全米各地の映画批評家賞で受賞!心に目覚めていくロボットを描く感動アニメ
「シュレック」シリーズ、「ボス・ベイビー」シリーズなどのドリームワークス・アニメーションの30周年記念作で、同社アニメーション作品の最高傑作とも評され、第82回ゴールデングローブ賞では長編アニメーション作品賞ほか全4部門で候補になり、第52回アニー賞(2月8日発表)でも最多10部門で候補、ミシガン、シアトル、アトランタ、ノースカロライナ、ラスベガスなど全米各地の映画批評家賞で最優秀アニメ賞を多数受賞。アカデミー賞では長編アニメーション賞のほか全3部門で候補となった話題作。原作はピーター・ブラウンの「野生のロボット」で、無人島で目覚めたロボット・ロズが、一羽の鴈のひなを育てることになり、島の動物たちと共生していくが…という物語。監督は『ヒックとドラゴン』のクリス・サンダース。声の出演はルピタ・ニョンゴ、ペドロ・パスカル、ビル・ナイ、ヴィング・レイムズ、マーク・ハミル、キャサリン・オハラといったスターたちが担当する。
STORY
嵐によってひとつの大型の箱が大自然に覆われた無人島に流れ着いた。その中に入っていたのは人間用の最新型アシスト・ロボット、通称ロズだった。偶然スイッチが入り、誰かの「お手伝い」をするようにプログラムされていた“彼女”は野生の動物たちに話しかけるが全く機能しない。動物たちの言葉を学んで少しずつ慣れない環境に順応していくが、ある日、雁の卵を見つけたことからそのうち卵が孵り、一羽のひなを育てることになった時、ロズの中である「変化」が起きる。キラリと名付けたひなを、はずれ者のキツネのチャッカリたちの知恵を借りながら、渡り鳥として必要な能力──泳いだり飛んだりできるように懸命に育てていくロズ。動物たちと共生するうちに「優しさ」「愛情」という感情を学び始めたロズだったが、自分のいるべき場所を築いたと思えた時、彼女と島の動物たちを引き離すような事態が迫ってくる。果たしてロズの運命は…?
野生の無人島でサバイブする風変わりな“仲間”たち
ロズ (声:ルピタ・ニョンゴ)
人間の生活を快適にするために開発された最新型ロボット。正式にはROZZUM7134という。無人島で野生動物の真似をしながら大自然の中で生活することを学ぶ。ある日、雁の卵と巡り会い、ひなを孵して育てることに。
キラリ (声:キット・コナー)
ロズが育てることになる鴈のひな。体が小さく、“母親”がロボットであるため周囲から仲間外れにされながら、ロズと様々な経験をして、島で唯一無二の存在に成長していく。
チャッカリ (声:ペドロ・パスカル)
島の動物たちの中でははずれ者のキツネ。最初はロズを敵視し警戒するが、次第に彼女の存在を受け入れ、キラリの成長を見守りながら、自然界のサバイバル方法を教えていく。
CHECK スタジオジブリからも影響を受けた驚嘆の世界観
クリス・サンダース監督によれば、本作は絵画的スタイルとテクノロジーを組み合わせた独特なアニメになっている。背景はディズニーの『バンビ』の動物描写や宮﨑駿監督の『となりのトトロ』の森、古典絵画のクロード・モネ作品まで様々なものからインスピレーションを得たという。15名のアーティストたちによって描かれた269もの絵画に観客は目が奪われるはず。またロズ自体の造型もジブリ作品に出てくるロボットが指針となったとか。さらにスタッフは、ロズの感情の動きをボディランゲージで表現するため、チャップリンなどの古典的なパントマイムやロボット工学を参考にしたそうだ。
『野生の島のロズ』
2025年2月7日(金)公開
アメリカ/2024/1時間42分/配給:東宝東和、ギャガ
監督:クリス・サンダース
声の出演:ルピタ・ニョンゴ、ペドロ・パスカル、マーク・ハミル、キャサリン・オハラ
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