『バットマン』(1989/ティム・バートン監督)の大ヒットで気を良くしていたワーナー・ブラザースが、次作となる『シザーハンズ』のシノプシスに難色を示したことから、より自由な環境を求めてティム・バートンが新たなパートナーとしたのは、当時、元映画監督だったジョー・ロスが会長として指揮を執っていた20世紀フォックス。それでもなお、興行を不安視されていた『シザーハンズ』だったが、蓋を開けてみたところリピート鑑賞するオーディエンスが続出。アメリカでは1990年のクリスマスを跨いだシーズンタイトルとしてその役目を終息したが、時はそれまで劇場で映画を観るのが主流だった時代(~1980年代半ばまで)から、ビデオデッキ等の急速な普及により、家庭で好きな時に映画鑑賞ができる時代へ完全に転換したタイミング。『シザーハンズ』は、膨張するファンの支持を受けながら知名度を世界各国で拡大し、その後も多くの独創的なヒット作を手掛けることになるティム・バートンの代表作にして、永遠に語り継がれる名作となった。エンドクレジットで涙を誘う名曲を手掛けたのは、ティム・バートン作品の常連であり彼の盟友でもあるダニー・エルフマン。『シザーハンズ』以降、監督/ティム・バートン X 主演/ジョニー・デップ X 音楽/ダニー・エルフマンのタッグで、4つの作品(『スリーピー・ホロウ』、『チャーリーとチョコレート工場』、『アリス・イン・ワンダーランド』、『ダーク・シャドウ』)が製作されている。

今回、SCREEN Collectionsがギャラリーで公開するのは、『シザーハンズ』(1990)本編で使用された、主人公エドワード(ジョニー・デップ)の【両手】=【シザーハンズ】。ティム・バートン自らが描いた主人公エドワードのイメージスケッチを元に、特殊メイクやアニマトロ二クスの分野で突出した才能を誇ったスタン・ウィンストン(1946-2008)が、人造人間としての全体像を整形。さらにそれを原型として、スタジオの熟練担当スタッフ数名がいくつものプロトタイプによる試行錯誤を繰り替えし、ついにこの、複数のハサミを組み合わせた創造性溢れる【ハサミの手】=【シザーハンズ】を完成させました。

この【シザーハンズ】の他、完成に至るまでの複数のプロトタイプや作品に関連するオートグラフなどは、SCREEN collections catalog vol.3 ジョニー・デップ+ティム・バートン & More(部数限定)にも掲載されており、オンライン・ストアで発売中。

画像: ★15年にわたり世界11ヶ国14都市を巡回した【ティム・バートンの世界】大展覧会が、ついにロンドンでフィナーレ! その代表作でもある名作『シザーハンズ』から、作品を象徴するアイテムを公開。

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