製作の舞台裏-新たな冒険の始まり
オープニング・シークエンスは第二次世界大戦期の1944年。ナチスが権勢をふるう、シリーズのファンにはおなじみの時代であり、ここで展開するアクションも、これぞインディ!といえるほどスリリングだ。若きインディの冒険を描くことは念願だったと、監督は語っているが、問題は37歳のインディを演じるのが79歳のハリソン・フォードであること。そこでルーカスフィルムに残っていた40年前のアーカイブが使用され、現在のフォードの演技にILMによる合成技術が組み合わされたという。ほか、塔での処刑や、列車内バトルなどの撮影風景を収めている。
製作の舞台裏-ニューヨーク
続いての舞台は1969年のNY。老いて覇気を失ったインディが、再び冒険に出るまでのシークエンスの舞台裏。屋外ロケが行なわれたのは古い街並みが残る英国グラスゴーで、ここに宇宙飛行士の凱旋パレードが再現されたことが明かされる。もちろん、インディが馬で疾走する場面もここで撮影。また、インディの部屋はセットでの撮影だが、そこには3作目『最後の聖戦』でインディの父親の部屋にあった絵が飾られているという、ファンには嬉しい裏話も語られる。サラー役でシリーズに復帰したジョン・リス=デイヴィスの名セリフが生まれた背景にも注目!
製作の舞台裏-モロッコ
冒険の舞台はモロッコへ。ここにきて帽子とジャケット、鞭というインディのおなじみのスタイルが復活する。舞台設定はタンジェだが、撮影自体はモロッコの古都フェズで行なわれた。メイキングの目玉は、インディらが市街地をトゥクトゥクで爆走するチェイスシーンの舞台裏。バイク4台と車2台に追われる逃走は、世界遺産に指定された街並での撮影だけにスタッフも慎重になったという。また、インディやヒロイン、ヘレナの冒険に加わる少年テディにふんした子役のイーサン・イシドールは現地でスカウト。人気シリーズに出た喜びを語る姿が微笑ましい。
製作の舞台裏-シチリア
エーゲ海、そしてシチリアの神殿から洞窟へとインディの旅は続く。ここではレナルド役のアントニオ・バンデラスが参加。対面したハリソン・フォードとハグする姿から、出演の喜びが伝わってくる。シラクサの神殿は実物を使用し、その奥の洞窟はパインウッドスタジオでのセット撮影で、激流を作るために大量の水が放出されたとのことだ。また、このメイキングでは本作の核心に迫る発言も。“過去の秘宝には宗教的な要素があったが、今回は科学の本質に迫るもの”とフォードが語れば、マンゴールド監督は“本作のテーマは「時間」”と話す。
製作の舞台裏-冒険の終わり
このメイキングも映画と同様にクライマックスへ。紀元前200年の合戦のさなかのシラクサにハインケル機が墜落する場面はCGではなく、実際に機体を落下させて撮ったスケールの大きなシーン。また、ラストではシリーズを通じてのインディのパートナー、カレン・アレンふんするマリオンが登場。“シリーズを完結させるなら、マリオン抜きでは無理”と、生みの親スピルバーグは振り返る。このインディとマリオンの再会場面の撮影風景は本編と同様に感動的だ。監督が撮影後に“のけぞるほど素敵でした”と声をかけるが、これには誰もが頷くに違いない。
音楽のみで本編視聴も可能!
今年30年ぶりの来日公演を行なった映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズ。その音楽のみの音声を、本編映像とともに再生する機能にも注目。ボーナスコンテンツ内の“音楽のみで本編を見る”を選択すると視聴できる。おなじみのマーチはもちろん、久しぶりに演奏したというマリオンのテーマ曲などドラマチックなスコアを堪能したい。
『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』
MovieNEX&4K UHD MovieNEX 12月15日(金)発売!
MovieNEX:5390円(税込)
4K UHD MovieNEX:7590円(税込)
<ボーナス・コンテンツ>*ブルーレイに収録
■音楽のみで本編視聴
■製作の舞台裏
-新たな冒険の始まり
-ニューヨーク
-モロッコ
-シチリア
-冒険の終わり
© 2023 & TM Lucasfilm Ltd.
発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン
Sponsored