世界中で「最もヤバい大統領」とも言われたドナルド・トランプの若き日を描いた衝撃作『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』がいよいよ本日1月17日よりTOHOシネマズ日比谷ほかで全国公開。主演のセバスチャン・スタンを若きトランプに変貌させた敏腕メイクチームの挑戦の舞台裏とは?
画像: あのトランプの髪型も完全再現!『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』セバスチャン・スタンを変貌させたメイクチーム挑戦の舞台裏

いよいよ始まる2025年、トランプ2.0(第2次トランプ政権)を前に公開となる本作。SNSの声でも「悪夢版『グッド・ウィル・ハンティング』だ」と言い得て妙な声もある通り、まだ何者でもない駆け出しの若造だったトランプと悪名高き辣腕弁護士ロイ・コーンの歪んだ師弟関係とトランプの誕生秘話という悪夢のようなアメリカン・サクセスストーリーは本年度注目必至の一本。

特に観る者全てを驚愕させるのが、セバスチャン・スタンのトランプ本人に“転生”したかのような変貌ぶり。「ドナルドのそっくりさんにすることではなく、別の人体に彼を転嫁させなければならなかった。」というアリ・アッバシ監督の超難題にメイクチームは挑んだ。

本作の撮影は2023年12月から翌年1月までカナダのトロントで行われた。だが、撮影開始までには、主演俳優のルックスをどうするか、エミー賞受賞歴を持つ特殊メイク責任者ショーン・サンソン(『IT/イット』、『シェイプ・オブ・ウォーター』)のチームによる長い準備段階があった。「トランプのメイクがうまくいかなければ映画自体が単なるパロディに堕ちてしまう」というアリ・アッバシ監督の言葉通り、主役のセバスチャン・スタンを“今、世界でもっとも有名な男”と一目で認識できるようにするのが特殊メイクチームの最重要課題だった。

サンソンのチームが最終的に特殊メイクとヘアースタイルを決定すると、一日の撮影に臨むスタンがトランプに変貌するまで毎朝2時間をかけることになった。ヘア部門の責任者ミシェル・コテは、あのトランプの特徴的な髪型を年代別で完全再現するために3種類のカツラものを準備。スタンも「あらゆるものをたくさん食べてコカ・コーラもたくさん飲んだ」と徹底的に当時のトランプのインタビューや映像を研究したのはもちろん、暴飲暴食で捨て身の役作りに挑み、スタッフ一丸となって20代の血気盛んな若きトランプから、我々のよく知るふてぶてしい権力者へと知られざるトランプの軌跡を体現した。

あのトランプを主人公にした本作。「よくある歴史ものというのは小ぎれいすぎて違和感があった。目指したのはパンクロック版歴史映画」と語るアッバシ監督。ビジュアルを洗練しすぎると、歴史上の文脈や時代精神が失われてしまうと感じていた監督は、細部にこだわらず、金脈が湧きあがる80年代ニューヨークのエネルギーと熱量、生々しさを保つことに最重視。よって、監督が俳優をスタイリッシュに見せようとすることは一度もなかった。

「容姿端麗な人を見せようとする映画ではない。ドナルドとロイのツーショット写真を見ても、その当時は2人ともニューヨークでは名うての権力者だったのに、ロイは顔色が悪く、目は充血して額が禿げ上がっている。ドナルドも歯並びが悪く、不健康に見える。今にしてみれば不完全に見えるルックスが、その当時はごく自然だったんだ。これも歴史を正確に描き出すってことだね。」メイク責任者のサンソンはあらゆる特殊メイクを尽くし、アッバシのこだわりを再現。撮影終盤にはトランプを完成させるのに75分で済むようになったそうだ。

セバスチャン・スタンの圧倒的な演技、アリ・アッバシの天才的な演出、そしてメイクチームの努力があって完成した映画『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』は本日1月17日(金)より全国公開中。

『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』
1月17日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
配給:キノフィルムズ
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