シリーズの人気に拍車をかけた
『ソウ2』(2005)/監督・脚本:ダーレン・リン・バウズマン、脚本:リー・ワネル
死者が続出する凄惨なゲームの首謀者・ジグソウ(トビン・ベル)を追うマシューズ刑事(ドニー・ウォルバーグ)は潜伏場所を突き止めてジョン・クレイマーと名乗る男をジグソウとして拘束したが、ジグソウに“座って二人で会話をする”という簡単なゲームを持ち掛けられる。
増援の時間稼ぎのために渋々承諾したマシューズだったが、そこへ同僚に怪しいモニターを発見したという報告が入る。モニターに映し出されていたのは8人の男女。その中には前作にも登場したゲームの生存者・アマンダ(ショウニー・スミス)、そしてマシューズの息子ダニエル(エリック・ナドセン)の姿も。
彼らに課されたゲームは“体内に回る毒の解毒剤を手に入れる”というもの。しかし解毒剤は“注射針の山”や“ガラスが突き刺さるケース”など流血必至のトラップの先に隠されていた。
なんとか協力してクリアを目指す参加者たちだったが、ふとした出来事からダニエルが彼らを逮捕した刑事の息子であることが発覚し、彼らの怒りの矛先がダニエルへと向けられることに。
その様子を見たマシューズは怒りのあまりジグソウに殴りかかり、ゲームを中断させようとするが、ジグソウは淡々とした態度を崩さない。果たして親子はそれぞれのゲームをクリアし、再会を果たすことができるのか。そしてジグソウが仕掛けたゲームの真の狙いとは・・・。
前作で監督を務めたジェームズ・ワンは今作では製作総指揮として、リー・ワネルは引き続き脚本として携わっている。監督には今作でデビューとなるダーレン・リン・バウズマンが抜擢されるが、彼は今作に始まり『ソウ4』、『スパイラル:ソウ オールリセット』でもメガホンを取るほど、「ソウ」シリーズにとって重要人物となる。
バウズマンが作りだした新たなゲームはさらに人々を惹きつけ、興行収入は1.4億ドルと前作を超えるものとなった。「ソウ」そしてジグソウの勢いが止まらないことを証明し、後に世界興行収入10億ドルのヒットを記録する人気シリーズとなっていく。
シリーズ最高傑作の声も!いよいよ日本公開される『ソウX』
そんな超人気シリーズの最新作である『ソウX』が遂に日本上陸。今回は『ソウ』と『ソウ2』の間の物語。ジグソウ=ジョン・クレイマーの最もパーソナルなゲームが描かれる。
今までゲームを通して人間たちを試してきたジグソウが医療詐欺師に騙されるという衝撃の展開が描かれる本作。あのジグソウ=ジョン自身の動揺を隠せない姿も描かれ、これまでのシリーズとは一味違った表情も見せる作品となっている。また、ジグソウに感化されたアマンダも登場。シリーズでも描かれてきた二人の絆が深まる様も描かれ、アマンダの人間性やジグソウへの想いを目の当たりにするはずだ。ジグソウ役にトビン・ベル、アマンダ役にショウニー・スミスがカムバックしているのもファンなら嬉しいポイントだ。
製作陣にもシリーズのレジェンドが結集。監督は、第1作目から『ソウ5』、さらに8作目の『ジグソウ:ソウ・レガシー』の編集を担当し、『ソウ6』で監督デビュー、続く『ソウ ザ・ファイナル 3D』の監督を務めたケヴィン・グルタート。製作総指揮には「ソウ」を築き上げてたジェームズ・ワンとリー・ワネルが名を連ねている。
そんな本作はジェームズ・ワンがメガホンをとった第一作『ソウ』を超える高評価を映画批評サイトで獲得し「シリーズ最高傑作」との呼び声も上がっている。
『ソウX』
2024年10月18日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
配給:リージェンツ
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