『フィリップ、きみを愛してる!』(2010)
IQ169の天才詐欺師スティーヴン・ラッセルの実話を基に映画化。ジム・キャリーとユアン・マクレガーがゲイのカップルを演じている。自動車事故で命を失いかけたスティーブン(ジム・キャリー)は、心機一転、妻にゲイであることを自白し家を出る。しかし、詐欺を働いてしまい投獄されてしまう。刑務所で出会ったのは、心優しいフィリップ(ユアン・マクレガー)。運命の一目惚れがスティーブンの人生を変えていく。
『博士と彼女のセオリー』(2015)
エディ・レッドメインが第87回アカデミー賞で主演男優賞を受賞したヒューマン・ラブストーリー。難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を抱えながらも、その研究が現代の宇宙論に多大な影響を与えた天才科学者スティーブン・ホーキング博士(エディ・レッドメイン)。スティーブンの半生と、妻ジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)との愛情を描く。
『キャロル』(2016)
「太陽がいっぱい」などで知られるアメリカの女性作家パトリシア・ハイスミスの半自伝的小説を映画化した、美しくも切ないラブストーリー。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが共演し、1950年代ニューヨークを舞台に女性同士の恋を描く。クリスマスシーズンのデパートで、玩具販売員のアルバイトをしていたテレーズ(ルーニー・マーラ)は、ある日、デパートに娘へのプレゼントを探しに来たエレガントでミステリアスな女性キャロル(ケイト・ブランシェット)にひと目で心を奪われてしまう。
『蟻の王』(2023年11月10日公開)
1960年代のイタリアを舞台にした映画『蟻の王』。蟻の生態学者としても知られる実在した芸術家アルド・ブライバンティと、その恋人エットレが差別と偏見に立ち向かい、愛を貫き通そうとする姿を描く。監督のジャンニ・アメリオは「今も存在する“異なる人”に対する憎悪に立ち向かう勇気を与えたい」と製作の動機を語っている。
『蟻の王』
11/10(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA、アップリンク吉祥寺ほか全国順次
© Kavac Srl / Ibc Movie/ Tender Stories/ (2022)
配給:ザジフィルムズ
『シチリア・サマー』(2023年11月23日公開)
1982年、初夏の日差しが降りそそぐイタリア・シチリア島で、16歳のニーノと17歳のジャンニは運命的な出会いを果たす。育ちも性格もまるで異なる2人は一瞬で惹かれあい、友情は瞬く間に激しい恋へと変化していく。だが、少年たちの眩しすぎる恋は、ある日突然の終わりを迎えるのだった—。イタリアを驚愕させ、やがて世界が変わる大きなきっかけとなった事件が、40年の時を経て映画化。
主人公のニーノとジャンニには、新星ガブリエーレ・ピッツーロと、ダンサーとしても活躍するサムエーレ・セグレート。数百人のオーディションを勝ち抜き、彗星のごとく現れた2人が瑞々しい演技を魅せる。監督を務めるのは、イタリアで俳優として活躍するジュゼッペ・フィオレッロ。初監督ながら、イタリア最古の映画賞ナストロ・ダルジェント賞で新人監督賞を受賞した。本国イタリアでは、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が大絶賛。高評価の口コミが広がり、1ヶ月で国内興収が100万ユーロを突破するという爆発的ヒットを遂げた最高純度の実話ラブストーリーが、遂に日本上陸。
愛し合う2人の若者の命が奪われ、後に世界を変えるきっかけとなったイタリアで実際に起きた事件を基に映画化された本作。新聞に特集された事件の記事を読んだフィオレッロ監督は、亡くなった2人の純粋かつ誌的な愛に感銘を受け、彼らの記憶が薄れることのないよう「いつか自分の手で世界に伝える」と決意したという。当時のイタリアを震撼させたこの事件は、今日までイタリア最大規模の団体として活動を続けるLGBTIに関する営利団体“ARCIGAY(アルチゲイ)”が設立されるきっかけとなった。
『シチリア・サマー』
11月23日(木・祝)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか公開
配給:松竹
© 2023 IBLAFILM srl