ジギー・マーリー「日本に来られてすごくわくわくしている」
全世界アルバム売上7500万枚以上、歴史的名盤と言われるアルバム「エクソダス」は米タイム誌「20世紀最高の音楽アルバム」に選ばれているほか、グラミー賞の特別功労賞生涯業績賞および殿堂賞の複数回受賞、"Hollywood Walk of Fame"への殿堂入り、国連平和勲章受賞など数々の偉業を残したボブ・マーリー。その愛と希望に満ちた音楽は、今もなお世界中で支持されており、ミュージシャンのみならず様々なカルチャーにも多大な影響を与え続けている。
全米では公開から2週連続の首位を獲得(Box Office Mojo調べ)、イギリス、フランスでは公開初日興収が『ボヘミアン・ラプソディ』を超え、音楽伝記映画史上最高の初日興収をたたき出すなど世界中で記録づくめの本作『ボブ・マーリー:ONE LOVE』。
公開直前の5月14日(火)、ジャパンプレミア レッドカーペットイベントが開催され、主演のキングズリー・ベン=アディル、レイナルド・マーカス・グリーン監督、プロデューサーのジギー・マーリーと、スペシャルアンバサダーの俳優・高岡早紀、チョコレートプラネット・松尾駿が登場。
ラスタカラーで染まった会場で、公開を待ちわびる多くのファンの熱気に包まれ、ボブ・マーリーが生前、アジアで唯一コンサートツアーを開催したお気に入りの国・日本へ凱旋を果たした。いまも世界中の人々を魅了し続けるボブ・マーリーの映画のジャパンプレミアとあって、舞台挨拶にはなんと18か国の駐日大使*が来場して一緒に本作の日本公開を祝った。
*コスタリカ、キューバ、エルサルバドル、ガーナ、グアテマラ、ハイチ、ホンジュラス、レソト、モルドバ、パナマ、ペルー、ポーランド、アメリカ、ベネズエラ、セネガル、セルビア、ジンバブエ、ジャマイカの駐日大使が来場
まずは、駐日ジャマイカ大使のショーナ・ケイ・リチャーズ氏による開会宣言でイベントがスタート。ラスタカラーのスカートに身を包んだ大使が「レゲエ音楽はジャマイカから世界への贈り物です。そして、1979年の感動的な東京公演以来、ボブ・マーリーの音楽は深く心に響き続けてきました。」と語り、「この映画で再び、”キング・オブ・レゲエ”の正義、平和、連帯、そしてONE LOVEというメッセージに触れていただけることにとてもわくわくしています。」と高らかにコメントし、ジャパンプレミアが華々しく幕開け。
続いて、スペシャルアンバサダーを務める俳優の高岡早紀と、お笑いタレントのチョコレートプラネット・松尾駿が登場すると大きな歓声で迎えられた。ボブ・マーリーのCDアルバムの中で一番好きなアルバムは名盤「Legend」で、若き頃からずっと自身の人生を彩ってきたボブ・マーリーの伝記映画完成を喜んでいる高岡も、「音楽が鳴っているだけでもずっと心踊る作品でした!好きな曲は数ある中で選べないけどやっぱり『ONE LOVE』です。」と高ぶりを隠さずにコメントした。
日頃からボブ・マーリーファンを公言している松尾は、本作について「ジギー・マーリーをはじめ、家族がプロデュースしているからこそ細かい描写が出来るんだなと感動しました。」と語り、ボブ・マーリーの楽曲で1番好きな曲について尋ねられると、1983年にリリースされた「バッファロー・ソルジャー」をチョイス。相方・長田庄平の肩幅が広いことから「バッファロー・ショルダー」というタイトルでライブを行ったことがあったり、「今日の衣裳はタキシードに、緑の蝶ネクタイ、黄色のチーフ、赤の靴下でラスタカラーにしていて、これだけは入れたいと思っていました」と熱っぽく、溢れんばかりのボブ愛を語った。
同じく昔からボブ・マーリーの音楽が自身の人生を彩ってきたという高岡は、「最初から最後まで名曲がずっと流れていて、それだけで心踊りましたし、ボブ・マーリーの愛の深さを感じました。」と語り、「松尾さんがタキシードということで、隣で映えるドレスを身につけようと選びました。本当ですよ!(笑)」と黄色のレースドレスを紹介する一幕も。
そして、ボブ・マーリーの息子であり、本作のプロデューサーを務めたジギー・マーリー、監督のレイナルド・マーカス・グリーン、主演を務めたキングズリー・ベン=アディルが登場すると会場のボルテージは最高潮に。いまかいまかと待ちわびていたファンと、サインに応じたり一緒に写真撮影をしたりとサービス精神旺盛で、会場からは悲鳴に近いほどの歓声が上がる盛り上がり。
生前のボブ・マーリーがアジアで唯一コンサートツアーを開催したという縁もあり、これまで日本には何度も訪れていたジギーは、今回が久しぶりの来日だといい、「日本に来られてすごくわくわくしている。日本という国、日本人の文化や人、エネルギーが好き。映画を通してメッセージを分かち合うのが楽しみ!」と熱い想いを明かした。
