デヴィッド・クローネンバーグを父に持つブランドン・クローネンバーグ監督の長編第3作『インフィニティ・プール』が4月5日(金)より公開される。本作には高級リゾート地として知られる孤島を訪れたスランプ中の作家ジェームズが経験する悪夢のような出来事が描かれている。こうした“孤島”を舞台にした設定はアガサ・クリスティーによる古典ミステリーの傑作「そして誰もいなくなった」などに代表される“クローズド・サークル”の定型を踏襲したもの。本作同様に孤島を舞台にしたスリラー作品を紹介する。

A24が放つ絶海の孤島を舞台にした傑作スリラー『ライトハウス』(2019)

1890年代、ニューイングランドの孤島に2人の灯台守がやって来る。彼らにはこれから4週間に渡って、灯台と島の管理を行う仕事が任されていた。だが、年かさのベテラン、トーマス・ウェイクと未経験の若者イーフレイム・ウィンズローは、そりが合わずに初日から衝突を繰り返す。険悪な雰囲気の中、やってきた嵐のせいで2人は島に孤立状態になってしまう。

『ミッドサマー』『mid90s』のA24製作、ロバート・パティンソン×ウィレム・デフォー2大スターW主演、『ウィッチ』のロバート・エガース監督作。

1801年にイギリス・ウェールズで実際に起きた事件をベースに、神話や古典文学などのエッセンスが幾重にも織り込まれ、唯一無二の謎めいた世界に見るものを誘う。アカデミー賞®撮影賞にノミネートされるなど、世界的評価も獲得し、カンヌ国際映画祭監督週間でのプレミア上映では大喝采で迎え入れられた。“絶海の孤島”という極度の緊張感が強いられる空間の中で、2人の灯台守が少しずつ狂気の世界に足を踏み入れていく。

画像: 【予告公開!】『ライトハウス』狂っているのは一体誰だ?【A24が贈る傑作スリラー】 www.youtube.com

【予告公開!】『ライトハウス』狂っているのは一体誰だ?【A24が贈る傑作スリラー】

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M・ナイト・シャマラン監督孤島のリゾート地を舞台にしたサバイバルスリラー『オールド』(2021)

『シックス・センス』、『スプリット』などを生み出したM・ナイト・シャマラン監督による傑作サバイバルスリラー。時間が異常な速さで進み、脱出することもできないビーチで、極限状態に陥っていく人々の恐怖を描く。孤島であり、さらにプライベートビーチという閉鎖空間の装置が効果的に物語の緊張感と恐怖を煽っている。

家族との時間を大事にするシャマランはこれまで自分が住むフィラデルフィアで映画を撮影してきた。今作では海辺の高級リゾートを訪れた旅行者たちを主人公にするため、思い切って大嫌いな飛行機に乗ったという。狭い空間で起こるスリラーが好きな彼は、大自然に飛び出してもなお、秘密のビーチという“閉鎖空間”を生み出した。その閉ざされた場所をいかに効果的に怖く語るか撮影監督とじっくりと話し合ったという。結果、本作はシャマラン監督作の中でも人気の高い作品となった。

画像: 映画『オールド』日本版最新予告<8月27日(金)日本公開> www.youtube.com

映画『オールド』日本版最新予告<8月27日(金)日本公開>

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孤島のレストランで起こる惨劇『ザ・メニュー』(2022)

太平洋に浮かぶ孤島の人気レストランを訪れたカップル。目当ては予約が取れない超一流シェフが振る舞う極上のフルコース・メニュー。ただそこには想定不可能な“サプライズ”が添えられていた。

三ツ星シェフが監修した “極上の美食”と社会風刺をきかせながら五感を刺激する没入感のある物語が融合した映像体験。シェフのスローヴィクをゲームマスターとして彼が仕掛けるコース料理というゲームに客人たち、そして映画を見る我々も参加せざるを得ない。

『リトル・ミス・サンシャイン』、『(500)日のサマー』、『スリー・ビルボード』等を世に送り出してきたサーチライト・ピクチャーズの作品。

脚本家のウィル・トレーシーは、ノルウェーを旅した際、個人所有の小さな島にあるアッパーなレストランにいった。席に着き、乗って来たボートが港を出ていくのを窓越しに見て「4時間はここから出られない、何かあったら大変」と思った体験から本作のアイディアが生まれたという。

画像: 『ザ・メニュー』予告編<11月18日 日米同時公開!> www.youtube.com

『ザ・メニュー』予告編<11月18日 日米同時公開!>

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全米でスマッシュヒットを記録『インフィニティ・プール』(2024)

『パラサイト 半地下の家族』の配給会社NEONが製作を手掛けた本作は、スカルスガルド兄弟の長男アレクサンダー・スカルスガルドとタイ・ウェスト監督作『Pearlパール』で大ブレイクを果たしたミア・ゴスが初共演し、全米でスマッシュヒットを記録。

本国ではスランプに陥り徐々に堕落していく作家ジェームズを演じたスカルスガルドの体当たりの熱演と、そんな彼を奇妙で恐ろしい世界に誘う女、ガビ役のミア・ゴスによる怪演が大いに話題となった。

裕福な若い夫婦が訪れた美しいリゾート地“リ・トルカ島”。その国では、観光客はどんな犯罪を起こしても大金を払えば自分のクローンを作ることができ、そのクローンを身代わりとして死刑に処すことで罪を免れることができるという身の毛もよだつ残酷なルールが存在していた……。

本作は当初、アメリカ映画協会(MPAA)より17歳未満入場禁止映画であるNC-17のレーティングを付けられたがクロ―ネンバーク監督による再編集の結果、北米ではR指定(17歳未満は成人保護者の同伴必須)での公開となった。昨年のサンダンス映画祭のミッドナイト・セクションの注目作としてプレミア上映された。

画像: 4.5(金)公開『インフィニティ・プール』開始30分で即死刑!?おぞましい島の”ルール”が明らかに…|本編映像 www.youtube.com

4.5(金)公開『インフィニティ・プール』開始30分で即死刑!?おぞましい島の”ルール”が明らかに…|本編映像

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『インフィニティ・プール』
2024年4月5日(金)新宿ピカデリー、池袋HUMAXシネマズ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
配給:トランスフォーマー
© 2022 Infinity (FFP) Movie Canada Inc.,
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