⽇本史上初のサメ映画特化型の映画祭「第⼀回東京国際サメ映画祭」のオープニング作品となったことも記憶に新しい、⾼度2万フィート、⼤型旅客機による南国リゾート旅⾏のはずが恐怖の海底サバイバル・ツアーに急転直下する“詰み系”スリラー映画『エア・ロック 海底緊急避難所』(8月16日<⾦>公開)より、少しずつ海底に沈み込んでいく機体に、⼈々の恐怖が限界を超えるーまさに“詰み系”スリラーの真髄を発揮した本編特別映像が解禁された。

浸水した機内。水中から音が聞こえるが、その正体は・・・?

州知事の娘・エヴァは恋⼈と友⼈との卒業旅⾏のために、10歳のローザは陸軍出⾝の⼤好きな祖⽗⺟との3⼈旅⾏のために、CA のダニーロは彼⽒との同性婚を夢⾒ながら⼤型旅客機に乗り、南国メキシコのリゾート地・カボへと向かっていた。だが⾶⾏中、エンジンに⿃が激突して機体は⾼度2万フィートから、遥か海底へとあえなく墜落…。⽣き残ったのはエヴァとローズを含む僅か7名のみ。そして、⽣き延びられる場所は機内のエア・ロック、ただ⼀カ所だけ。

⽣存者たちは⾝を隠すように救助を待つが、そこは、決して安全ではなかった。襲い来る⽔圧、失われていく酸素、そして遂には海の捕⾷者が、機内に忍び込んで来る。⾶⾏機内をたゆたう⼈喰いザメ。そこには違和感と恐怖しかないのだったが――。底なしの海底で刻⼀刻と⽣還不能へのカウントダウンが刻まれるなか、果たして⽣き残ることが出来るのだろうか。

映像は制御不能となった⾶⾏機が海に着⽔、徐々機体が海底深くへと沈んでいく様⼦から始まる。機内に残された<エア・ロック>のおかげで何とか⽣き延びたエヴァたち。⽔中からわずかな⾳がするが、それは別の⽣存者なのか︖それともー︖まさに逃げ場のないシチュエーションに追い込まれた⼈間たちの、<詰み系スリラー>のスタートを捉えたシーンとなっている。

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絶体絶命︕まさに<詰んだ>状況の中、どんな⼈間が⽣き残れるのか︖息をもつかせぬ⾒事な脚本を⽣み出したのは、『海底47m』(17)『ゴースト・ストーリーズ〜英国幽霊奇談〜』(17)『ディストピア パンドラの少⼥』(16)など数々の名作で製作総指揮を務めた業界のベテラン、アンディ・メイソンの脚本家デビュー作。それまでメイソンにとって執筆は趣味だったが、サメと⾶⾏機事故「⼈々が最も恐れる、そのふたつの要素を絡めたらどうなるのだろう、と散歩中に思いついたアイデアが本作が⽣まれたきっかけ」だと明かす。メイソンはこうも述べる。

「こういったジャンルのインディペンデント映画には、登場⼈物が主体の作品はあまり⾒ない。アクションと同じくらい登場⼈物に焦点を当てた作品にしたかった」

サスペンス、アクション、ジャンプスケア、ユーモア、そして真⼼が混在する本作には、ずば抜けた才能を持つ監督が必要だった。その任に就いたのは、スイス⼈映画監督のクラウディオ・ファエ(『ノース・ウォリアーズ 魔境の戦い』『⼭猫は眠らない』シリーズなど)だった。ファエ監督は、そのときの状況をこう述べている。「アンディ・メイソンから脚本が送られてきたとき、迷わずに映画を担当することを決めた。10ページほど読んで、絶対に参加したいと思ったからだ。脚本にたちまち夢中になった。5ページごとにテンションが上がる脚本だ」と振り返っている。

シャークケージ・ダイビングに興じる姉妹が、海底に落下した檻から脱出する様を描いた『海底47m』(17)、地上600mの超⾼層鉄塔に取り残された2⼈の若者の運命を描いた『FALL/フォール』(23)など、次から次へと襲い来る危機的状況に主⼈公が追い込まれていく“詰み系”スリラーの最新作がこの夏やって来る―。舞台となるのは、海底に墜落した⼤型旅客機の[エア・ロック]。気圧低下と空気の損失を最⼩限に抑えられる、⽣存者たちの唯⼀の避難所だ。だがそこも安全からは程遠い場所だった…。数分に⼀度発⽣する⽣死を分かつアクシデントの数々から、卒業旅⾏中の⼤学⽣や幼い少⼥とその祖⽗⺟といった偶然乗り合わせた、か弱き⽣存者たちは⽣き残れるのだろうか︕︖

『エア・ロック 海底緊急避難所』
新宿ピカデリーほか全国公開中
配給:ギャガ
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