2023年韓国ラブコメ映画の興行収入No.1
離婚を30日後に控えた夫婦が、交通事故で二人とも同時に記憶を失ったことで繰り広げられるラブコメディ。昨年韓国で公開されると、初日から22日間連続で興行収入1位を獲得し、35日間で観客動員数200万人超えの大ヒットを記録。
自称知的でイケメンの弁護士だがどんくさいノ・ジョンヨルと名家出身のお嬢様でバリキャリの映画プロデューサーで破天荒なホン・ナラ。大恋愛の末に親の反対を押し切って結婚するも、お互いの価値観の違いに耐え切れなくなり、二人は遂に離婚を決意する。
裁判所の調停で熟慮期間を経た30日後に離婚することが決まるが、その帰り道に交通事故に遭い記憶喪失に! 愛した記憶も憎しみ合った記憶も全てがキレイに消え去った二人は、家族や友人を巻き込み記憶を取り戻そうとするが…。
夫のノ・ジョンヨルを演じるのは、2019年放送の「椿の花咲く頃」で韓国のゴールデングローブ賞とも呼ばれる「百想芸術大賞」のテレビ部門男性最優秀演技賞を受賞、更に世界中で大ブームを巻き起こしたNetflixオリジナルドラマ「イカゲーム」続編への出演も決定している人気俳優のカン・ハヌル。
破天荒な妻、ホン・ナラを演じるのは、ドラマ「イタズラなKiss」、「還魂」などに出演し、キュートな魅力で日本でも多くのファンを持つ実力派俳優のチョン・ソミン。韓国屈指の人気を誇る二人が2015年公開の映画『二十歳』以来、8年ぶりに再び顔を合わせ、テンポの良い掛け合いと今までにない振り切った演技で離婚寸前の夫婦役を好演。
更に、チョ・ミンス、キム・ソニョン、ユン・ギョンホ、ソン・ヘナ、オム・ジユンら著名なバイプレイヤーたちが、一癖も二癖もあるキャラクターで物語にコミカルなテイストを加えていることにも注目だ。監督は、『偉大な願い』(2016)、『色男ホ・セク』(2019)を手掛けたナム・デジュンが務める。
登場人物
ホン・ナラ (チョン・ソミン)(画像右)
名家出身のお嬢様で、仕事は出来るが破天荒な映画プロデューサー。
ノ・ジョンヨル (カン・ハヌル)(画像左)
自称・知的でイケメンの弁護士だが、ヘタレでどんくさい。
人気ドラマ・映画の豪華キャストが集結!
今作は主演の2人に加え、個性派俳優陣が強烈なキャラクターを演じ観客の心を鷲掴みにする! ナラの母・ボヘ役に「The Witch/魔女」シリーズのチョ・ミンス、ジョンヨルの母・スクチョン役に「愛の不時着」(2019)のキム・ソニョンらは、子供たちを愛する心が人一倍強い母親を笑いとともに表現。
そして、主人公2人の友人役には「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」(2016)のユン・ギョンホ、「悪霊狩猟団:カウンターズ」S2のオム・ジュンらのコミカルな演技は、本作を更に盛り上げる!
カン・ハヌル&チョン・ソミン インタビュー
カン・ハヌル プロフィール
1990年2月21日生まれ。韓国・釜山出身。2007年「最強!うちのママ」でドラマ初出演を果たし、以降、「相続者たち」(2013)、「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」(2016)などの話題作に出演。2019年、除隊後の復帰作「椿の花咲く頃」が大きな話題を集めた。
──チョン・ソミンさんと2回目の共演ですが、感慨深かったのでは?
イ・ビョンホン監督の映画『二十歳(ハタチ)』のあと、2回目の共演です。今回会った時、以前とは違って、チョン・ソミンさんから経験による余裕を感じることができました。僕は『どたばた』という感じがあるんですが、チョン・ソミンさんは落ち着いているんです。演技をする時も、落ち着きから来る安定感がありました。見ている人を不安にさせないところがステキだと思います。
──今回演じたジョンヨルという役柄を、どうやって作り上げていきましたか。
僕は『デッドプール』や『ハングオーバー!』のようなユーモアが好きなんですが、そういう部分が監督と合っていてよかったです。撮影現場に行く時は基本的な枠組みとセリフを考えて行き、そこから作り上げていくほうです。
──今回の作品で演じながら、結婚についての見方が変わりましたか?
結婚について特に別の見方をするようになったとか、深く考えるようになったとか、そういうことはありません。僕の周りにいる友達のほとんどは結婚しているんですが、変わらず仲よく幸せに暮らしている人もいれば、反対に夫婦ゲンカについて僕に相談する友達もいます。今回の作品で演じながら思ったことは、『出会うべき人は、何があっても出会うものだ』ということです。
チョン・ソミン プロフィール
1989年3月16日生まれ。韓国・ソウル出身。2010年にドラマ「赤と黒」でデビュー。同年、「イタズラなKiss〜Playful Kiss」でヒロインのオ・ハニ役に抜擢され一躍注目を集める。以降、「空から降る一億の星」(2018)、「還魂」(2022)などの数多くのドラマや映画に出演を果たす。
──『二十歳(ハタチ)』以降、カン・ハヌルさんと8年ぶりの再会でしたね。
「前は『20歳』で、今回は『30日』とは、数字的にも世界観がつながっているような気がしました。それに実際に当時は2人とも20代で、今は30代になって会ったわけですから、さらに不思議でした。
──結婚について扱った本作ですが、撮影後に変わったことはありますか?
この作品の撮影前は、『結婚することになればするし、しないこともある』と、そんなふうにオープンな気持ちで考えていたんです。実際に演じてみて、異なった2人が出会い、互いを認めて受け入れ合うという関係は、やはり簡単ではないと思いました。それをしている人がすごいと思います。
──『ラブリセット』の役ナラのどんな点に惹かれますか?
大抵の場合、私が惹かれる役柄は能動的で主体的な人物です。ナラはそういう部分が極めて大きい役柄のため楽しかったです。そういう人物を演じる時、特に面白さを感じるし、実際にも、そういう人に惹かれることもあります。
──今作の魅力は何ですか?
何も考えず、すべてを捨ててリラックスして見ることができる映画というのが最大のメリットだと思います。私たちの人生の中で、たとえ2時間でもリラックスして笑える日はそう多くないと思いますから、そういう意味では、最大の強みではないかなと思います。
『ラブリセット 30日後、離婚します』
公開中
韓国/2023/1時間59分/配給:松竹
監督:ナム・デジュン
出演:カン・ハヌル、チョン・ソミン、チョ・ミンス 、キム・ソニョン
©CINEMA WOOLLIM, TH STORY AND MINDMARK