侯孝賢プロデュース、シャオ・ヤーチュエン監督による台湾・日本合作映画『オールド・フォックス 11歳の選択』が6月14日(金)に公開される。この度、主人公の11歳の少年を演じた台湾の天才子役バイ・ルンインの大人顔負けの役作りエピソードが届いた。

監督、子役だからと撮影が長時間になると予想するも実際には全然かからず!

撮影当時13歳だったバイ・ルンインは、1990年代の11歳を演じるにあたり、「役をもらったらその役になるために、どんなことをしたらいいかなっていうのを考えて、その中に入っていけるようにしている。(本作では)撮影に入る1ヶ月前から、携帯電話を使わないことを決めました。もともと読書が好きだったので、武侠小説を読んだり、ルービックキューブをしたりして過ごしていました。テレビも見なかったです。それから、当時のことを知っている先輩方に、その時代のことをいろいろと教えてもらいました」と、子役とは思えぬストイックな役作りの仕方を明かした。

さらに、大変だったシーンについて問われると「やはり雨に打たれるシーンが大変でした。とても寒かったので。でも、みんな気遣ってくれて(寒くないように)体に食品用ラップを巻いたりして対応しました」と体を張った撮影だったようだ。

画像1: 監督、子役だからと撮影が長時間になると予想するも実際には全然かからず!

さらに、印象に残っているシーンについては、「台所にいるお父さんに僕が『知ったことじゃない』と悪態をついて、叩かれるシーンです。僕自身はそのあとで叩かれるとわかっているので、つい目をつぶってしまうんです。それで何回か自分で頬を叩いて臨みました」とストイックな追い込みを行なっていたようだ。

マネージャーでもある父親は「こんなにすごい子になると思わなかった。小さい頃はアドバイスなどもしていたけど、もうここまで来ると彼が自分で考えて行動した方がはるかに上手くできます」と我が子を手放しで大絶賛。

シャオ・ヤーチュエン監督も「『子供の撮影は時間がかかるから、多めに見てほしい』と言っていたんですが、実際には全然かかりませんでした(笑)。この映画を皆さんが見てくださって感動してくださる方がいたら、バイくんのおかげだっていうのはかなり大きいと思う」と13歳ながら見事に主演を演じ切ったバイ・ルンインの功績を称えた。

画像2: 監督、子役だからと撮影が長時間になると予想するも実際には全然かからず!

『オールド・フォックス 11歳の選択』
6月14日(金)新宿武蔵野館ほか全国公開 
配給:東映ビデオ 
©2023 BIT PRODUCTION CO., LTD. ALL RIGHT RESERVED

This article is a sponsored article by
''.