黒沢清監督が、主演に菅田将暉を迎えた映画『Cloud クラウド』公開される。この度、本作の公開を記念して制作された映画『Cloud クラウド』公開記念ナビ番組がYou tubeで特別公開されることとなった。併せて、漫画家の伊藤潤二、映画監督のヨン・サンホら豪華各界著名人から絶賛コメントが到着した。

「小躍りしたほど嬉しかった」と当時の心境を明かす黒沢監督

『Cloud クラウド』は“誰もが標的になりうる”日常と隣り合わせの恐怖を描いたサスペンス・スリラー。転売で稼ぐ主人公・吉井良介を菅田将暉、吉井の謎多き恋人・秋子役を古川琴音、吉井に雇われたバイト青年・佐野役を奥平大兼、ネットカフェで生活する男・三宅役を岡山天音、吉井が働く工場の社長・滝本役を荒川良々、そして吉井を転売業に誘う先輩・村岡役を窪田正孝が演じている。

この度、公開される映像は「映画・チャンネルNECO」で放送(9/20(金)~10/13(日))される映画『Cloud クラウド』公開記念ナビ番組。菅田将暉の出演が決まった際に「小躍りしたほど嬉しかった」と当時の心境を明かす黒沢監督や、撮影現場で印象に残った演出として「怖い扉の開け方をレクチャーしてくれた」と振り返る菅田と黒沢監督対談インタビューを軸にし、奥平、古川、岡山、荒川、窪田らとキャストたちの本編共演シーンや撮影現場のメイキング映像が展開される貴重な映像になっている。

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そして、各界さまざまな分野の豪華著名人から、本作へのコメントが到着。『富江』シリーズ、『うずまき』など傑作ホラーを多数手がける漫画家の伊藤潤二は「黒沢清監督のフィルターを通過した役者達が皆、感情移入を拒絶する薄気味の悪い存在となって、私たちは先の読めない不安の迷宮を心地よく漂います」、作家の岩井志麻子は「『真面目な悪者』に対抗する人々は何かと考えてみたが、「邪悪な普通の人」で合っているのか。自分も後者かと思わされたのが怖い」、Netflixドラマ「地面師たち」が話題の映像ディレクターの大根仁は「最新にして最先端で濁っている。素晴らしいとしか言い様がありません」、「たべる牧場ミルク」などのパッケージデザインをする傍ら、ゾッとする話・ほっこりする話などフォロワーから寄せられた体験談をマンガ化、注目を集めるイラストレーターのしばたまは「そこかしこに潜む憎悪が形になっていく様が不気味で恐ろしかった。自分もどこかの誰かに…と怖すぎる妄想がずっと止まらない!」、映画感想TikTokerのしんのすけは「観る前には戻れない!日々誰かを抹殺しようとするSNS社会の闇を、鬼才・黒沢清純度100%で描く」、声優の高森奈津美は「みんな違ってみんなヤバい」、精神科医の名越康文は「魂を置き忘れてきた人間は平気で人を追い詰め傷つけてしまう。でも彼らこそ、本当は丸腰なのだ」、そして、映画評論家の蓮實重彦は「途方もなく面白い。菅田将暉は、素晴らしいという言葉にはおさまりがたい存在感をあたりに行きわたらせている」、ミステリ作家の深町秋生は「今年の邦画で一番面白かった」 、スリラー・ホラー映画好きとしても知られる俳優の松本穂香は「誰がまともで誰がまともじゃないのか。そんな風に見始めた自分がバカらしくなるほど、全員しっかり不気味でした。人間って怖い、だから面白い」、『新感染 ファイナル・エクスプレス』、世界的なヒットとなったNetflix作品『寄生獣 -ザ・グレイ-』を手がける韓国の映画監督のヨン・サンホは、「映画『Cloud クラウド』は日本のジャンル映画の歴史上、一つの指標となる作品と言えるだろう」とそれぞれコメントを寄せている。

コメント全文(五十音順/敬称略)

伊藤潤二(漫画家)  
黒沢清監督のフィルターを通過した役者達が皆、感情移入を拒絶する薄気味の悪い存在となって、  
私たちは先の読めない不安の迷宮を心地よく漂います。

岩井志麻子(作家)  
「真面目な悪者」に対抗する人々は何かと考えてみたが、  
「邪悪な普通の人」で合っているのか。自分も後者かと思わされたのが怖い。

大根仁(映像ディレクター)  
無人島に1人の監督の映画しか持っていけないとしたら、   
僕は間違いなく黒沢清を選ぶのですが、その理由は作品数が多いということ。    
でも、その監督の一作しか選べないとしたら、「復讐運命の訪問者」か「回路」か「Cloud クラウド」か、   
さんざん迷って「Cloud クラウド」を選びます。   
最新にして最先端で濁っている。素晴らしいとしか言い様がありません。

しばたま(イラストレーター)   
一時も心が安まらない作品!   
そこかしこに潜む憎悪が形になっていく様が不気味で恐ろしかった。   
自分もどこかの誰かに…と怖すぎる妄想がずっと止まらない!

しんのすけ(映画感想TikToker)   
観る前には戻れない!日々誰かを抹殺しようとするSNS社会の闇を、鬼才・黒沢清純度100%で描く。   
これは想像力が欠如した人々の物語。登場人物の誰にも共感したくない映画に出会えて、僕は幸せです。

高森奈津美(声優)   
みんな違ってみんなヤバい。  
観終わった後に今まで地獄の浅瀬でちゃぷちゃぷ遊んでただけだった事に無事気付けました!

名越康文(精神科医)  
魂を置き忘れてきた人間は平気で人を追い詰め傷つけてしまう。でも彼らこそ、本当は丸腰なのだ。

蓮實重彦(映画評論家)   
途方もなく面白い。   
菅田将暉は、素晴らしいという言葉にはおさまりがたい存在感をあたりに行きわたらせている。

深町秋生(ミステリ作家)   
今年の邦画で一番面白かった。   
誹謗中傷や暴言が忌々しいほどまかりとおる現代社会を痛烈に描いた狂気の怪作。   
黒沢清の黒々しい才気とユーモアが大爆発を起こしていた。

松本穂香(俳優)   
誰がまともで誰がまともじゃないのか。そんな風に見始めた自分がバカらしくなるほど、   
全員しっかり不気味でした。人間って怖い、だから面白い。人間臭さが溢れているのに、   
どこか現実離れしていて、その世界観にガッツリと心を掴まれてしまいました。

ヨン・サンホ(映画監督)
黒沢清監督の新作「Cloud」は、人間社会の欠陥から生じる亀裂の中に深く切り込んでいる。   
この映画は、観客を一瞬で原初的な恐怖に叩き落とす最近のスリラー映画とは全く異なる質感を持っており、非常に濃密な方法で、「我々が毎日接している日常の集団性」から、「極端な狂気の集団性」の世界に導く。   
主演の菅田将暉は本作で、黒沢清監督の独創的で明確な映画の色を完璧に表現している。それは単に「芝居が上手い」ということではなく、それ以上の意味として、映画を俳優が支配していると言える。   
黒沢清監督が設計し、菅田将暉が表現した映画「Cloud クラウド」は日本のジャンル映画の歴史上、一つの指標となる作品と言えるだろう。

『Cloud クラウド』 
9月27日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー 
配給:東京テアトル 日活  
©2024 「Cloud」 製作委員会

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