極北フィンランドから激熱バイオレンス・アクションが到着! 強い、死なない、屈さない!この男を怒らせるな!(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)

この男、何者だ!?

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フィンランドで5か月連続トップテン入りのヒットを放った、強烈過ぎるアクションが日本上陸!

舞台は1944年の第二次大戦期、追い込まれたナチスが撤退作戦を繰り広げているラップランド。フィンランドの老兵アアタミは大自然での過酷な旅の途中で、金塊を発見する。

ところが、これに目を付けたナチスは彼を執拗に追い、攻撃を仕掛けてきた。撃たれ、斬られ、吊るされるアアタミ。それでも、彼は簡単にはくたばらない。斬られたら斬り返し、負傷したらみずから治療を施し、地雷を拾い上げては敵に投げつける。この恐るべき老兵の正体とは⁉ 

戦車にもひるまず向かっていくアアタミのタフなキャラクター、飛び散る血しぶきと肉片のバイオレンス、そして殺伐とした景色。1970~80年代の娯楽活劇にオマージュを捧げた独特の筆圧を通して、迷いなく突き進む男の復讐のドラマが展開。

生き残るのは、俺か? 奴らか? 怒涛の展開の果ての痛快な結末を見逃すな!

心に刻め! “SISU”とは?

画像: 返り討ちに遭うナチス軍

返り討ちに遭うナチス軍

“SISU”とはフィンランドで語り継がれている言葉で、正確な翻訳は難しいとされているが、ざっくりと言えば、どんな困難に直面しても決してくじけない精神のこと。

第一次世界大戦の頃に生まれた言葉で、少数で大勢の軍勢を打ち破ったフィンランド兵士たちの精神性の象徴でもある。

本作の主人公アアタミは、まさにその体現者。ナチスの車団に攻撃されてもひるまず、重傷を負っても気力と体力で乗り越え、きっちり落とし前をつけようとする類まれな反骨心の持ち主なのだ!

演じたヨルマ・トンミラも強烈!

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主人公アアタミを演じたヨルマ・トンミラはヘランダー監督作品の常連で、現在62歳。若い頃には、大学の演劇アカデミーの公演で仲間とともに全裸になり、客席に向かって消火器を噴射し、ヨーグルトや卵、さらに糞便(!)を投げ込むパフォーマンスを敢行したというツワモノだ。

当然、有罪判決を受けるも、その後、俳優としてのキャリアを歩み出し、フィンランドのアカデミー賞といわれるユッシ賞の主演男優賞を受賞。今やフィンランドを代表する俳優だ。

ヤルマリ・ヘランダー監督インタビュー

画像: ヤルマリ・ヘランダー監督インタビュー

ヤルマリ・ヘランダー

CM監督として祖国フィンランドでキャリアをスタート。ヨルマ・トンミラの協力を得て短編映画を撮り始め、『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』(2010)で長編デビュー。『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』(2014)も好評を博した。

主演のトンミラは本当にすごい演技を見せてくれた。極寒の中、僕は冬用の衣服で帽子を被り、スキー用のゴーグルを着けて寒さと強風から身を守っていた。

でも彼は水中に潜り、走り、馬に乗り、戦っていたんだ。僕は彼より若いけど、あれは無理だ。きっと死んでるだろう(笑)。

撮影は、とにかく強風に悩まされた。木々が一切ない平原だったので、風を遮ることができず、その音で話すこともできない。乗り越えるには、ただ耐えるしかなかった。

“SISU”の精神を持つ者がこの世界にいるとすれば、それは“僕”と答えるのが簡単だろう。僕は僕のことを理解しているし、この映画の脚本は“SISUの精神を持つ者”、つまり僕から生まれたわけだしね。

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『SISU/シス 不死身の男』
全国公開中
2022/フィンランド/1時間31分/配給:ハピネットファントム・スタジオ
監督:ヤルマリ・ヘランダー
出演:ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモサ・ヴィッラモ、オンニ・トンミラ

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