第40回サンダンス映画祭でウォルド・ソルト脚本賞を受賞した『リアル・ペイン〜心の旅〜』が1月31日に公開される。このたび、アイゼンバーグ演じるデヴィッドとカルキン演じるベンジー、そしてポーランドの史跡ツアーに参加したツアー客らがポーランド観光を楽しむ本編映像が解禁された。

アイゼンバーグとカルキンの名コンビに世界中が絶賛!

本作は、かつて兄弟同然に育ち、近年は疎遠になってしまった従兄弟のデヴィッドとベンジーが数年ぶりに再会し、亡くなった最愛の祖母を偲ぶために彼女の故郷ポーランドを旅する姿を描いたロードムービー。2人はツアー旅行に参加し、目的地であるマイダネク(ナチス・ドイツが設置した強制収容所の一つ。現在は跡地として見学が可能)へ向かう道中、ポーランドの様々な地をめぐり、人々と触れ合い、家族のルーツやそれぞれの人生の葛藤と向き合っていく。ショパンの名曲に彩られたポーランドの美しい国土の旅の先で気づく、人の笑顔の裏側にある、“リアル・ペイン (本当の痛み)”とは…? ときにユーモラスでありながらも、心揺さぶられる新たなロードムービーである。

本作で監督、脚本、製作を務め、さらに主人公デヴィッドを演じるのはジェシー・アイゼンバーグ。『ソーシャル・ネットワーク』で俳優としてブレイクし、前作『僕らの世界が交わるまで』で監督デビューを果たし、世界から高評価を受けている。その前作に引き続き、エマ・ストーンがプロデューサーとして名を連ねる。

W主演としてデヴィッドの従兄弟であるベンジー役をキーラン・カルキンが演じている。「メディア王〜華麗なる一族〜」で2024年のゴールデングローブ賞、エミー賞をW受賞しているが、本作でも、その神がかり的演技に世界中から絶賛の声が集まった。その他、ウィル・シャープ、ジェニファー・グレイら新旧注目の共演陣が脇を固めている。

第82回ゴールデングローブ賞では、作品賞(ミュージカル/コメディ部門)、脚本賞(ジェシー・アイゼンバーグ)、主演男優賞(ミュージカル/コメディ部門:ジェシー・アイゼンバーグ)、助演男優賞(キーラン・カルキン)の合計4部門でノミネートされ、キーラン・カルキンが映画部門助演男優賞を受賞した。

さらに、先日発表された第97回アカデミー賞ノミネートでは助演男優賞(キーラン・カルキン)、脚本賞(ジェシー・アイゼンバーグ)の計2部門でノミネート。カルキンはゴールデングローブ賞に続き、助演男優賞の受賞に期待が高まっているほか、俳優、監督、脚本家としてもその才能が注目を集めているジェシー・アイゼンバーグは、キーランとの最強タッグで、本作を全米でのヒットに導き、この度の脚本賞ノミネートに繋がった。

カルキンのアドリブ演技にも注目!

この度解禁されたのは、アイゼンバーグ演じるデヴィッドとカルキン演じるベンジー、そしてポーランドの史跡ツアーに参加したツアー客らが観光ツアーを楽しむ本編映像である。生真面目で人見知り、少し神経質そうな雰囲気を感じさせるデヴィッドと、自由奔放で誰とでもすぐに打ち解けることのできるベンジーはまるで正反対の凸凹コンビ。祖母がかつて暮らしたポーランドの地や自らのルーツに想いを馳せ、もしも、ポーランドから移住をする必要がなかったら、という話で盛り上がる。

そんな中、ひとり歩くツアー参加者のマーシャ(ジェニファー・グレイ)を気にかけ、勢いよく声をかけに行くベンジー。そんなベンジーに置いてきぼりをくらうデヴィッドはどことなく寂しそうな様子も滲ませながら、何かを心配するかのような複雑な表情をのぞかせている。クセのあるベンジーを見事に体現したカルキンの名演はもちろん、デヴィッドの心情を細やかに表現するアイゼンバーグの繊細な演技が光る本編シーンである。

画像: 『リアル・ペイン〜心の旅〜』本編映像<デヴィッド&ベンジー編>│1月31日公開 www.youtube.com

『リアル・ペイン〜心の旅〜』本編映像<デヴィッド&ベンジー編>│1月31日公開

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実はこのシーン、カルキンのアドリブ力も発揮されたシーンになっている。監督・脚本も務めるアイゼンバーグは脚本が文字通り“聖書”と呼ばれる演劇界の出身であり、カルキンにもその通りに役を演じることを期待していたという。

しかし、この公園のシーンでカルキンは素晴らしいアドリブを披露し、アイゼンバーグは「ああ、彼は天才なんだ、本当に面白くて、直感的なんだと思ったよ。」と唸ったと語る。

このシーンのベンジーとマーシャの会話はカルキンが自由に発言した内容で、マーシャを演じたグレイは『17歳の処方箋』(2002)以来、カルキンのファンであり、「彼はとても魅力的な人物なの。今まで見たことのないような才能だわ」と絶賛している。

カルキンは撮影当時を振り返り、「彼女を笑わせるために、テイクを重ねるごとに違うことを言ったと思う。前もって考えているわけではないし、面白おかしくするためでも、何かを見せるためでも、壮大なアイデアを披露するためでもない。時々ベンジーが何か言ったとき時に、違う言葉が出てきたりするんだ。でもその時はいつも台本に戻るんだ」と説明しており、役柄のまま自然に出てきた会話を楽しんでいたようだ。

画像: カルキンのアドリブ演技にも注目!

さらに、本作にはカルキン以外のキャストも印象的なアドリブを披露したシーンが存在する。ツアーのラスト、ウィル・シャープ演じるガイドのジェームズがデヴィッドとベンジーに別れを告げるシーンだ。

ジェームズは2人に対し、それぞれ対照的なセリフをアドリブで告げるのだが、アイゼンバーグが「この映画の中で最も面白いセリフのひとつで、最大の笑いを誘うよ」と明かすほどの名シーンとなった。カルキン、アイゼンバーグ、シャープらが作り上げた最高のアドリブシーンは一体どんなものなのか、ぜひスクリーンで確かめてほしい。

『リアル・ペイン〜心の旅〜』 
1月31日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー 
原題:A REAL PAIN 
監督・脚本:ジェシー・アイゼンバーグ 
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、キーラン・カルキン、ウィル・シャープ、ジェニファー・グレイ 
映倫:PG12 
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 
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