リューベン・オストルンドも絶賛したヒューマンサスペンスがGG賞で2部門受賞
人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人容疑が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。事件の真相を追っていく中で、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ〈真実〉が現れるが・・・・・・。最高賞パルムドールを受賞したカンヌ国際映画祭で審査員長を務めた奇才リューベン・オストルンド監督からは「強烈な体験だった」と破格の称賛を獲得したほか、ゴッサム賞、ナショナル・ボード・オブ・レヴューなど名だたる映画賞を続々と受賞、本年度映画賞最注目との声もある『落下の解剖学』。
⻑編映画4作品目となる本作で初めてゴールデングローブ賞を受賞した監督のジュスティーヌ・トリエは、受賞スピーチで「脚本執筆時はコロナ禍の真っ最中で、私はパートナーでもあり共同脚本家でもあるアルチュール・アラリと、ひたすらアパートに閉じこもって執筆していました。あの状況で死者が出なかったことが不思議ね。転落死があり、カップルが喧嘩して、犬が吐く映画ですから(笑)」とブラックジョークを飛ばしながらコメント。そして「でも、私はこの作品をどうしても作りたかった。全てがうまくいったかはわからないけれど、本作を全力で励ましてくれた皆様、本当にありがとうございます」と熱い感謝を述べた。
『落下の解剖学』
2月23日(金・祝) TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー
配給:ギャガ
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