ゴールデングローブ賞も発表され、いよいよアカデミー賞授賞式が近づく中、今年のオスカー予想はいまだにはっきりした本命が決まっていないような状態です。そんな中、最終ノミネーションも1月23日に発表延期され、レースは終盤戦に。そこでいま現地の噂はどうなっているのか、オスカー2025最新状況をお伝えしましょう。(文・米崎明宏/デジタル編集・スクリーン編集部)

ゴールデングローブ賞で急浮上したダークホースとは

こうした有力作品の他にも、現地での予想を見ていくと、まだまだ受賞を狙える、また狙っている作品はズラリ。

画像: 『デューン 砂の惑星PART2』

『デューン 砂の惑星PART2』

画像: 【OSCAR 2025 CUTTING-EDGE】大混戦! 第97回アカデミー賞のゆくえを探る

『デューン 砂の惑星PART2』

【初回仕様】4K ULTRA HD&ブルーレイセット8,580円(税込)/発売元:ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント/販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary. All rights reserved.

画像: 『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』

『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』

『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』 公開中
©2025 PARAMOUNT PICTURES

画像: 『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』 2/28(金)公開
©2025 Searchlight Pictures.

デューン 砂の惑星PART2』『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』といった大型ハリウッド作品の続編が候補入り確実視されるほか、「デューン」シリーズのティモシー・シャラメがボブ・ディランの若き日を演じた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』や、最重警備を誇る刑務所で行われている収監者更生プログラムの舞台演劇を通して収監者たちの友情を描く『SING SING(原題)』、世界を震撼させたミュンヘン・オリンピックでのテロ事件を追うTVクルーを描く『セプテンバー5』など実話ものも強い。さらに俳優ジェシー・アイゼンバーグが監督も兼任した感動のロードムービー『リアル・ペイン〜心の旅〜』、ペドロ・アルモドヴァル監督の生と死をテーマにベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』といった良質な小品も忘れることはできない。

画像: 『SING SING(原題)』

『SING SING(原題)』

『SING SING(原題)』 4/11(金)公開
© 2023 DIVINE FILM, LLC. All rights reserved.

画像: 『セプテンバー5』

『セプテンバー5』

『セプテンバー5』 2/14(金)公開
©2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

画像: 『リアル・ペイン~心の旅~』

『リアル・ペイン~心の旅~』

『リアル・ペイン~心の旅~』 1/31(金)公開
©2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

画像: 『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』

『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』

『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』 1/31(金)公開
©2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved. ©El Deseo. Photo by Iglesias Más.

こうした稀に見る激戦が予想される今回のアカデミー賞レースに、急浮上してきた注目作品が『サブスタンス』だ。これもまたGG賞でデミ・ムーアが下馬評を覆し主演女優賞を受賞したことで注目度が大幅アップとなった作品。50歳を過ぎた元人気女優が容姿の衰えと仕事の減少のため、ある新生再生医療に手を出したことから、思わぬ事態を引き起こす衝撃作で、どこまで人気が上昇するか注目される。もうひとつ、全米批評家協会賞などを受賞した『Nickel Boys(原題)』も注目度急上昇中。過酷な少年院に送り込まれた2人の少年の物語で、前述の有望作品を抑えてトロントなどで批評家賞を次々受賞しており、波に乗っているようだ。

画像: 『サブスタンス』

『サブスタンス』

『サブスタンス』 5/16(金)公開
©The Match Factory

監督賞の方もこれらの作品を演出した監督が有力なのは確かだが、その中でも『エミリア・ぺレス』のジャック・オーディアール、『ブルータリスト』のブラディ・コーベット、『教皇選挙』のエドワード・ベルガー、『ANORA…』のショーン・ベイカー、『ウィキッド…』のジョン・M・チュウといった有力メンバーを、『サブスタンス』のコラリー・ファルジェ、『Nickel Boys』のラメル・ロスが猛追。さらに『デューン…』のドゥニ・ヴィルヌーヴ、『グラディエーターⅡ…』のリドリー・スコットといった大物監督や、『聖なるイチジクの種』のモハマド・ラスロフ、『All We Imagine as Light(原題)』のパヤル・カパディアのような国際長編映画賞にノミネートされそうな作品の監督名もちらほら噂になっているようだ。

まもなく最終ノミネーションが明らかになるが、毎回サプライズが用意されているオスカーのゆくえ。特に例年以上に本命が混迷している今回は、思いもよらなかった結果が待っているかもしれない。

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