インテックス大阪(大阪市住之江区)にて2024年5月3日(金・祝)から5月5日(日・祝)までの3日間開催されていた「大阪コミックコンベンション2024」(以下、「大阪コミコン2024」)が閉幕。最終日の模様をお届けする。

12:25~
セレブ・ステージ:
マッツ・ミケルセン

午後には、2023年の大阪コミコン、東京コミコンに続き3回連続でのコミコン参加となったマッツ・ミケルセンのステージが開催。なんと今回は個人的にも親交のある日本を代表するゲームクリエイター小島秀夫をゲストに迎えてのトークが展開。

画像1: 12:25~ セレブ・ステージ: マッツ・ミケルセン

マッツ・ミケルセンの登場を今か今かと待っていた立見席まで一杯に埋めて待っていたファンに、MCが冒頭「実はノーマン・リーダスさんがこの場に駆け付けてくれました!」という大サプライズをアナウンスすると場内からは「ギャー!!!」という悲鳴にも似た声援が巻き起こり、何とマッツ・ミケルセン、小島秀夫、ノーマン・リーダスが一緒に並んで登場。

画像2: 12:25~ セレブ・ステージ: マッツ・ミケルセン

肩を組む3人が、客席を見る方向を変える度に、その場に居るファンから割れんばかりの大歓声が上がりました。サイン会、撮影会の合間を縫って駆け付けたリーダスは「みんな楽しんでねー!」と言い残し、3人の久しぶりの再会を祝う満場のファンからの温かい拍手に包まれながらステージを後にした。

その後、小島はジャケットの前を大きく開き、ミケルセンとの2ショット写真をプリントしたTシャツを披露。それを見たミケルセンは大喜びで思わず小島とハグを交わした。ここからミケルセンと小島のトークコーナーが開始。

画像3: 12:25~ セレブ・ステージ: マッツ・ミケルセン

小島が手掛けた大ヒットビデオゲーム「DEATH STRANDING」で主演したリーダス、メインキャラクターを演じたミケルセンだが、「個別ではよく会っているのですが、3人揃うのはゲームの最後のシーンを撮影した2018年以来で嬉しいです。マッツもノーマンも私にとってもう家族のような存在なんです」と語る小島に、ミケルセンも「私も同じ気持ちです。2人ずつでは会っていますが3人で会うのは本当に久しぶりなのでとても懐かしい気持ちでいっぱいです」と答え、3人での再会を喜んだ。

小島からの「ゲームで共演した感想を聞きたい。続編にはマッツは出てないけど」という発言を聞いて、ステージから出て行こうとするしぐさをして会場の笑いを誘ったミケルセンは「ファンタスティックでクレイジーな体験でした。 まず秀夫ユニバースを理解するのにノーマンと顔を見合わせて色々意見を出し合ったのですが、最終的にはとにかく飛び込んで行こうということになりました。小島さんはとてもクリエイティブな人で、我々を神のように扱ってくれて凄く嬉しかったです」と笑顔で語った。

画像4: 12:25~ セレブ・ステージ: マッツ・ミケルセン

それを受けて小島は「でも、よく一緒にご飯も食べに行って、食事をしながらマッツ主演の「マッツマックス」という企画も提案したのですが失笑されました」という秘密のエピソードを明かすとミケルセンは「もう1回ディナーに連れて行ってくれたらその話を聞いてあげるよ」と息の合った返しをして場内の拍手を浴びた。

またミケルセン主演のドラマ「ハンニバル」の今後の話も聞きたいという小島に、ミケルセンが「実は共演者のヒュー・ダンシーや脚本家のブライアン・フラーと会うたびにシーズン4、5、6、7の話をしているのですが、アイディアや妄想を話しているだけで、まだ何も決まって無いんです。私たちが歳を取り過ぎないうちに製作決定してくれるといいのですが」と語るとすかさず小島が「歳を取っていても僕がCGで何とかするよ」と反応し、「だから小島さんが大好きなんだよ!」とミケルセンも即座に返答、2人の親しさや息ピッタリの会話を目の当たりにした場内のファンは一斉に拍手を送った。

テクノロジーの進化で前には出来なかったことが出来るようになっている現在、小島の他のゲームへの出演も興味があるか尋ねられたミケルセンは「もちろん!小島さんと一緒に仕事をした人は分かると思いますが、他の人と仕事をすることが想像できなくなるほど楽しい。出来ればゾンビになったり、飛び回りながらカンフーを使ったりするような役をやりたいです」と小島に語り掛けると、小島は「そのうちゲームじゃなくて映画もやると思うし」とサラッと即答、ミケルセンはたまらず「是非僕にオファーして!」とここでも2人が信頼できるパートナーであることを見せられた場内のファンは惜しみない拍手を送った。

ここからファンからの質問になり、役に入り込む方法を聞かれミケルセンは「毎回異なります。まず1番大事なのは脚本・ストーリー。次に監督と話をする。そうやって役柄にたどり着いて自分なりに役作りをして監督に確認する、そして監督からフィードバックをもらってキャラクターを完成させていく。私はそういう方法をとっています」と自身の演技のアプローチ方法を語った。

次に昨年の大阪&東京コミコンで「(コミコンは)クレイジー」と発言していたマッツ氏にどういう部分がクレイジーか聞きたい、という問いには「とにかく人が多い!凄く人が多いにも関わらず、ステージ裏に居るとシーンとしていて、ステージに上がったとたんに大歓声で皆さんが迎えて下さるのがとてもユニークです。母国のデンマークではそんな静と動は無いですから」と日本のコミコンファンに賛辞を贈った。

MCからは出演作品のバランスの良さを指摘されると「何より私は超ラッキーなんです。多くの方々、違う視点を持つ方々に見て頂けていて、仕事を選べるという事がとてもラッキーです。そして好きなことにまずは集中してやる、どこの映画とかどこで撮るということは気にせずにやっています。デンマークでは出来ない仕事もあるし、アメリカの映画や小島さんとの仕事など、それぞれそこでしか出来ない事もあります。子供の頃からの夢をかなえられる仕事に携われる自分は本当に幸運です。デンマークももちろん時折懐かしくなるので母国の作品にも出続けています。そのように自分が選べる環境に居るという事が本当にラッキーで幸せだと思います」と謙虚に語った。

最後に再びハグをしたミケルセンと小島は、お互いの手をぴったりとくっつけハートマークを披露。場内を温かい空気に包みながらステージを終えた。

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