1968年から1973年に掛けて製作された、オリジナル版『猿の惑星』シリーズ(『猿の惑星』、『続・猿の惑星』、『新・猿の惑星』、『猿の惑星・征服』、『最後の猿の惑星』———その後、新たな製作決定まで四半世紀以上を要した『猿の惑星』のリメイクは、ティム・バートンの強い意向で、単なるリメイクとしない【リ・イマジネーション(再創造)】に挑む形で構想がスタートした。しかし、20世紀フォックスとの残された契約の中、限られたバジェットとタイトなスケジュールに様々な妥協を余儀なくされたこの新たな『猿の惑星』(2001)は、残念ながらティム・バートンが思い描いていた理想の作品には至らなかったとされている———が、独創性溢れる美術・衣装や小道具の数々など、随所に見られるティム・バートンならではのそれは、劇中において様々なシーンを彩り楽しませてくれる。
SCREEN Collectionsでは、前オリジナル・シリーズから28年の時を経て製作に漕ぎつけた、ティム・バートン監督による『猿の惑星』(2001)のエイプス・ウォリアー(猿の戦士)が実際に着用していたコスチューム一式と、ティム・バートン監督自身が本編撮影中に使用していたクラッパー・ボード等を保管しています。リプート最新作『猿の惑星/キングダム』(2024)の公開に加え、ティム・バートンが製作総指揮・監督を務めた『ウェンズデー』(Netflix)主演のジェナ・オルテガ最新作にして話題沸騰の『ビートル・ジュース』続編(ティム・バートン監督)の公開もいよいよ今秋に迫る中、お披露目させていただきます。