インテックス大阪(大阪市住之江区)にて2024年5月3日(金・祝)から5月5日(日・祝)までの3日間開催されていた「大阪コミックコンベンション2024」(以下、「大阪コミコン2024」)が閉幕。最終日の模様をお届けする。

12:00~
セレブ・ステージ:
ピーター・ウェラー

続いては、『ロボコップ』『裸のランチ』に主演したレジェンド俳優ピーター・ウェラーが登壇。2018年の東京コミコン参加から6年、ファンの熱い要望に応え大阪コミコンのステージに登場した。

画像1: 12:00~ セレブ・ステージ: ピーター・ウェラー

MC登場後、ピーター・ウェラーの作品をほとんど見ているほど大ファンだというPR大使のNMB48の安部若菜がロボコップ風の衣装で登場。そこにピーター・ウェラーがロボコップ風の歩き方で登場して「ここにいられて嬉しい、ありがとうございます!私にお茶ください」と唐突に緑茶をリクエスト。慌ててスタッフがステージに持ってきた緑茶のペットボトルをウェラーはなんと一気飲み。詰めかけたファンの喝采を浴びました。その後もMCが付けていたロボコップのお面を自分で付けてロボコップのセリフを言うと「日本以外では言わないんだけどね」とニヤリと笑って、場内を大いに沸かせた。

まずウェラーの大ファンの安部がウェラー主演の1984年の映画『バカルー・バンザイの8次元ギャラクシー』について聞きたい、ということで、ウェラーが語ったのは「バカルー・バンザイが何なのか、実は我々も分かってないんです。共演したクリストファー・ロイドもジェフ・ゴールドブラムもジョン・リスゴウもエレン・バーキンも分からなくて、いまだにみんなで『これはいったい何なんだ?』と言ってるんですよ。この映画の大ファンという俳優友だちにも聞いてみたのですが、結局いまだにこの映画が分からないんです」と会場をけむに巻いた。

画像2: 12:00~ セレブ・ステージ: ピーター・ウェラー

また難解で知られる『裸のランチ』についても質問が及び、「原作も非常に注目された本でしたが、倫理や倫理や道徳についてのファンタジー作品です。ただそのまま映画化すると非常に大きな予算が必要になる作品なので普通ならアニメーションでしか映像化は無理、と言われていました。でもデヴィッド・クローネンバーグ監督は、原作者ウィリアム・バロウズがどういう経緯でなぜこの小説を書いたか、という事を映像化したのです。私自身もバロウズの本を読んだり彼に直接会ったりして彼自身を理解しようとして役作りをしました。さらにノーベル賞に6回もノミネートされている三島由紀夫や文豪チャールズ・ディケンズも研究して小説家という者を理解し、本作の原作者バロウズの理解に注力して役作りをしました」と非常に緻密なアプローチをしたことを明かした。

人気ドラマ「24 -TWENTY FOUR-」の悪徳刑事役についても聞かれると、「私は演じる時に、このキャラクターが良い者か悪い奴かは判断しないで演じているんです。なぜなら悪役に見えるキャラクターでもそのキャラ自身は『自分は正しい愛国者だ』と思い込んで行動しているので、一般的には悪役に見える役の時でも、そのキャラは自分は正しいことをしているんだと信じて演技をしています」とここでも俳優としてのこだわりを見せた。

画像3: 12:00~ セレブ・ステージ: ピーター・ウェラー

最後に代表作の『ロボコップ』について聞かれると、「よくあのコスチュームが大変でしょうと言われるのですが、実は上手く作られているコスチュームなのでアクションシーン含めて撮影の時は全く苦にならなかったです。大変なのはその準備です。特殊メイクで3時間半、そのあとまだ3時間半かけて仕上げを行うので、正確には6時間48分間、イスに座りっぱなしなんです!私は実は座禅もやっていて京都の大徳寺の老師に教えを受けながら禅を組んでいるのですが、それなど比べ物にならないくらい大変で、撮影が終わってまた長時間イスに座って元に戻す作業をお願いしている時にもスタッフたちは先に飲みに行ったり遊びに行ったりして非常につらい思いをしました」と、当時の苦労話を語った。

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