本作は、会社とその未来、そして従業員の雇用を守るため、中国とのハイリスクな技術移転契約の内部告発者となったモーリーンが、自宅で襲われるという肉体的暴力と、それを自作自演だと自白を強要する権力側からの精神的暴力に対し、屈することなく6年間闘い続け、無罪を勝ち取るまでを描いた、驚愕の実話の映画化。
世界最大の仏原子力会社の労働組合代表だったモーリーン・カーニーを演じるのは、フランスを代表する女優のイザベル・ユペール。彼女は、中国とのハイリスクな極秘取引を知り、内部告発者となってそれを明るみに出した。その取引が5万人以上の雇用を脅かすものだったからだ。彼女は政府の閣僚や企業のトップに捨て身で立ち向かう…。今年3月にフランス本国で公開され大ヒットした。
この度、解禁されたのはイザベル・ユペール演じるモーリーン・カーニーが、脅しに近い電話を受け取った直後に何者かに襲撃される恐怖のシーンを捉えた本編映像。
何者にも屈することなく無罪を勝ち取ったモーリーンの6年にも及ぶ壮絶な闘いがサスペンスフルに描かれる本作。労働組合の代表として従業員を守るべく尽力した日々が、実は身の危険と隣り合わせだったことがこの映像で見て取れる。国家レベルのスキャンダルに立ち向かうことで、自宅でも襲われ、どこにいても背後が気になる生活を強いられていたモーリーン。この映像も、彼女の身に起こった信じがたい出来事の1つにしか過ぎないのだ。日本も原発の問題はタイムリーなトピックとして連日メディアに取り上げられているが、原発大国のフランスで起こった恐ろしい実話がもとになった本作は一見の価値があるのは間違いないだろう。
『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰？』
10月20日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開
Ⓒ2022 le Bureau Films-Heimatfilm GmbH + CO KG-France 2 Cinéma
配給：オンリー・ハーツ
