「あなたにとって心地よい選択をする限り、それは情熱的な人生」ワン・イーボー
ワン・イーボーは熱烈な出演オファーを投げかけてきたダー・ポン監督の第一印象を「あまりしゃべらない、内向的な方だなと思いました」と語る。その性格とは裏腹に、撮影中に3度も髪色を変えたエピソードを明かし、「ヘアスタイルは爆発的で熱狂的です。でも、お芝居の話をしていると、とても真摯にそして繊細に教えてくださったので感謝しています」と、作品に秘められたパッションを大切に、ブレイキンの素晴らしさを伝えるために丁寧に演技指導してくれたと明かしている。
撮影時に最も印象に残っているシーンのひとつは決戦のシーンとのこと。「決勝戦の撮影は何日もかかり、全員にとっても非常に大変で、多くの俳優が怪我をしました」と誰もができる限りの力を出し切ったと振り返る。
ブレイキンのプロチーム“感嘆符!”のメンバーは全員プロのダンサーが起用されているが、それでも怪我人が絶えなかった。「最後から2日目はダンサー全員が揃って、監督も、プロデューサーも踊りました。とにかく全力で踊ったので、とても盛り上がり、深く思い出に残りました」とスタッフとキャストが一丸となってクライマックスシーンが完成したことを語る。
緊張感のある現場で、カメラマンまで踊らせた監督の徹底ぶりはイーボーに新しい挑戦の機会をもたらした。「私も撮影をしてみたいと思っていたのですが、この日ようやくチャンスが巡ってきました。監督がカメラマンさんにも踊ってほしいと頼んだのですが、その時、彼は撮影中だったので、私が機械を引き継いでカメラマンさんが踊っている間、私がその撮影をしていたんです」と念願のカメラマンデビューが叶ったことを振り返っている。
本作はブレイキンには欠かせない音楽も重要なポイントになっている。「ヒップホップの魅力を表現できていると思います」と語るイーボーは、「踊ると幸せな気分になります。体は疲れますが、それでも幸せな気分になります。それ以外に幸せの源はありません」と最高の音楽に乗って踊ることの喜びをかみしめた。そして、本作で描かれる「情熱的な生き方」を問われたイーボーは、「誰もが刺激的な人生を望んでいるわけではないと思います。平凡な人生を望む人もいます。自分にとって心地よい人生を選択してください。あなたがそれを選択する限り、それは情熱的な人生になると思います」と、自身が演じた主人公チェンに重ねて、夢に向かってひたむきに生きることの素晴らしさを語った。
仲間たちとの一コマと決戦に挑む厳しい表情をとらえた!
今回解禁された場面写真は2点。最初の1枚は、“感嘆符!”メンバーの誕生日を祝うパーティの一コマ。ケーキを囲んだ仲間たちと笑顔でバースデーソングを歌うチェンの表情が印象的だ。そして、もう1枚はチームの仲間たちと決戦に挑む直前のチェンの険しい表情をとらえたもの。ダンスバトルを前に、緊張感と勝利への決意を表現したイーボーの表情が心に刻まれるカットとなっている。
『熱烈』
9月6日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
配給:彩プロ
©Hangzhou Ruyi Film Co., Ltd.