愛することを恐れないでほしい―映画『シチリア・サマー』ジュゼッペ・フィオレッロ監督インタビュー
舞台は1982年のイタリア・シチリア島。運命的に出会った16歳と17歳の少年たちの恋は悲しい結末を迎えた。映画『シチリア・サマー』は1980年に起こったジャッレ事件をベースに物語が紡がれている。シチリア出身で、事件当時11歳だったジュゼッペ・フィオレッロ監督が30年後に新聞で特集された事件の記事を読んで感銘を受け、映画化した。『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が大絶賛し、名匠ナンニ・モレッティ監督も映画館へ駆けつけたという話題作である。日本公開を前にオンラインで監督に取材を敢行。作品への思いを聞いた。(取材・文/ほりきみき)