予測不可能な独創的世界観で未知の映画体験を届ける衝撃作
『哀れなるものたち』で空前絶後の物語を描き、世界中から絶賛と喝采を集めたランティモス監督が新たに贈りだすのは、“愛”と“支配”を描く3つのストーリー。先んじて公開を迎えた北米では、2024年度公開作品で館アベレージ7万ドルの新記録を達成!世界中で大きな話題を集めている。
そんな本作が、ついに日本公開まで1か月を切った。この度、ランティモス監督と豪華キャストたちが自ら『憐れみの3章』の世界をひも解く特別映像が解禁に。ヨルゴス・ランティモス監督はもちろん、エマ・ストーン、ジェシー・プレモンス、ウィレム・デフォー、マーガレット・クアリー、ホン・チャウ、ジョー・アルウィン、ママドゥ・アティエといった、世界最高峰のキャストたちから紡がれる言葉は、どれも作品への期待値を高めるものばかり。このたびランティモス・ワールドへ身をゆだねる為の“予習映像”が到着した。
映像内、ランティモス監督が「この映画の形式は過去の作品と違っている」と切り出したように、本作は“自分の人生を取り戻そうと格闘する、選択肢を奪われた男”、“海難事故で失踪した妻が、帰還後別人になっていた夫”、“卓越した宗教指導者になるべく運命付けられた特別な人物を懸命に探す女”…という3つの奇想天外な物語で構成される。これまでにも唯一無二の独創的世界を贈り出し、映画界にその名を轟かせたランティモス監督にとってもアンソロジーは初めての試み。この構成に至った動機を「3話構成にしたら面白そうだと思った。短編集のイメージだ」と説明するランティモス監督だが、そんな本作におけるテーマは「アイデンティティや信仰心…テーマは人間性だ」と明かしている。
続けて、3つのキャラクターを演じることでランティモス監督が掲げるテーマを見事に体現したキャストたちが代わる代わる登場すると、ストーンは「私の役に一貫するのは愛や容認、支配されたい心と自由を求める心よ」と役に見出される共通点を解説。人間の奥底をのぞき込むような物語を作り上げるランティモス監督の手腕を、アティエが「異世界って感じだ。常識から逸脱してるからね」と讃えると、プレモンスは「関わり合いや状況がどことなく妙だ」とコメント。クアリーは「笑いつつ焦ったりして形容しがたい感情なの。“笑うところ?”と悩む」とチャーミングな笑顔をみせ、ランティモス監督作品だからこそ生まれる感情の機微についてを解き明かしている。
さらに、「彼の映画は苦悩を描くけど、本作の根底にはユーモアが流れてる」と語るチャウに続き、アルウィンは「現実の延長戦だ。不穏で滑稽でかなりダークだけどね」と本作で描かれるユーモアも忘れてはならない、と観る者に教えてくれる。デフォーに至っては「ストーリーがまさに監督の世界観だ」と、本作の独創性に太鼓判を押している。
本作で演じた3役で、第77回カンヌ国際映画祭<男優賞>を受賞したプレモンスは、ランティモス監督と初タッグとなった本作を経て、「いい意味で、期待していたものとは違ったものでした」とうれしい誤算があったことを明かしており、「彼の映画の中には、登場人物を閉じ込めるようなルールに基づいて、とてもコントロールされているように見えるものもありますが、この作品はある意味、もっと実験的な感じがして、遊び心に溢れています」と本作の魅力を掘り下げている。
©2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.