人気アメキャラ系映画ライター・杉山すぴ豊さんが、アメコミ・ホラー・SFなど多様なジャンル映画の情報を"深い知識と深い愛"をもってお届けする本連載。今回は、マーベル・スペシャル! MCUフェーズ4~6を締めくくる『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』や、あのマーベルヒーローの再映画化について教えてくれました。(文・杉山すぴ豊/デジタル編集・スクリーン編集部)

ニコラス・ケイジ、 MCUにも参戦の可能性!?

このコラムが皆さんの目に触れる時は、ハリウッドの俳優&脚本家ストライキが解決していることを望みます。というのも、やはりすべての企画がストップしていて新作映画のニュースがほとんど聞こえてきません。

そうした中、いま噂レベルでとびかっているマーベル・シネマティック・ユニバ―ス(MCU)がらみのニュースをいくつかご紹介しましょう。あくまでも噂ですからね(笑)。

ストライキに入る前にマーベル・スタジオ(MCUを展開する映画会社・ディズニー傘下)がゴーストライダーの単独映画ないしドラマの検討をしていてニコラス・ケイジ版ゴーストライダーを復活させるという動きもあるらしい!

実はゴーストライダーは何代もいて、初代ゴーストライダーの名はジョニー・ブレイズ。ニコラス・ケイジが演じていたのはこのバージョンです。

またロビー・レイエスという人物が車に乗ったバージョンのゴーストライダーも存在しますが、これはドラマ「エージェント・オブ・シールド」のシーズン4に登場(演じていたのはガブリエル・ルナ)。

MCUとして新たなゴーストライダーをデビューさせ、その人物の元にニコラス・ケイジ版ライダーがやってくるという『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)的な展開も考えられます。

考えてみればニコラス・ケイジは『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)でスパイダーマン・ノワール(声の出演)、『ザ・フラッシュ』(2023)で別バースのスーパーマンを演じており、様々な映画スタジオでアメコミ・ヒーローを演じている役者さんですね。

ケヴィン・ファイギがアンドリューとヒューに接触!

ヒュー・ジャックマン

Photo by Getty Images

アンドリュー・ガーフィールド

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さて、すごい噂がとびかっているのがアベンジャーズ映画第6弾として2025年11月7日全米公開予定の『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ(原題)』。

俳優ストライキに入る前、マーベル・スタジオを率いるケヴィン・ファイギが「*本作において重要な役割でウルヴァリンが登場することについてヒュー・ジャックマンと話した」「*本作において重要な役割でスパイダーマンが登場することについてアンドリュー・ガーフィールドと話した」というのです!

ここでポイントなのは本来ヒュー・ジャックマンのウルヴァリン、アンドリュー・ガーフィールドのスパイダーマンはMCUのキャラではありません。しかしMCUとソニーの今までのスパイダーマン映画や20世紀フォックス(現20世紀スタジオ)のX-MEN映画はマルチバースの関係としています。

だからアンドリュー・ガーフィールドのピーター・パーカー/アメイジング・スパイダーマンはマルチバースを超えて『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にてMCUに来ています。

またヒュー・ジャックマンのウルヴァリンもMCU版デッドプールに登場することが決まっています。というわけでこの話は「あり」だと思います。

『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』は「全マルチバース」を巻き込む!?

『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』はMCUのフェーズ4・5・6を締めくくる作品であり、フェーズ1・2・3の集大成となった『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)級の大イベント映画にしたいわけです。

フェーズ1・2・3はインフィニティ・サーガと呼ばれ「この世界」に現れたヒーローたちが集結しインフィニティ・ストーンをめぐってサノスと戦う話でした。今までのMCU映画のヒーローたちが一堂に会する楽しさです。

これに対しフェーズ4・5・6はマルチバース・サーガと呼ばれ「全マルチバース」に存在するヒーローたちが集結し、マルチバース横断の大バトルとなりそうです。

つまりMCU以外の、以前の全マーベル映画ヒーローがすべてここに集まるというわけです。加えて『シークレット・ウォーズ』において様々なマルチバースが統合され、新たなMCUが生まれるのではないかと言われています。

ということはこの作品以降、それまでとは違う役者が演じる新たなアイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソー等が生まれ、彼らを主役とする新MCU映画の時代が到来する可能性があるのです! 早くも2年後の2025年11月が気になりますね。

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