アリーチェ・ロルヴァケル監督最新作『墓泥棒と失われた女神』が7月19日(金)より公開される。この度、場面写真11点が一挙解禁された。

神秘的な女神像の姿があらわに…

「ローマの地下は掘れば遺跡」と言われるように、ヨーロッパにおける古代文明の中心地で、貴重な文化財が今なお次々と発見されているイタリア。かつては遺跡を許可なく発掘する墓泥棒が多発したという。本作はそんなイタリアならではの着想から生まれた。

この度、新たに解禁されたのは場面写真11点。主人公アーサーと個性豊かな墓泥棒たちがダウジングでお宝を探したり、お祭りを楽しむ様子をはじめ、墓泥棒たちが発見した世にも神秘的な女神像の姿があらわとなった。しかし、続く写真では首がない女神像の姿も。稀少な価値を持つ女神像をめぐって美術商の女性と墓泥棒たちの間で巻き起こる騒動の様子も垣間見える。そして、アーサーの忘れられない恋人・べニアミーナの写真が意味深に飾られている様子も切り取られている。

昨年、監督作『バービー』が社会現象レベルの世界的大ヒットを記録し、明日から開催される第77回カンヌ国際映画祭の審査委員長を務めることでも話題のグレタ・ガーヴィグ。そんなガーヴィグが米タイム誌の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」でのトークイベントやインタビューなどで「いま夢中の映画監督」として度々話題にしているのがアリーチェ・ロルヴァケル監督。新作についても「『墓泥棒と失われた女神』に陶酔して幸福感に包まれた。これは決して彼女にしか作れない映画だ」と賛辞を贈っている。

そんなロルヴァケル監督は、カンヌ国際映画祭において長編2作目の『夏をゆく人々』(15)でグランプリ、『幸福なラザロ』(19)で脚本賞を受賞したことを契機に一躍世界的に注目を集め、まさに“カンヌの申し子”とも言える存在。その唯一無二の才能に惚れ込んだマーティン・スコセッシやアルフォンソ・キュアロンらが製作のバックアップに名乗りをあげたことでも話題になった。

また、ガーヴィグだけでなく、ソフィア・コッポラやケリー・ライカートなど一線で活躍する女性監督らが好きな映画監督として度々ロルヴァケルの名を挙げている。彼女は女性監督の潮流の中心人物になりつつあり、世界中の映画人から熱い視線を浴びている。

『墓泥棒と失われた女神』 
7月19日(金)Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開 
配給:ビターズ・エンド 
© 2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinéma

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