実写版『ライオン・キング』(19)の“はじまりの物語”となる『ライオン・キング:ムファサ』。本作でムファサに恨みを持つ恐ろしい敵ライオン、キロスの声を演じたマッツの最新インタビューをお届けします!歌唱シーンを演じる上で苦労したことや、日本を訪れた際、何を楽しみにしているのかなども語ってくれました。(デジタル編集・スクリーン編集部)
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“僕たちの仕事は、(監督たちと)ちゃんとコミュケーションがとれて、
彼らがどこに行きたいのかを正確に理解することなんです”

──あなたはこの映画でキロスというキャラクターを演じています。彼はどんなキャラクターなんですか?

「彼はのけ者で、どこにも属さないライオンなんです。おそらく子ライオンの頃に追い出されて、気の合う仲間はずれたちと手を組んだんです。だから辛辣なライオンなんです。汚い言葉で、ケーキ(獲物)の一切れを手に入れるチャンスを伺っているライオンなんです。もしかしたらケーキ全部を食べようとするかもしれません」

──あなたは、たくさんの練習や準備をしたと思いますが、歌のシーン、ミュージカルシーンを作るプロセスについて話してもらえますか?

「そうですね、歌のコーチをつけて少しやってみました。そして同時にレコーディングしたんです。それとまた、歌詞の内容も少し変えたりしました。でも、僕の声には明らかに限界がありました。しばらくした後、彼らは僕の音域に(歌を)調整しました。彼らは僕が今まで行ったことのない場所、僕が楽に感じない場所に、僕を行かせようとしました。でも、その人たちと一緒にやれたのはとても良かったです。なぜなら、もし僕がうまくやれなくても、笑って、もう一度やってみることができましたし、うまくやれたときにはみんなで喜べましたから」

──あなたは、ムファサ役のアーロン・ピエールやタカ役のケルヴィン・ハリソンJr.と一緒に仕事をしたと思います。彼らと仕事をしたときのなにか面白いエピソードはありますか?

「彼らとはこんな感じで(パソコンの画面越しに)仕事をしました。パンデミックでロックダウンの時に始めたんです。僕らはいつもズーム上でしたから8,000マイルも旅する必要はありませんでした。だから、僕は彼らとはまだ一度も会ったことがないんです。ズームではみんなとてもいい人たちでした。きっと実際に会ったら、彼らはもっといい人たちだと思います。これから彼らに会うのが待ちきれません」

──多くの人たちがこの映画を楽しみにしています。この映画で観客に特に注目してほしいところはどこですか?

「これはいろいろなことが描かれている独立した美しい映画だと思います。ですが主なテーマは、家族、友情、そして裏切りについてなんです。オリジナルの『ライオン・キング』とはかなり違う物語ですが、強くリンクもしています。観客がそういった部分を見てくれることを期待しています。この映画は『ライオン・キング』からのインスピレーションがありつつ、独立した美しい物語ですので是非見てほしいです」

──マッツ、あなたは素晴らしい俳優ですが、俳優としてのチャレンジは今でもありますか?

「チャレンジは常にあります。毎回なにかしら新しいことがあるんです。常にチャレンジなことは、監督を理解することなんです。(役者として)彼や彼女のビジョンを確実に満たすことなんです。いつも、(監督が欲しいものを)自分が見落としているのではないかと緊張するんです。だから、僕たちの仕事は、(監督たちと)ちゃんとコミュケーションがとれて、彼らがどこに行きたいのかを正確に理解することなんです」

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──映画の中であなたが歌った歌以外に、映画の中で好きな歌はありますでしょうか?

「ちょっとネタバレになりますが、2人の兄弟が後で女性のキャラクターと出会うんです。そこでの彼ら2人のデュエットが美しいんです。それは見どころですね」

──あなたが日本に何度も来ていることは知っています。日本にいるとき、あるいは日本を旅行しているとき、何が一番楽しいですか?

「たくさんあります。日本が楽しいのは、あなたたちが保ち続けているとてもユニークな文化があるからです。世界中を旅しても、どこの国もいつも同じように見えてしまいます。でも、あなたたちは自分の文化を持つことにこだわっています。それは、西洋人から見ても分かるもので、私たちが理解できる橋になっています。あなたたちの文化に入っていくと、あなたたちがどれだけそういうことを大切にしているかが分かります。それはとてもユニークで美しいことです。それから、僕は日本食の大ファンなんです」

──(あなたのお気に入りの)何か特別な料理やレストランはありますか?

「なんでも好きです。西洋で食べる日本食は明らかに西洋化されていて日本で食べるものとは違います。だから日本に行くたびに、日本人の友達が連れて行ってくれる場所があるんですが、そこへ行くと『こんな食べ物は味わったことがない』となるんです。(そのお店の名前は)僕には発音できないし、聞いたこともないものですが、毎回行くたびにいつも驚かされます」

──次回、また日本に行く機会があれば、なにかやってみたいことはありますか?

「僕は、12月に『ライオン・キング:ムファサ』のために日本に行く予定なんです。それと、東京で開催されるコミコンのために」

──それは素晴らしいですね。多くの日本のファンがこの映画を楽しみにしています。来日前に日本のファンにメッセージをお願いします。

「もしあなたが『ライオン・キング』のファンなら、ぜひ『ライオン・キング:ムファサ』を見に行ってください。それは、ムファサがどうやってムファサという王になったのか、(その間に)なにが起きたかについて、素晴らしい解釈で描かれた映画なんです」

──日本で素晴らしい時間をお過ごしください。

「そうします。きっとそうなると思います」

About Movie 『ライオン・キング:ムファサ』

画像: © 2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

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実写版『ライオン・キング』(19)の“はじまりの物語”となる『ライオン・キング:ムファサ』。同作では、息子シンバを命がけで守ったムファサ王と、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカー(タカ)の若き日の兄弟の絆が描かれる。マッツ・ミケルセンはムファサ、タカ“兄弟”の新天地を目指す旅を執拗に追い掛け回す冷徹な敵ライオン・キロスを演じる。

『ライオン・キング:ムファサ』
2024年12月20日(金)公開
監督:バリー・ジェンキンス
声の出演:アーロン・ピエール、ケルヴィン・ハリソンJr.、ティファニー・ブーン、ドナルド・グローヴァー、ビヨンセ・ノウルズ=カーター、マッツ・ミケルセン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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