姉妹の愛(シスターフッド)、友情(フレンドシップ)を超えた強い絆、魂の歌声が日本を感動で震わせる
最初に登場するのは、38年前のスピルバーグ監督版でソフィアを演じて女優デビュー、本作でプロデューサーを務めたオプラ・ウィンフリー。若き日の姉妹、教会に歌いながら向かう人々をとらえた本編映像に重ねて、「文化的にも芸術的にも私にとって一番大切なのが『カラーパープル』。私の精神的な支えであり心のパワーをくれるものよ」と、多方面で国際的に活躍する自分の原動力になっている作品こそ『カラーパープル』だと力を込める。そして「何者でもないと感じている名もない全ての人々、これはあなたたちの物語」とカメラに向け語り掛け、どんな困難に直面しても、決して挫けずに前を向く女性たちの“背中を押す”作品なのだと言葉を重ねる。
「今日アフリカを教わったの。祖先はアフリカの女王。ということは?私たちは王国の出」と、姉のセリーに文字を教える妹のネティが微笑みかける本編映像が紹介され、ブリッツ・バウザーレ監督が『カラーパープル』は「黒人文化の礎だ」とコメント。ネティ役ハリー・ベイリーの「私たちの物語として」のコメントに、「若い人にも観てもらいたい」と目を輝かせるファンテイジア・バリーノの言葉がつなげられる。渾身の演技と圧倒的な歌唱力を披露するファンテイジア・バリーノは、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされるなど高評価を受けている。そして、大人になったネティ役に抜擢されたシアラは「ブリッツは最高の監督よ。エッセンスを損なわずモダンにしてくれた」と監督のビジョンを絶賛。酒場で歌うシュグのゴージャスなシーンに、「ありのままの自分で強く生き抜く物語」だと語るのは、セリーの運命を変える歌姫シュグを演じたタラジ・P・ヘンソンだ。
ゴールデングローブ賞に続き、アカデミー賞®助演女優賞ノミネートの快挙、ソフィアを演じたダニエル・ブルックスは、「女性たちの物語」であるとし、世界の女性たちへの熱いエールになる作品だと力説する。「強い女性たちが輝き本当の自分になっていく」と話すのはグラミー賞とアカデミー賞を受賞し本作が女優デビューとなるR&BアーティストのH.E.R.だ。
セリーの夫を演じたコールマン・ドミンゴは映画のテーマを「贖罪」だと分析する。続く本編映像では、ドアを蹴って酒場に現れたソフィアが、男たちに向かって「今日は敬意を払うために来た。でも見下すならこっちもご免だ」と言い放つ場面が紹介される。女性の地位が低かった1900年代に、恐れることなく宣戦布告の如く男たちに放たれるソフィアの姿は痛快、必見の名場面のひとつとなっている。さらに、グラミー賞アーティストのジョン・バティステは「長く愛されているヒューマンドラマだ」とコメント。若き日のセリーを演じたフィリシア・パール・エムパーシは「喜びがある」と続け、本作で映画デビューを飾った二人の若き才能が紹介される。
そしてブロードウェイミュージカル版から愛され続ける名曲「I‘m Here」にのせて本編シーンが次々映し出され、作品を支えたキャスト・スタッフが紹介される。映像の結びには主人公セリーの義理の息子を演じたコーリー・ホーキンズが「参加できて光栄だ。驚異的な芸術作品さ」と語り、再び登場したブリッツ・バザウーレ監督が「これぞ映画だ。喜びと興奮の『カラーパープル』。行こう!」と劇場鑑賞へと誘う内容となっている。
アリス・ウォーカーの原作から40年、スピルバーグ版からブロードウェイへ。新たなミュージカル映画へと進化した『カラーパーブル』が、あなたの心を震わせる。映画館の大スクリーンで心震わせる感動を噛みしめてほしい。
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