そして、記念すべき初来日となったとレイナルド・マーカス・グリーン監督は、日本について「日本語はとても難しいのでそこだけクリア出来たら引っ越してきたいぐらい。とにかく野球が好きなので、日本全国の球団のスタジアムに行ってみたい。」と訪れてみたい場所を告白。撮影にあたり最もこだわった点については、「ジギーはもちろん、彼を筆頭にマーリー家の人々と数えきれないぐらい話し合いをした。ストーリーよりも、作品をどういう方向性にもっていくか、映画全体が放つフィーリングや観客にどんな感情を持ってもらいたいかなどを話し合った。話せないことはないぐらいフリーでオープンなディスカッションだった。」と製作秘話を明かした。
同じく初来日となるキングズリー・ベン=アディルは、今朝日本に着いたばかりと話し、「前々から来たいと思っていた。私が主演の作品を携えて来られてとても嬉しい。」と言い、日本でも長年愛されている伝説のミュージシャンを演じるにあたって印象に残っていることとして「ボブ・マーリーが生まれ育ったジャマイカで撮影できたこと、そして、ボブのことを個人的に知っていた方々にお会いできたことが嬉しかった。」と笑顔で語った。
舞台挨拶では自身の思い出を語った高岡&松尾
熱気冷めやらぬまま、映画館に場所を移し、続いて舞台挨拶へ。
まずはアンバサダーの高岡が「海辺の街・湘南で、青春時代はボブ・マーリーを聞いて育ちました。当時付き合っていた彼氏と一緒に聞いたりとかあったりなかったり…。人生には愛が大切なんだと感じ、誰かに愛されること、愛すること、当たり前のことですが、この作品を観てボブ・マーリーに教えてもらった気がします。素敵な音楽とともにボブ・マーリーの人生を感じていただきたいです」と自身の思い出を披露。
松尾も続いて「僕は山で育ちました。レゲエは18、19歳くらいで聞き始めて、ボブ・マーリーに出会った。どんどんボブの曲が入ってくる。こう生きれたらいいなと思わせてくれる。映画もそうで、この曲はこうやって生まれたんだと感動する。今日ボブに会えた気になれた!それくらいすごかったです!ボブ・マーリーを知らなくても、聞いたことある曲がきっとあるはず!今世界で争い事がありますが、この作品は愛に満ちた映画なので、何回でも、ぜひ大きい音響で観ていただきたいです!」と語ると、2人の本物の“ボブ・マーリー愛”に会場も、来日した面々も心打たれた様子で聞き入っていた。
ジギー・マーリーは、いまこの時代にこの作品を作ったことについて、「私のスピリチュアルな部分から生まれた。宇宙から『このタイミングで作れ』と言われているような気持ちで作った」と運命づけられたような想いを語る。
父ボブ・マーリーが唯一アジアでコンサートを開催した日本へ再び訪れることを楽しみにしていたようで、父から直接話は聞かなかったけど、楽器とかウォークマンとか、お土産はたくさんもらったんだ」と当時のエピソードを明かしながら、「日本は相手をリスペクトしていると思うんですが、ジャマイカでもリスペクトを大事にするので通ずるところがある。親近感や愛を感じます」とコメントした。
キングズリーも、「今朝到着して、魚河岸市場にいって美味しい魚を沢山食べた。滞在中にもっといろんなところに行きたいと思います」と日本を早速エンジョイしているようで、伝説のアーティストであるボブ・マーリーを演じた作品について「準備に1年、プロモーションを経て、一番思い出すのはジャマイカ語(パトワ語)を学んだこと。ジャマイカ語(パトワ語)を学ぶと思うと気が遠くなったが、今振り返るとすべてが一瞬だった。最後、日本で本作の活動を終えられて嬉しい。」と感慨深げに振り返った。
レイナルド監督も、「ものすごい愛を感じている。素晴らしいメンバーと一緒に来日して、プロモーションできて嬉しい。この滞在で妻と京都へ行って、いろんなものを食べました。そのせいで今日スーツがキツイです(笑)」と会場を沸かせる場面も。
名残惜しくも終了の時間となり、最後にジギーから「父から代々受け継がれているメッセージ、”ワン・ラブ”です!」と高らかに放たれた言葉に乗せ、会場一体となり「ボブ・マーリー、ワン・ラブ!」と今週末の日本公開にむけ意気上がるプレミアイベントとなった。
『ボブ・マーリー:ONE LOVE』
5月17日(金) 全国公開
配給:東和ピクチャーズ
© 2024 PARAMOUNT PICTURES
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