現在、ハリウッドで最もホットな若手俳優といえるグレン・パウエル。今回は、スクリーンから輝きがあふれ出るほどエキサイティングでポジティブなパワーに溢れる彼の、キャリアと魅力に迫ります…!(文・相馬学/デジタル編集・スクリーン編集部)
カバー画像:Photo by Jeff Spicer/Getty Images for Warner Bros

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『トップガン マーヴェリック』の好助演で注目を集めて以来、猛スピードでハリウッドの主演級俳優へと登り詰めたグレン・バウエル。日本公開中の『ツイスターズ』も好評を博しており、今やもっとも勢いのあるライジングスターだ。そんな彼のプロフィールを、改めてじっくり振り返ってみよう。

グレンは1988年10月21日、米テキサス州オースティン生まれ。ハイスクール時代はアメリカンフットボールやラクロスに入れ込む一方で演技にも興味を持つようになり、テキサスを拠点とする映画監督ロバート・ロドリゲスの『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』(03)の小さな役で俳優デビュー。『ファーストフード・ネイション』(06)や『痛いほどきみが好きなのに』(06)といった、テキサスで撮影が行なわれた作品にも出演している。卒業後はテキサス大学に進学するも、『グレート・ディベーター 栄光の教室』(07)に出演したことを契機に、俳優になる夢を追うために学業を休止してロサンゼルスへと飛んだ。

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LAでのキャリアの初期はTVシリーズで端役出演があった程度。『ダークナイト ライジング』(12)で小さな役を得た後、『スパイキッズ 3-D〜』の共演者シルヴェスター・スタローンやアントニオ・バンデラスと再会した『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』(14)で若きハッカー役を演じたことにより運気が上向いてくる。『ファーストフード・ネイション』に続いて組んだリチャード・リンクレイター監督の青春映画『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』(16)ではより大きな役を得て、アポロ計画の実話に基づく『ドリーム』(16)では宇宙飛行士候補生を演じた。この頃にはTVシリーズ「スクリーム・クイーンズ」にもレギュラー出演し、露出が増えていく。さらに『ガーンジー島の読書会の秘密』(18)では準主役、Netflixのロマンチックコメディ『セットアップ:ウソつきは恋のはじまり』(18)では主役級のキャラクターを演じた。そしてこの頃、『トップガン マーヴェリック』(22)への撮影が開始される。

当初グレンは準主人公というべきグース役を切望してオーディションを受けたが落選し、生意気なトップガン候補生ハングマン役には消極的だった。しかし彼を気に入ったトム・クルーズら製作陣は脚本を改稿してハングマンのキャラクターに厚みを持たせることで出演承諾を得る。ご存知のとおり、映画は2022年に公開されて大ヒット。傲慢な性格ではあるが、仲間との連帯意識は強いハングマンのキャラクターは、パウエルの好演もあって世界中の観客に深く刻み付けられることになった。

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ここからグレンの快進撃が始まる。Netflixの『ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン』(22)では出演のみならずプロデュース業に進出。盟友リンクレイターとの4度目のタッグとなった『ヒットマン』(24)では主演と製作、脚本を兼任した。一方で、シドニー・スウィーニー共演のロマンチックコメディ『恋するプリテンダー』(23)は全世界で2億ドルを超える大ヒットを記録。竜巻チェイサーを演じて好評を博している現在公開中の『ツイスターズ』(24)も7月末の時点で1億7千万ドルの全米興行収入を上げており、今や客を呼べるスターとしてハリウッドの最前線に立っている。

今後もエドガー・ライト監督による『バトルランナー』のリメイク企画や、アンソニー・マッキー共演の犯罪劇『Monsanto』(原題)など、気になる主演作が予定されており、『天国は待ってくれる』や『バックドラフト』のリメイクへの出演も検討されているとか。ますます忙しくなりそうなグレンから目が離せない。

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