パリ五輪でも注目を集める“ブレイキン”。なんと9月には“ブレイキン”を題材とした映画が2作公開されます。どんなスポーツなのかといった基礎的な知識を含め“ブレイキン”映画を更に楽しむための情報をお届けします!(文・青柳有厘(ブレイキン解説)/ブレイキン解説監修・SDM編集部/デジタル編集・スクリーン編集部)

COMING MOVIE 1『ザ・ブレイキン』

画像: 仰向けの態勢から、足で地面を蹴って腰を跳ね上げ、捻りながら身体の向きを変えるスワイプスという技

仰向けの態勢から、足で地面を蹴って腰を跳ね上げ、捻りながら身体の向きを変えるスワイプスという技

世界トップクラスのブレイカーが集結!兄弟のドラマと共に本格ブレイキンを魅せる!

心が離れてしまった兄弟が、対立やトラウマを超えて再び共に踊る姿を描く英国発の感動作。主人公兄弟を演じるベンジー役カラム・シン(イギリスのブレイキン強化選手)、トレイ役ケルビン・クラーク(世界ツアーを行うダンスグループに所属)のほか共演陣にも世界トップクラスのブレイカーが配され、本格バトルを描出する。

画像1: COMING MOVIE 1『ザ・ブレイキン』

幼少時の悲しい事故から仲違いし、共に踊ることもないまま、人生の岐路を迎えていたトレイとベンジーの兄弟。勉学に専念する兄トレイに対し、弟ベンジーはブレイキン一筋。ある日、家族をないがしろにする弟に業を煮やしたトレイは、ベンジーが踊る会場に乗り込み、図らずも弟とブレイキンで対決することに。その夜、思わぬスキルを見せつけたトレイは一躍注目を浴び、弟と共に英国代表の選考へ招待される。友人の後押しもあり、再び人前で踊ることを決めるトレイ。ベンジーと共に厳しい選考に挑む中、2人は“兄弟”へと戻り始めるが、大きな試練が立ちふさがる…。

画像2: COMING MOVIE 1『ザ・ブレイキン』

監督は、続編が作られるほど話題を呼んだ『ストリートダンス/TOP OF UK』(10)のダニア・パスクィーニとマックス・ギーワ。振り付けは、オランダのブレイキンチーム「The Ruggeds」のメンバーでもあるニーク・トラアが担当した。

『ザ・ブレイキン』
2024年9月13日(金)公開
イギリス/2023/1時間42分/配給:松竹
監督:ダニア・パスクィーニ&マックス・ギーワ
出演:カラム・シン、ケルビン・クラーク、ハナ・ジョン=カーメン、エミリー・キャリー、ジルー・ラスール

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COMING MOVIE 2『熱烈』

画像: 屈んでフロアに手をついた状態で、音に合わせて脚さばきをみせるフットワークは、踊り手の個性が表れやすい

屈んでフロアに手をついた状態で、音に合わせて脚さばきをみせるフットワークは、踊り手の個性が表れやすい

「陳情令」のワン・イーボーがブレイキン一直線な青年を演じる熱血作!

『無名』『ボーン・トゥ・フライ』と出演作の日本公開が続くワン・イーボーが、ブレイキンを愛してやまない青年を演じたエンターテイメント作。

画像1: COMING MOVIE 2『熱烈』

ブレイキンのプロチーム「感嘆符!」ではオーナーの一人息子ケビンがやりたい放題。コーチのディン(ホアン・ボー)すら口を出せない中、練習に出ないケビンの代役が必要な事態に。白羽の矢が立ったのは、数年前にチームの入団試験でこぼれた(イーボー)だった。貧しい生活の中でも踊ることを諦めなかった陳爍には千載一遇のチャンス。全国大会優勝に向けて練習を重ね、チームの面々とも絆を築いていくが、夢を遠ざけるような困難が次々と陳爍を襲う。陳爍は果たして「感嘆符!」のメンバーと共に全国大会に出場し、勝利をつかむことができるのか?

画像2: COMING MOVIE 2『熱烈』

もともとアイドルグループ「UNIQ」のメインダンサーでもあり、中国のストリートダンス対決リアリティ番組「ストリートダンス・オブ・チャイナ」でもキレ味抜群のダンスを披露してきたイーボーがここでもパワフルなダンスを魅せつける。ダンスシーンを盛り上げる豪快なカメラワークや、「そんなのあり?」と唸ってしまうような胸アツ展開連打のストーリーも必見。監督は『無名』では役者としてイーボーと共演したマルチな才能ダー・ポンが務めた。

『熱烈』
2024年9月6日(金)公開
中国/2023/2時間4分/配給:彩プロ
監督:ダー・ポン
出演:ワン・イーボー、ホアン・ボー、リウ・ミンタオ、シャオ・シェンヤン、ラレイナ・ソン

©Hangzhou Ruyi Film Co., Ltd. 

ブレイキン映画の楽しみ方3か条

醍醐味はサイファーシーン!

迫力のアングルは映画ならでは!

脇を固めるダンサーたちにも注目!

サイファーとは、ダンサーが円を作って一人ずつダンスを見せ合うこと。ブレイキン映画に必ず出てくるこのサイファーは、自由に自己表現する場のため、ダンサーそれぞれの個性と、“音楽に合わせて技を繰り出す即興性”というブレイキンの醍醐味を十分に味わえる。そして、どのダンスシーンも映画だからこそ観られるアングルからのパフォーマンスは迫力満点!また、『ザ・ブレイキン』『熱烈』どちらも登場するダンサーたちは世界トップクラスのB-BOY、B-GIRLが顔を揃え、『ザ・ブレイキン』にはパリ五輪女子日本代表の福島あゆみ選手も所属するチームBODY CARNIVALのメンバーと共に出演しているので、その軽やかなステップに注目だ!

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