『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(19)、『ブレット・トレイン』(22)など、大胆なスタントとアドレナリン全開なシーケンスたっぷりの作品で世界中の映画ファンを虜にしてきたデヴィッド・リーチ監督。自身が設立し、ハリウッドアクションのトップランナーである製作集団87ノース・プロダクションズを率いて贈る最新作『フォールガイ』は、リーチ監督の出自でもあるスタントダブルを主役にした作品。そんなリーチ監督起用のきっかけ、そして作品誕生について、プロデューサーのガイモン・キャサディのコメントから迫ってみよう。

プロデューサー曰く一番の決め手は、リーチ監督がスタント出身者という点!

本作の原案は1981年から1986年にかけてアメリカのABCで放送されたテレビシリーズ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」。「私とこの作品との関係は20年以上になる」と語るキャサディ。

子供の頃からこのドラマが大好きだったというキャサディは制作者のグレン・ラーソンに1年間の猛アタックをした結果、映画化の権利を獲得したという。製作を進めていくにあたり、まず監督を決めるところから始めたキャサディは、本作をディレクションできるのはデヴィッド・リーチしかいないと確信していたようで「彼の映画が好きだったし、他の作品で一緒に仕事をして、彼自身のことも好きだったからね。だが一番の決め手となったのは、彼がスタント出身者という点だ」と起用の決め手を振り返る。

また、リーチの製作パートナーで妻でもあるケリー・マコーミックも本プロジェクトに強いつながりを感じ、より幅広い客層にスタントの世界を紹介できる可能性に魅力を感じたといい、「彼(リーチ)が知り尽くしているスタントの世界を、映画を通して紹介できるまたとない機会だった。20年に及ぶスタント経験を持つ彼こそが語るべき物語だと確信したわ」とリーチの適任ぶりに太鼓判を押している。

リーチ監督にとって本作は“映画業界の陰のヒーローたちに宛てたラブレター”!

なお、監督自身にとっても本作は単なる映画製作に留まらなかったようで「私にとってこの作品は、スタント・パフォーマーや映画業界の陰のヒーローたちに宛てたラブレターなんだ。スクリーンで魔法を生むために現場で心血を注ぐ才能あふれるプロフェッショナルたちに敬意を表している。私自身がスタントマンとして体験した実際のエピソードも盛り込んであるから、特に愛着のある作品になったよ」と『フォールガイ』に込められた特別な思いを吐露している。

『ファイト・クラブ』(99)でブラッド・ピットのスタントダブルを務めるなどの経験を持ち、スタントからキャリアをスタートさせたリーチ監督だからこそ実現した本作では、どのようなスタントの世界が描かれているのだろうか。この夏、スクリーンで確かめてみてほしい。

画像: リーチ監督にとって本作は“映画業界の陰のヒーローたちに宛てたラブレター”!

『フォールガイ』
8月16日(金)より全国ロードショー
配給:東宝東和
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