『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』を経て前人未踏の高みへ─
『女王陛下のお気に入り』(19)から始まったランティモス監督とエマ・ストーンの映画界最高峰のタッグは、アート系作品では異例の世界興行収入を記録した『哀れなるものたち』(23)を経て、本作で3度目を迎える。
『女王陛下のお気に入り』でストーンがランティモス監督のオーディションに挑んだことで、2人が歴史的邂逅を果たし、立て続けに映画史に残る作品が世に送り出され、最新作『憐れみの3章』でその集大成を飾ることとなる。そんな本作から、この度、さらなる高みへ進まんと本作の撮影に取り組むランティモス監督とストーンを捉えたメイキング写真が解禁に!
ランティモス監督作品に込められたユーモアを愛し、ともに作品を作り上げてきたストーンは「私がヨルゴス自身とその映画に深く共感するのは、何ごとも単純明快ではないところ」と断言。ランティモス監督とストーンの最新作となる本作は独創的世界を、時に不穏に、時にユーモラスに描き出す。新たな到達点にたどり着き、映画界を揺るがす最強タッグとなった彼らの集大成と言える『憐れみの3章』公開を前に、彼らがたどった前人未踏の高みへ続く軌跡を振り返る。
ランティモス監督×エマ・ストーン初タッグ!『女王陛下のお気に入り』は、18世紀初頭のイングランドを舞台に、3人の女性の欲望と野望が渦巻く熾烈な争いを描いた宮廷ドラマ。第75回ベネチア国際映画祭で〈銀獅子賞〉に輝き、オリビア・コールマンが、気まぐれで病弱、それでも頑固に国を守る孤独な女王・アンを務め、第91回アカデミー賞で主演女優賞を獲得するなど、映画界を席巻した。ストーンは上流階級への返り咲きを狙い、アン女王に気に入られようと画策する野心的な女性・アビゲイル役でランティモス作品初出演を果たす。監督は、初タッグとなったストーンについて「彼女の演技には、ただただ驚かされました。」とその卓越した演技力を絶賛。ストーン自身も「彼の非常にユニークなアイディアには、あまり考えすぎることなく、従いたくなります。彼の下で働くのは、とても安心感があります」と、この先続くこととなる映画界最強タッグを予感させるコメントを残している。
3人の女性に焦点を当てたストーリーに魅了されたというランティモス監督は、豪華絢爛な装飾や、あえて現代的な革やデニムといった素材を用いて作られた衣装といった要素も交え、独自の世界観を確立。3人の女性が織りなす愛憎劇を時にユーモラスにたきつけていく。最新作『憐れみの3章』とは異なる時代劇でありながら、ランティモス監督の斬新で既知の常識にとらわれない世界観を一身に浴びることができる一作として、ヨルゴス・ランティモス監督×エマ・ストーンの最高タッグを世界中に知らしめた。
ランティモス監督×エマ・ストーン、2度目のタッグとなった『哀れなるものたち』は自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医の手によって<生まれたての女性>として蘇り、真の自由と平等とを見つけていく、映画史上最も大胆な空前絶後の“冒険”物語を描いている。本作では、前作『女王陛下のお気に入り』で成し得なかった第80回ベネチア国際映画祭最高賞〈金獅子賞〉を獲得し、第96回アカデミー賞で、エマ・ストーンが2度目となる主演女優賞受賞の栄冠を手しているほか、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の合計4部門で堂々受賞、監督ヨルゴス・ランティモス×エマ・ストーンの最高タッグを決定的なものとして確立させた。
この物語をストーンが初めて知ったのは前作『女王陛下のお気に入り』の撮影時。「ヨルゴスが説明してくれた内容はとてもユニークで、女性としてすぐにインスピレーションを受けました。」といい、初期の脚本を受け取った段階で作品に惚れ込んでいたそう。本作では、ストーンがプロデューサーとしても名を連ね、企画の立ち上がりの段階から世界観を作り上げることに貢献しているほか、『憐れみの3章』にも出演するウィレム・デフォーやマーガレット・クアリーらがランティモス監督の世界に加わった。「世界を自分の目で見たい」という欲望に駆られたベラの旅は、ロンドンや、広大な海に浮かぶ豪華客船、パリといった様々な土地を舞台とし、想像を遥かに超えた、麗しく、かつあまりにも大胆な冒険物語へと発展していく。壮大な中に緻密な美しさをたたえ、唯一無二の世界観を構成する美術も圧巻の一言!ため息がでるほど美麗で、唯一無二の独創的な世界の中で“社会における女性の自由“を描いた本作は、アート系作品としては異例の世界興行収入1億8400万ドルに到達する偉業を達成した。
3度目となるランティモス監督×エマ・ストーンで贈る最新作『憐れみの3章』で描かれるのは、愛と支配をめぐる大胆不敵な3つの異なるストーリー。選択肢を取り上げられた中、自分の人生を取り戻そうと格闘する男、海難事故から帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官、奇跡的な能力を持つ特別な人物を懸命に探す女、といった3つの物語で構成され、エマ・ストーンをはじめとする豪華キャストたちが、それぞれのストーリーで異なるキャラクターを演じている。前2作から研ぎ澄まされ続けてきたヨルゴス・ランティモス監督の才能が凝縮され、その神髄を発揮している本作は、第77回カンヌ国際映画祭で、初めてランティモス監督作品に出演したジェシー・プレモンスが男優賞を受賞!過去3度に渡ってすべて主要な賞を受賞(※)し続けてきた、権威あるカンヌ国際映画祭での無敗伝説を更新する快挙を成し遂げた。
前2作を経て、さらなる高みへ駆け上るランティモス監督は、本作で3つのストーリーを、同じキャストで、異なるキャラクターで紡ぐという新たな手法に挑戦している。ランティモス監督と3度目のタッグを組んだストーンは、「脚本がとても気に入ったし、それが三部作に発展していくことも気に入ったの。物語が織り成すものは必ずしも明確ではないけれど、それまでの物語を生かした形で紡がれていく。期待に胸が高まりました。」とこれまで以上の信頼を寄せており、『女王陛下のお気に入り』『哀れなるものたち』に続く、映画界最高峰タッグが贈る最新作『憐れみの3章』は、前人未踏の高みへと足を踏み入れることは間違いない。
天才の名を欲しいままにするランティモス監督×エマ・ストーンの映画界最高峰タッグが、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリー、ホン・チャウ、ジョー・アルウィン、ママドゥ・アティエ、ハンター・シェイファーらといった豪華キャストと共に紡ぐ3つのストーリーは、予測不可能な独創的世界観で観る者を魅了する。ランティモス監督にとって集大成とも言える、見逃すことのできない衝撃作だ。
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