であり、聖域解除に値する。

そうなると当然、平和であらねばならないコンチネンタルは戦場と化すのだ。

血の誓印

画像: ジョンが手にしているメダルに注目

ジョンが手にしているメダルに注目

主席連合の支配下で交わされる、殺し屋同士の恩義の証。ひとりの殺し屋が、他の殺し屋に“借り”を作ったときに交わされるもので、借りを作った側は相手に求められたとき、いかなる条件下でもこれを返さなければならない。

この義務が果たせなかった場合は死をもって償うことになる。その証書はメダルで、蓋を開けると小針が飛び出し、双方の殺し屋が親指を傷つけて拇印を交わせば、誓約は終了する。

ルスカ・ロマ

画像: 新たなルスカ・ロマのリーダとなったカティア

新たなルスカ・ロマのリーダとなったカティア

主席連合の配下にあるベラルーシ系の犯罪組織。孤児を引き取り、一流の暗殺者に養成している。ファミリーとして認められた者にはタトゥーが彫られる。拠点はニューヨークに置かれていたが、4作目ではベルリンに移されていた。

ジョン・ウィックにとってルスカ・ロマは古巣で、彼の戦闘能力はここで鍛え上げられた。組織内での彼の呼び名はジャルダーニ。

3作目でジョンはルスカ・ロマとの関係を断ったが、4作目ではわけあって再びファミリーの一員となった。

コイン

画像: 殺し屋たちが使用する独自の貨幣

殺し屋たちが使用する独自の貨幣

主席連合が支配する世界では独自の金貨が流通している。どれほどの価値があるのかははっきりとはわからないが、その一枚のために殺しを請け負う暗殺者もいるのだから推して知るべし。

コンチネンタル・ホテルで流通しているのもこのコインで、宿泊代金はもちろん、多種サービスにも利用されている。ジョン・ウィックは自宅の床下に、このコインを山ほど隠していたが、それだけでも彼が凄腕の殺し屋であることがうかがい知れる。

決闘

画像: 立会を付けて正式に決闘を申し込むジョン

立会を付けて正式に決闘を申し込むジョン

主席連合内の古い掟のひとつで、一対一の対決。メンバー間の戦争を防ぐために設けられた。

決闘を申し込むには、連合が認めたファミリーに属している必要があり、一匹狼だったジョン・ウィックはそのために古巣のルスカ・ロマに戻る。

時間や場所、使用する武器は決闘の当事者ふたりの対面、連合幹部の立会のもとで決定される。決闘を申し込まれた相手は代理を立てることも可能。決闘者にはそれぞれ介添人が付き、勝った側の希望がかなえられ、敗れた側は介添人ともども処刑される。

地下組織

画像: 地下組織のリーダー、バワリー・キング

地下組織のリーダー、バワリー・キング

世界中のすべての殺し屋が主席連合に所属しているわけではなく、少ないながらも地下に潜って活動している犯罪組織もある。

バワリー・キング率いるアンダーグランドの一味もそのひとつ。目立つことを避け、ホームレスを装っている。

地下ならではの情報網を駆使しており、かなりの事情通で、武器やスーツの調達屋としても腕が立つ。主席連合に狙われたジョン・ウィックにとって、どこにも属さない彼らは頼もしい味方になるのだ。

愛犬

画像: 今回登場するトラッカーも相当な愛犬家

今回登場するトラッカーも相当な愛犬家

一作目の物語は飼い犬を殺されたジョン・ウィックの復讐劇だったが、シリーズには他にも愛犬家の殺し屋がしばしば登場する。

3作目でジョンに協力するモロッコの元殺し屋ソフィアはドッグトレーナーでもあり、愛犬を敵に殺されると、ジョンと同様にきっちり仕返しをする。

4作目ではジョンをつけ狙う殺し屋トラッカーが愛犬を“相棒”と称して連れ歩いている。

いずれの愛犬も戦闘術、通称“ドッグ・フー”を仕込まれており、時には殺し屋顔負けの活躍を見せる。

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『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
公開中
アメリカ/2023/2時間49分/配給:ポニーキャニオン
監督:チャド・スタエルスキ
出演:キアヌ・リーヴス、ドニー・イェン、ビル・スカルスガルド、ローレンス・フィッシュバーン、真田広之

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