【愛を耕すひと】マッツ・ミケルセン主演最新作は『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』監督と再タッグで贈る、母国デンマーク開拓史の裏側に隠されたある“愛”の物語

イントロダクション

『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』『ライオン・キング：ムファサ』と近年ハリウッド大作への出演が続き、2024年の年末には“東京コミコン”で来日を果たし、日本のファンを熱狂させたことも記憶に新しいマッツ・ミケルセン。さらなる進化を続ける“北欧の至宝”の主演最新作は、母国デンマーク開拓史の裏側に隠された、ある英雄とその“家族”による愛の軌跡を辿る感動の物語。

主人公は、貧しい退役軍人ルドヴィ・ケーレン大尉。彼は貴族の称号を得るため、荒れ果てた土地を開拓しようと決意する。だが、その道のりは困難の連続。過酷な自然環境だけでなく、土地を支配する権力者フレデリック・デ・シンケルの執拗な妨害にも苦しめられる。しかし、同じように傷を抱えた“愛を知らない者たち”との出逢いが、頑なに閉ざしたケーレンの心を少しずつ変えていく─。

主演を務めるマッツは、未開の地に挑むケーレンの内面を、言葉ではなく目や表情で繊細に表現。目的のために手段を選ばない男が、心を閉ざしていた過去から解放され、人間らしい温かさを取り戻していく変化を見事に演じている。ケーレンが変化を遂げる鍵となるのが、スウェーデン出身の子役メリナ・ハグバーグが演じる少女アンマイ・ムスとの絆。肌の色が違うことで虐げられてきたアンマイが、やがてケーレンと親子のような絆で結ばれる姿は心を深く揺さぶる。

監督を務めたのは第62回ベルリン国際映画祭で2つの銀熊賞（男優賞／脚本賞）に輝いた『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』でもマッツと組んだニコライ・アーセル。イダ・ジェッセンによる史実に基づく歴史小説「The Captain and Ann Barbara」を基に、壮大なスケールで知られざる開拓の物語を映画化した。脚本には『悪党に粛清を』や『ライダーズ・オブ・ジャスティス』など、数々のマッツ出演作品に関わるアナス・トマス・イェンセンも参加している。

ケーレンを追い詰める権力者デ・シンケル役には『THE GUILTY／ギルティ』のシモン・ベンネビヤーグ、ケーレンとともに過酷な試練にも屈することなく信念を貫くアン・バーバラ役にはドラマ「レイズド・バイ・ウルブス／神なき惑星」のアマンダ・コリンと、共演者にも実力派キャストが集結。それぞれ個性豊かな演技で物語に彩りを添える。

本作はデンマークの代表としてアカデミー賞®国際長編映画賞に選出され、ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門にも出品されるなど、北欧のみならず世界で高く評価された。18世紀デンマークの荒涼たる大地を舞台に描かれる、壮絶でありながらもどこか清らかな愛と希望の物語。その静かな感動は、観る者の心に穏やかに染み渡る。

ストーリー

厳しい試練に立ち向かいながらも“春の訪れ”を
信じ続けた主人公たちが最後に辿り着いた希望とは?

1755年、デンマーク。貧しい退役軍人のルドヴィ・ケーレン大尉（マッツ・ミケルセン）は、厳しい自然と不毛の荒野に挑み、開拓を成し遂げるという孤独な戦いに身を投じる。それは、国王への忠誠を示し、“貴族の称号”という報奨を得るための、無謀とも言える試みだった。この計画を知った有力者フレデリック・デ・シンケル（シモン・ベンネビヤーグ）は、自身の権力が脅かされることを恐れ、その地の所有権を主張して執拗に開拓を妨害する。襲い掛かる自然の脅威とデ・シンケルからの非道な仕打ちに抗いながら、彼のもとから逃げ出した使用人の女性アン・バーバラ（アマンダ・コリン）や家族に見捨てられた少女アンマイ・ムス（メリナ・ハグバーグ）との出会いにより、ケーレンの頑なに閉ざした心に変化が芽生えてゆく…。

愛を耕すひと
2月14日（金）公開
デンマーク＝スウェーデン＝ドイツ／2023年／2時間7分　
配給：スターキャット＝ハピネットファントム・スタジオ
監督：ニコライ・アーセル
出演：マッツ・ミケルセン、アマンダ・コリン、シモン・ベンネビヤーグ、メリナ・ハグバーグ、クリスティン・クヤトゥ・ソープ、グスタフ・リン

© 2023 ZENTROPA ENTERTAINMENTS4, ZENTROPA BERLIN GMBH and ZENTROPA SWEDEN AB