“紅”に髪を染めた綾野剛や齋藤潤が応援上映の盛り上がりへ喜びを露わに
本作の原作は和山やまによる同名マンガ。マンガ大賞2021第3位をはじめマンガ賞に続々ランクインし、1巻完結作品ながらも累計60万部を突破、何度も重版されている人気作だ。絶対に歌がうまくならなければならないヤクザ・成田狂児役を『ヤクザと家族 The Family』『花腐し』Netflixシリーズ「幽☆遊☆白書」などの綾野剛。そして物語のカギを握る、狂児にカラオケ指導を頼まれてしまった合唱部部長の中学生・岡聡実役を、オーディションを勝ち抜き選ばれた期待の新星・齋藤潤が演じている。さらには、芳根京子、橋本じゅん、やべきょうすけ、吉永秀平、チャンス大城、RED RICE(湘南乃風)、八木美樹、後聖人、井澤徹、岡部ひろき、米村亮太朗、坂井真紀、宮崎吐夢、ヒコロヒー、加藤雅也、北村一輝という豪華キャストが集結している。
公開4週目を迎え、関西3劇場で実施した山下敦弘監督と齋藤潤ら中学生役キャストによるティーチイン付き上映はチケット即完売、1月31日(火)より発売中の「anan」(マガジンハウス)でも特集が組まれるなど、益々注目を集める齋藤潤。先週に続き土日のチケットが完売になる劇場も続出しているという。今回の舞台挨拶は、その勢いを受けたもの。
舞台挨拶には、綾野剛(成田狂児役)、齋藤潤(岡聡実役)、坂井真紀(岡優子役)、宮崎吐夢(岡晴実役)らに加え、映画初出演ながら、多感な時期にあるリアルな中学生役を自然体で演じきった八木美樹(中川役)、後聖人(和田役)が登壇。
髪を紅色に染めて登場した綾野の「雪の中来ていただきありがとうございます。皆さんにとってこの時間が楽しいひとときとなるよう努めてまいります」という挨拶に続き、齋藤は「本日の大ヒット御礼舞台挨拶来ていただいた皆様に本当に感謝申し上げます」と挨拶、坂井は「今日は寒い中ありがとうございます。楽しい時間になるように皆さんで盛り上げていきましょう」、宮崎は「原作漫画のファンだったので父役に抜擢されて本当に感無量です!」と挨拶、八木は「外は寒いですが、皆さんの声援のおかげで心も体もポカポカしてきました!本日はよろしくお願いします」、後は「『学校でやらし!』本日はよろしくお願いします!」と劇中のセリフで会場を大いに沸かせながらイベントスタートを切った。
応援上映への盛り上がりについて綾野は「最高にうれしいですね。この作品にとって相性のいいイベントですし、まるでコンサートのステージに立たせてもらっているような気分です」、齋藤は「僕も応援上映に混ざりたかったですし、『狂児~!』と叫びたかったです。紅色のペンライトやタンバリンが会場に見えて盛り上がりが伝わるのがとてもうれしいです」とまるでファン目線でコメント。
“応援上映”にちなんで各キャストから『劇中のこの場面を応援してほしい!注目してほしい!』というお題があげられると、夫婦の掛け合いについて坂井は「愛を伝える鮭の皮をとるシーンを応援してほしいですね(笑)」と、宮崎は「撮影時にはあんなに感動的なシーンになるとは思いませんでしたね」と心温まるコメントを残した。
中学生コンビのシーンについて、八木は「和田を応援している中川の姿を応援してください!」と、後は「岡先輩がまさかヤクザとカラオケの練習をしているなんて知らずに、部長不在の穴を埋めようとしていた僕たちを応援してください」と話すと、会場は温かい笑いに包まれた。
綾野は「聡実くんのラストシーンは応援してほしいですし、目に焼き付けてほしいですね。そして“紅”を歌う僕の裏声にツッコミを入れつつ応援してください(笑)」というコメントに加えて「ヤクザと中学生という普通なら交わることのない関係性なので二人の距離感を大切にして丁寧に考えながら演じた点に注目していただきたいです」とコメント。続く齋藤は「スナックへ走るあのシーンはこけそうになりながら全力を出したのでそんな僕を応援してください!」と、撮影の裏側を振り返った。
SNSから『泣けた!』という声が多く寄せられていることから『グッとくるポイント』について坂井は「聡実のラストシーンが特に泣けました」と、宮崎は「エンドロールの“紅”で更に感動してしまい、試写を観たあとに皆さんに挨拶ができないほど泣いてしまいました…」と原作ファンさながらのコメント。齋藤は「“紅”を聴いている狂児の表情や目線が儚くてグッときました」と、続く八木は「“紅”の和訳の歌詞に感動しました」、後は「狂児の後日談のシーンがとても感動しました。」と“おかわり”を誘うようなコメントを残した。
齋藤から綾野へサプライズで感謝のメッセージ!「いつの瞬間も隣で見守ってくれたので、作品を通して俳優としての第一歩を踏み出すことができました」
さらに本作のオーディションを勝ち抜き、ヤクザからカラオケに誘われる中学生という大役を綾野との二人三脚で見事に演じきった齋藤からサプライズで感謝のメッセージが。会場からの「がんばれ~!」という声援の中、齋藤は「改めてお誕生日おめでとうございます。憧れの大人であり、俳優である剛さんにお会いするまでは画面越しで見ていました。一緒にお芝居させていただいた時間、こうして同じ舞台に立たせていただいていることを夢のように思っています。いつの瞬間も隣で見守ってくれたので、作品を通して俳優としての第一歩を踏み出すことができました。これからお会いする機会は減ってしまいますが必ずまたお会いできるように頑張っていきます」と涙をこらえながら読み上げた。
手紙をうけた綾野は感情をおさえきれずに齋藤にハグをすると、会場中から悶絶するような声が響く。「とても真っすぐで素敵な手紙に感銘を受けています。これからの成長をずっと見守っていきたいですし必ずまた共演しましょう」と感慨深げに語った。
会場からは鳴り止まない拍手が鳴り響き、大盛況のうちにイベントは終了した。
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